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聖徳太子はいなかった?   落石

2008年02月19日 09時40分24秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
先日の中日でしたか?
社説で、聖徳太子はいなかった、という記事が
掲載されていました。

戦前、津田左右吉は、そういって早稲田を退職になったとか。

どなたか詳しい方は教えて下さい。

コメント (5)
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寒落暉 聖なる牛が立ちつくす  桜井志考

2008年02月19日 09時31分08秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

私の俳句の先輩、桜井志考さんが先日、他界。
頂いていた雑誌を読み返していたら、
寒落暉(かんらっき)の句について、
思いを述べた文章が目に止まりました。

少し長い文章ですが、転載します。(落石)

   


「あやまちは くりかへします 秋の暮」
 俳人・三橋敏雄の一句そのままに、
アメリカはベトナム戦争・湾岸戦争の過ちを省みず、
独り善がりの白か黒かの二分法の価値観のもとに、
アフガンへの報復空爆を強行、
日本は平和憲法を踏みにじって自衛隊派遣の過ちを犯してしまった。
多くの一般国民を巻き添えにする無差別テロは、
たとえ、どんな理由があれ許されるものではない。
だが、そのテロの相手は国家ではない。
これをアメリカはビンラディン氏率いる過激派の反抗と決め付け、
これを匿う者も同罪と断じて、
タリバーンの支配するアフガンの殲滅を図ったのである。

 イスラムを信奉する人々は、アラーの神を、
魂の不滅を信じて清貧の中で厳しい戒律を守り、
新月の訪れとともに一ヶ月にも及ぶ断食に入る。
ある意味では、彼らはこの地球上で最もつつましく聖なる民族である。
その貧しい人々に、富める大国のアメリカがこれでもかと
爆弾の雨を降らせる。
すでに飢餓状態にある何百万というアフガンの人々はなす術もない。
これは、もはや戦争ではない。
アメリカとその同盟国による報復という名の国家テロである。


 この人間による他者への蔑視にもとづく傲慢な仕打ちは、
見方を変えれば、いまも自然の摂理に従い中世以来の神学に
深く帰依するイスラムの精神文明を否定し蹂躙するものである。

 科学の力に頼ったアメリカをはじめとする西洋文明は、
さまざまな過ちを犯してきた。
かっては人とともに生きる聖なる存在であった牛を、
人間はその肉を食べるという目的そのもののために、
肉牛に同じ「種」の肉骨粉を与えて狂牛病を発生させた。
狂牛病は共食による異常プリオンが原因とされている。
ヒトの「種」でも脳の硬体移植によってヤコブ病を発生させている。
何れも自然界の摂理に逆らった人間の驕りがもたらしたものである。

 砂漠の落日の彼方に明日はあるのか。
聖書の最終章「黙示録」に書かれているように、
この世の終末に神の国はあるのか。
一瞬の光芒の後に、人も牛も立ちつくしたまま
無明の闇に沈んでゆくのだろうか。
私たちにその答えはまだ与えられていない。

                    (2001・11・20記)



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