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「よたよたランナーの手記」(207)もー無理かな、キロ6分半?   文科系

2017年11月06日 | スポーツ
 やはり、老いが進んでいると思われる。中4日などと置いて走ると、心拍数は上がるし、筋肉も落ちるようになった。筋肉が落ちているというのは、後で疲れが多く残ったり、骨も含めてどこかにごく軽い痛みが残ったりするからだ。かといって、間を少なくすれば走る日に疲労が残るような強度では走れない。ちょっと難しい局面に差しかかったように思われる。
 それで、こんな試行錯誤をやってみた。心拍数130以下で済む階段上りを間に入れて、11月1日に40往復、2日110往復、3日は休んで、4日に130往復。

 その上で、今日6日、いつもの吹上公園6周7キロちょっとをやってみた。ウオームアップ込みの、29日以来のランだが、キロ7分22秒で回って来られた。ちょっとほっとした所だ。中7日置いた走りだったが、ほとんど疲労が残っていないのは、階段上りの成果だと思われる。スタミナはまだ増やすことが出来ると分かったわけだ。ただし、スピードが上向きになる方向もまだ諦めたわけではない。いつものように、そのための道がないかと模索中ということ。

「不可逆的な老い」と決め込むのは、まだまだ先延ばしということである。ほんのちょっとした体調不良とか、今必要な部分の鍛錬不足ということなど、いつも何か不調の理由や対策があると考えてみることにしてきた。ウオームアップを抜けば、キロ7分は十分に切れるはずだから、なんとか1時間10キロに近づいてみたいと、今でも目論んでいる。
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随筆紹介 「哀悼 山ガール」   文科系 

2017年11月06日 | 小説・随筆・詩歌など
 哀悼 山ガール   H・Sさんの作品です

 山ガールが死んだ。八十歳だった。偶然にも山の日の八月十一日の事だ。娘さんから私に訃報が届いたのは九月十日だった。山ガールは看護学校の友人だ。私とは気が合うので、姫路と名古屋に住みながら二人で「同窓会」の世話をしていた。あれこれ相談の上意見がまとまり、温泉つき宿泊施設の下見に行く事がお互いの楽しみになっていた。同窓会で集まる嬉しさも大きいのだが、気の合った者同士の小旅行もお互いが本音を語れるよい機会だと私は思っていた。三年前、級友が亡くなった時、知らせを聞いて一番近くに住む人が葬式に参列した。近くと言っても姫路から奈良までの移動だ。高齢になっている。会員は山梨から九州まで散らばっている。知らせが入れば聞き流すわけにはいかないのだろう。だから、私は、お互い元気で会えるその時間を大事にして身罷った時は知らせない。一月後家族に連絡してもらう〈あの子もいなくなったか、そう思ってもらえばよい〉と、自分の思いを、滋賀の山里に下見に行った時、山ガールに話した。
「似た者同士だね。同じことを私も考えていたよ」と笑いながら山ガールが返してきた。
これが私と山ガールの決め事だった。こんなに早く実行に移すなんて私は想像だにしていなかった。先を越されたような気持になった。

 山ガールは一年まえ肝炎を患った。肝臓にがんも見つかり手術で取り去った。手術は成功したから安心していてねと、連絡が入った。元気になれば二人でまた出かけようねと電話を切った。
 山ガールは面白い人だった。学生時代から山登りを始め、助産師の免状を取り、私と同じ病院の産科病棟に勤めていた。三年みっちり働き、貯金も出来た。北極に行きたいと宣言。日曜、祭日、年休をまとめて一度に取得させてほしいと、病院に申し出た。六十日の長期休暇だ。病院にとっては前例のないことだった。山ガールの申し入れは病院を揺るがせた。個人に与えられた権利はどう使おうと勝手だが、今まで病院にこんな要求をした看護師も助産師もいなかった。病院長も総婦長も困った。が、この要求を押し込めて不満たらたらで山ガールを勤務させたら、命を預かる職場でよいことはないと最終的に総婦長が判断、病院長を説得した。山ガールは北極へと飛んだ。昭和三十五年当時の事だ。聖路加病院で一カ月の研修を志願すれば推薦状付きですぐ許可が下りるようになった。これは病院が、旧来のドイツ医療を、アメリカ医療に切り替えることを急いだからだ。
 世の中がアメリカ一辺倒になっても、看護師が病院を不在にすることに変わりはないはずだし、遊ぶために長期休暇を取ることはもってのほかだと言う考え方が人びとを支配していた。

 山ガールの帰院後の勤務状況を密かに観察していた総婦長は どうしてもこれをやりたいと言う部下の要求を止めるとよい結果に結びつかないと悟ったのだろう。一月ぐらいの外国旅行には、看護部門四百人に、「来月、一カ月、〇〇が蒸発しますから、穴埋めしっかりしてね」と、総婦長が告知するようになった。山ガールが作った蒸発の前例を、病院が認める方向に口添えするようになったのである。






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