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労働時間短縮をめぐる世界史の今  文科系

2017年02月27日 14時53分35秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 二つのコメントをエントリーに上げたい。時短がまずは消費問題とか、内需問題ではないということで、その歴史的本質を。現代社会、世界におけるこの世界史的意味を。

【 時短の本質 (文科系)2017-02-24 16:49:14
 最近の新聞をよく見ると、時短関連ニュースが連発されていると分かる。電通やブラック企業が問題になり、今またヤマト運輸宅配便のブラック企業ぶりがクローズアップされ始めて、他方、本日24日は月末最終金曜日の「プレミアムフライデー」として、喧伝されている。また、仕事の有り様を再検討、合理化して、「早く帰ろう」運動も、あちこちで、あれこれと、語られ始めている。

 ところで、これら全ての扱われ方に、僕はある大変な違和感を抱いている。「内需の拡大」、「家族で消費を!」という文脈の中でこれらが語られているからである。そんな短期的視野の、小さな問題ではないだろう。として以下のように考えるのが、僕のこの違和感の正体なのである。

 内需というのは、供給側の視点であって、圧倒的多数の国民、働くものからしたら「19世紀の遺物」である「8時間労働」がまったく守られていないという問題であるはずだ。世界でも酷い日本の残業時間問題から眼を逸らすようにする、ミスリード目的の「内需」「消費」「景気」なのではないかと思わずにはいられないのである。】

【 こんな言い方も・・・ (文科系)2017-02-25 10:52:58 
「6時間労働なんて、幻想」と、こういう方にこんな説明をしてみたい。
 科学技術発達や情報革命、さらにはロボット開発などによって、今全人類に必要な商品、物資は、どんどん少ない人で生産されるようになって来た。これで、労働時間短縮が出来なかったらどうなるか? 大部分の人々が仕事にあぶれ、彼らに必要なものも買えない状況にどんどんなっていく。商品、普通の食物などの物資は必要でも買えない人が多く、「有効需要」がどんどん減っていく社会ってなんだろう??  それが世界一斉時間短縮、ワークシェアなどの必要根拠なのである。

 いや、現代世界が金融支配の暴力によってもうそうなっているのだ。世界金融暴力は、人をどんどん倹約してきたし、アフリカなどの難民を歯牙にも掛けない。「消費」「景気」を良くできる対象には当面なり得ない人々だからだ。これこそ、金融グローバリズムが世界大部分の「人間本性」と矛盾する証拠である。世界の労働力が半分余るならば、労働時間を4時間にすればよいのである。給料が多少少なくなっても、それでこそ、消費もどんどん活発になるはずだ。経済の良い循環もそうやって作るべきなのである。国連でそう決めて、守らない国の輸出を禁止するとか、制裁措置を設けるなど、やり方は色々あるだろうが。】
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随筆 南京大虐殺史実のまとめ 文科系

2017年02月27日 10時47分40秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
「あんたも無知丸出しかい? 南京市民より死者が多い三十万人などというヨタ話を、ほんとに信じるの?」
 今度の相手も上から目線でこちらを頭から押さえ込んで来た。いつも同様、僕のブログの過去文章を読んでいないことも丸分かり。丁寧に反論する。
 ①虐殺直前に、日本軍がしかけた上海上陸攻防の大激戦が三か月続いた。そこの中国軍三〇万が揚子江すぐ上流の首都・南京城めがけて潰走し、日本軍がこれを我先にと追撃して出来上がったのが南京城包囲である。城の外、付近の住民も首都軍の庇護を求めて逃げ込んだし、膨大な人数に増えていて当たり前なのである。

 ②次いで、「あんな短期間にそんなにたくさん殺せる訳がない。日本軍はスーパー・サイヤ人か?」とのご批判。これには、こうお応えする。南京城壁は高さ一八メートルで分厚く、一方は揚子江。この城の限られた城門から全軍脱出が敢行されたのが一九三七年一二月一二日の夜から一三日朝にかけて。作戦は完全な失敗。揚子江を渡れた兵はごく少なく、膨大な数の捕虜はその後どうなったか。以降の日本軍中国南下作戦を考えれば、生かして放つはずがない。以降七年半の占領下早い内に、収容施設へ連れて行くように見せかけて秘密裏に殺したと考えるの普通だろう。三一年の満州事変の無法行為で国連を脱退したことを巡る国際的批判と、国内の戦意高揚とのためにも、秘密裏にということが大事だった。

 ③と、僕が返した反論には間髪を入れず、こんなご批判。「それだけ死んだら、死者名簿は? 慰霊祭は? なぜ家族の猛抗議はなかったのか? これらがいまだにないのは嘘である証拠! せいぜい二万人がイーところだな!」。まるで鬼の首でも取ったように勝ち誇って来る。これもネトウヨ本の鸚鵡返しであって、勝ち誇ったこの態度も「自信」の顕れなのである。ただし僕は、一一年ここで闘ってきた勤勉な古参兵。こんなひょろひょろ弾に倒れる訳がない。
 当時の中国政府は、戸籍がないに等しく、兵士は浮浪者が多かった。それも、あの広大な全土から集められた人々。浮浪者が多く、戸籍がないなら、どうやって名簿を創り、家族に知らせるのか。しかも、以降一二年の中国は戦乱と、さらには国共戦争と政権分裂。日本の習慣で思い付いた訳知り顔の屁理屈に過ぎない。現に、中支派遣軍事前教育教科書にこんな記述がある。
『三三年に陸軍歩兵学校が頒布した「対支那軍戦闘法の研究」中の「捕虜の取扱」の項には、(中略)「支那人は戸籍法完全ならざるのみならず、特に兵員は浮浪者」が多いので、「仮にこれを殺害又は他の地方に放つも世間的に問題となること無し」と書かれていた(藤原彰『戦死した英霊たち』)』
(岩波新書「シリーズ日本近現代史全10巻」の第5巻『満州事変から日中戦争へ』加藤陽子・東京大学大学院人文社会系研究科教授、220ページ)

 ④すると今度はまた、こう返ってきた。「どんな理屈を語ろうと、死者数二万という学者の有力説もある。三〇万ははっきり嘘として、数をはっきりさせろよな!」。古参兵はこの数字弾のひょろひょろぶりもよく知っているから、こう反論するだけだ。
 確か小泉内閣の時に日中の学者が集まって虐殺数を検討する会議を持った。日本からも一〇名ほどが出たが、北岡伸一など政府系の学者らが多い日本側の結論は、二~二〇万というもの。なぜこんなに開きが出るのか。「虐殺犠牲者」の定義とか虐殺期間・地域などで一致できなかったからだ。特に虐殺に兵士を含むか否か。兵士の戦死は当たり前、虐殺の数には入らないと。が、これにも反論は容易だ。日本は中国に最後まで宣戦を布告をせず、地中あちこちから折り重なって出てきた膨大な若者人骨は捕虜を虐殺した証拠にもなる。以上から、日本の(政府系)学者らさえ二〇万人の含みを否定できなかったのである。


 今の世界は怖い。トランプと言い、プーチンもまた。我が文科省や首相自身までも「嘘で固めた国家、政治」という表現が正しかろう。トランプと言えば今では誰でも知っている有名なツイッターの嘘の数々。この内容がほとんど嘘と検証したジャーナリストもいた。今日二月二六日の新聞では、こう見出しされたプーチン記事をさっき読んだばかりだ。
「ロシア 昼夜『偽情報』戦」。「バイト感覚 数百人書き込み」。「部隊元従業員『反論混ぜ真実味』」。記事の一部を抜粋しよう。「米情報当局は今年一月、ビルに拠点を置くとされる『インターネット・リサーチ・エージェンシー』が、昨年の米大統領選挙で民主党のクリントン候補を中傷するトロール活動を行ったと認定。プーチン大統領に近い情報機関関係者が資金源になっていると指摘した」
 ここで「ビル」と言われているのは、サンクトペテルブルグの「入口に『ビジネスセンター』とだけ書かれた四階建てのビル」とある。「昼夜二交代制で、二十四時間体制で数百人が勤務する」と、元従業員女性(三五)の写真・証言もこの記事に付いていた。もっともこの記事でさえ、トランプ政権下の『米情報当局』の発信とあるから米ロ首脳が絡んだ狐と狸の仕業とあっては、もう何が信じられるのか。
 そう言えば「フクシマは、アンダー・コントロール」という大嘘もあったな。ロボットさえ核心に近づけず、デブリの所在、様態さえいまだに分かっていないのに、大昔の「安全」宣言。フクシマは最初からもう、何が信じられるのか? 
コメント (4)
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