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[転載]未来へ大転換が必要。中日懇話会。高村薫氏が講演 キャッチホン

2011年07月01日 12時10分59秒 | Weblog

きょう7月1日の中日新聞朝刊にみだしの記事が掲載されました。
明快な主張です。記事の全文を紹介させていただきます。
小生には、経済界は「企業活動と国民の命をてんびんに掛けている」
という指摘が印象的です。

 

■未来へ大転換が必要。中日懇話会。高村薫氏が講演
 *http://www.chunichi.co.jp/article/konwakai/list/CK2011070102000165.html
 
第435回中日懇話会(中日新聞社主宰)が30日、名古屋市中区の名古屋観光ホテルで開かれ、作家の高村薫氏(58)が「変化を求む」と題して講演した。高村氏は「今、日本は変わらなくてはならない大転換期。ここで変われるかで未来が決まる」と訴えた。要旨は次の通り。

【日本の現状】
政治も経済界も「現実を見よ」「背に腹は代えられない」と言い改革を先送りにしてきた結果が今の日本経済や産業の行き詰まり。東日本大震災で震災前の困難が消えたのではなく、復興のための巨大財源が重なり、さらに困難になった。復興はゼロではなくマイナスからのスタート。

【4つの困難】
震災前からの困難の1つは少子高齢化問題。今世紀末に日本は人口が半分に減る。2つ目は世界の基軸の変化。アジアの台頭は安全保障上の危うさをはらむ。3つ目は日本社会の構造的な劣化。既得権と構造的利益を守る人のもとで、社会の改革を止める規制や構造が維持されている。4つ目は政治の劣化。この期に及んで、政治も産業界も旧来の構造を守ろうとしている。

【旧来構造からの脱却】
エネルギー問題は日本社会の構造の停滞を生む典型。原発は本当に安い電力なのか。福島原発の事故処理に、いったいいくらの税金が投じられるのか。

決定的に経済界が誤っているのは、企業活動と国民の命をてんびんに掛けていること。国民の命より、経済を優先することはあってはならない。15万人以上の周辺住民の生活を根こそぎ奪っている現実があるのに、電力不足もない。重大事故が起きると、強制的に避難を余儀なくされ、家も土地も失うのが現状。周辺何百キロも放射性物質が広がり、食べ物にも不安を覚える生活が何十年も続く。

国も企業も私たち生活者も深く頭を下げ、反省しなくてはならない。電力不足だろうが、経済活動に支障が出ようが、立ち止まらなくてはならない。

時代の状況に合わせて変わらなくてはならない時がある。今、変われるかで未来が決まる。変わることのリスクより、変わらないリスクが大きな大転換期に差しかかっている。

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アンドレ・ヴィラス・ボアス監督!  文科系

2011年07月01日 00時08分42秒 | スポーツ

アンドレ・ヴィラス・ボアス監督!  文科系

 イングランドサッカーが急に面白くなりそうだ。サッカーに詳しくない方を納得させるには、話せば長いことになるのだが。とにかくまずは、33歳のこの監督がイングランドの名門クラブ・チェルシーに先日就任した。

33歳にしてこの実績

 まず第一に、33歳でこれだけの実績というのが、希有なことだし、このことは次の事実と平行したものである。ヴィラス・ボアスは選手としての実績は全くないばかりか、弱冠16歳で監督専門の道を目指し始めている。日本で言えば、中田英寿と同じ年77年に生まれて。
 まず、17歳で欧州C級監督ライセンスを取得し、21歳で監督になったチームを18ヶ月で辞任している。そして、23歳でポルトガルはFCポルトのあのジョゼ・モウリーニョ監督のアシスタントに招かれた。ここから、以下のように、モウリーニョの出世街道にぴったり寄り添って、ボアスの技量も上がっていったらしい。そのモウリーニョが、FCポルトで欧州チャンピオン獲得。すぐにイングランドのチェルシーに移籍してイングランドリーグ2連覇。次が、イタリアはインターミラノで欧州チャンピオンになったのが、昨年のことだった。ボアスの方はと言えば、この1年前の09年10月に「モウリーニョの目、耳」であった立場を離れて、ポルトガルのあるチームの監督での実績を経て、2010年6月にクラブ史上最年少で昔モウリーニョが居たFCポルトの監督に就任する。そしてその年、ダントツの成績でポルトガル・リーグ優勝。さらに、UEFAヨーロッパリーグでも優勝してしまった。ヨーロッパチャンピオンズリーグの次位の各国代表リーグと言えばよいだろう。33歳213日という年齢はUEFA主催のクラブ大会において史上最年少優勝記録となったものだ。この実績が、かってモウリーニョを招聘して短い黄金時代を画したチェルシーの目に止まったというわけだ。

「金田・王・落合の三つ巴」?

 さて、こう述べてくると、こう言われてしまいそうだ。「なんだ、サッカーは、監督の力量で、あっさりと優勝が決まるのか!」。が、ちょっと待って欲しい。こんな実績は、世界のサッカー史でも希有すぎることなのである。日本の方々にはこう言えば分かっていただけようか。まず、こう。モウリーニョという人が、落合博満を2倍ほど有能にした監督。そんな人物の出現は、多分50年に一度もないことなのではないか。そして、そのモウリーニョが自分の片腕として23歳のボアスに目を付けて育て上げてきたも同様なのだ、と。この2人の成長の背後にまた、当代きっての名監督(イギリス人とオランダ人)二人が絡んでいるのだが、この説明は省略する。とにかく、世界の名監督を自分で選ぶようにして、その元で若くから監督専科で修行、成長してきた二人なのであった。
 ヴィラス・ボアス。来年チェルシーで優勝し、欧州チャンピオンズリーグを勝ち続ければ、師匠モウリーニョとそこで対決する可能性も極めて高い。ちょうど、昨年のヨーロッパチャンピオンズリーグ決勝戦でモウリーニョが師匠ファンハールを破ったように。こうして、今年の様子から言えば、来年の欧州は三チームの三つ巴ということになりそうだ。スペインのバルセロナと、リアルマドリッド、そしてこのチェルシーである。それぞれの監督は、グァルディオラ(40歳)、モウリーニョ(同48歳)、ヴィラス・ボアス(33歳)ということになる(注)。モチベーションなどの心理マネージメントも含めた監督術が、世界フットボール史上でかってないほどに急な飛躍を遂げている時代ということなのだろう。
『まだ若い金田正一大投手を打つべく大打者・王貞治が生まれたその時に、落合博満新人監督も絡んで真剣勝負を切磋琢磨し始めている』
 そんな時代を夢見てみることができそうだ。

(注)モウリーニョとグァルディオラ(の対決など)については、当ブログの以下拙稿をご参照ください。09年5月13、14日連載の「バルセロナのサッカー」と、同7月22日「モウリーニョとグァルディオラ」。10年4月29日「バルサの敗北」、30日「インテルを観て日本の守備を考える」。11年4月29日「バルサ・レアル戦」、同5月30日「この25年最強のバルサ」。以上です。これらの拙稿の出し方はこうです。①右欄外最下段の方の年月の欄から該当年月を探し出し、それをクリックする。②すると右欄外最上段の方のカレンダーがその年月に変わっているはずだから、その中の該当日にちをクリックすると、その日のエントリーが全て出て来ます。該当エントリーまでスクロールしてお読みください。

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