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「メディアの憲法報道を問う」⑮

2008年12月23日 16時37分31秒 | Weblog
東海放送人九条の会 2周年記念講演。
「メディアの憲法報道を問う」⑮
(飯室勝彦中京大学教授)の続きです。(落石)


「70%が改憲容認」の嘘

いまのことをもう一回言いますと、写真の話の他に、
憲法の問題がいい例ですよね。
先ほど改憲賛成が70%って言いました。
しかしそれはみなさま方ご存じのように、よく内訳を調べてみると、
環境権の新設がいいからとか、人格権をはっきり盛り込めばいいんだと
言ってるんであって、憲法九条改正に賛成が70%なんてことはあり得ませんよね。
ここだって、ひとつ勉強して突っ込めばいくらでも事実を書くだけで
批判が出来ます。
では、環境権やプライバシー権を書き込もうと云って、
そのために憲法改正しようと言っている自民党の人たちが、
どれだけ環境権を実現するためにこれまで頑張ってきたか。
環境権訴訟なり、環境権を実現しようと頑張ってきた人たちは、
むしろ憲法九条を守ろうとしてやってきた人たちではなかったでしょうか。
そういう事実を組み合わせて報道するだけで、
何も「けしからん」と書かなくても批判的な力は充分果たせるのではないか
と思ってるんです。
その意味で憲法の報道の仕方が若干変わったのかなぁと思ったのは
朝日新聞の今年の5月3日の記事でした。
九条に絞って世論調査を実施したんです。
「九条変えない世論戻る」って見出しでですね、
「変える」という意見が23%で、「変えない」が66%。
かつては、23%とか66%というのは主見出しにはならなかったと思います。
全体の憲法を変えることに賛成か反対かという意見が
メインの見出しになったと思うんです。
どこをメインな見出しに書くかだけでも、メッセージは変わってくるんですね。
ですから、客観報道というのは基本原則としては大事なんですけども、
むしろそれを多面的に、多角的にいろんな情報を集めて組み合わせることによって
客観報道を守りながら、きちんと批判力を発揮していけるのではないか、
と思ってます。

つづく

コメント (3)
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これがミモノ、遠藤対小川・玉田  文科系

2008年12月23日 09時57分25秒 | スポーツ
明後日、天皇杯準々決勝残り1ゲームがあります。名古屋グランパスとガンバ大阪のゲームで、ガンバがクラブ・ワールドカップに出たため日にちがずれたもの。
さて、これは今や事実上の決勝戦。残っているのが横浜、FC東京、柏で、後2者が一方のゲームであって、25日の勝者は横浜と当たるのですから。この3者で最大の強敵は、清水を破ったFC東京だと、僕は考えています。

さて、グラ・ガンバ戦はどうなるでしょうか。
クラブ・ワールドカップ3位決定戦を21日に戦ったガンバは中3日。これが吉凶いずれと出るか。この間の練習でグラがよほど伸びていないかぎり、まずガンバの勝利というのが、大方の見方のはず。なんせガンバは、クラブワールドカップでも一皮むけて、点の取り方など要所を押さえるチーム戦術で凄く伸びたようですから。

ガンバの遠藤は今や、Jリーグ史上最高の選手。しかも中田英寿や中村俊輔とちがって、今の最高円熟期に達するまでをずっと日本で過ごしてきて、本年度アジア・クラブ杯MVP選手にまでなりました。彼の戦術眼、位置取り、パス力、チームをまとめる力などは、想像を絶するものだといわれています。なんせガンバ監督・西野がこう言うんですから。
「遠藤はもう、僕が想像もできないようなプレーをする。そんな選手に育ってしまいました。頼もしいことです」
また、ガンバのフォワードには、ゴールへのダイレクトなプレーで切れ味があり、名古屋にはそれが欠けているとも思います。

対して、ガンバの遠藤に対抗できるグラ最大の武器、それはまず、ここでも再三書いてきた小川佳純でしょう。今期ダントツのリーグ新人王。レギュラー定着1年目で得点11(日本人3位、MFなのに!)、アシスト11(リーグ1位)と、過去に例もない大化けを成し遂げた選手です。また、日本代表レギュラーFWに上り詰めた玉田圭司も「違いを作れる選手」。などと見てくると、グラもなかなかとなってきます。さて予想は?

順当ならガンバ。グラはゲームを支配できないと思います。ガンバのチームとしての攻防に、特に中盤選手の巧みな組織的位置取りに、グラがいいようにやられるという気がします。グラが攻めてもパスコースを消され、やっとゴールまで行ってもスペースを消され、守っては素早くその時々の盲点を衝かれると、少なくとも中盤の攻防については特に、そんな気がします。
でもサッカーは点取りゲーム。例えゲームの7割を支配されようとも、「ゴール前で違いが出せる選手」がいるかどうかが決定的。これは、この前のガンバ・マンU戦を、あのときのルーニーの例を見ても分かること。ゲームはほとんどガンバが支配していても、肝心なところでルーニーにあっという間に2点をもぎ取られてしまいました。しかもこの「ゴール前で違いが出せる」かどうかが、日本人が世界から最も遅れた点だときています。この重要ポイント点では、ガンバの山崎が良いですが、グラには玉田、小川がいます。

さて結論です。
・ゲームはガンバが支配する。後半は特にそうなるだろう。
・名古屋の勝機は先取点を取った時だが、よほどのことがないとそれは無理。
・よって、ガンバ勝利。
・後はただ、4日前の戦いの疲れがガンバに残っていることを祈るのみ。でも、あの「足下だけで繋ぐパチューカ」戦じゃ、ガンバは疲れていないしなー。
コメント (2)
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