9V-SJF通信

航空関係を中心としたコラムです。

緊急事態とネット、そしてブログが果たす役割

2004-10-24 20:48:23 | IT、コンピュータ
皆様もご存知かと思いますが、昨日、新潟で大地震が発生しました。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

昨日、新潟で震度6強の地震が発生したとき、私は家にいました。私の住んでいるところは新潟から離れていましたが、グラグラグラ、と地震だ、とはっきりわかる大きな揺れでした。地震だと誰もがはっきりわかる地震は前にも何度かありましたが、この地震で家がぐらぐら揺れている間は、まさか、新潟でこんなことになっていたとは夢にも思いませんでした。昨日から本日にかけてのTVには被災地の様子が映し出されていましたが、2F建ての家が押しつぶされ、1F部分はグシャグシャになっている光景や、開業以来、無事故を誇っていた新幹線が脱線した光景、道路がクレバスのように地割れを起こしたり隆起している光景など、この地震が如何に大きかったかを如実に物語っています。

日本国内にはあちこち活断層があります。そして、これは本日のTVニュースで見たのですが、活褶曲といって、地下に活断層があってその上に地層が覆いかぶさっていたとき、グニャリと曲がった地形になるところがあるというのです。活断層が見えないだけに注意が必要、と言っていましたが、日本には活褶曲も含めた活断層や地震の発生源になりうるところがあちこちにあり、どこでこのような地震が起きても不思議ではないと聞きます(そのTV番組では活褶曲は東北地方にいくつかある、と紹介していました)。これを考えると、今回の大地震は決して他人事ではないな、と感じました。

さて、これは私が何かの本で読んだことがある話ですが、災害やテロ事件など緊急事件が発生したとき、ネットは大きな力を発揮するというのです。その本で紹介されていたのは、9.11テロの時、何が起こり、今後はどうなるのか、これらの情報を迅速に提供する、という面で活躍したのがネットだ、という話でした。今回の新潟のケースではネットにアクセスするための電気や通信などが止まっているというので、9.11と状況は違うかもしれません。しかし、ここ近年ではネット接続機能のある携帯電話は一般的なものになり、カメラ付き携帯もかなり普及しているので、インフラさえ生きていれば、目の前で起きていることを誰もが写真入りでレポートをすることも技術上は容易になりました。

また、フォームに書き込んでボタンを押すだけで記事が書ける、というブログの登場は、速報性を求する事態の場合、大きな力を発揮すると思います。従来、WEBで情報を発信しようと思った場合、各人がHTML文書を手動で書き、それをサーバへアップロードしなければならない、というのが通説でしたが、ブログシステムはそれをかなり簡素なものにしました。HTML文法を知らなくてもある程度のものは作れますし、HTMLをコーディングする手間も省けます。また、モブログという携帯電話などのメールベースでブログに記事を書き込むことができる機能は、いつでもどこでも記事をあげることができます。
従来の情報提供のリソースに加え、緊急事態にネットが果たす役割は、ますます重要になってくると感じています。

そんなことを考えていたら、同じことを考えておられる方がいらっしゃり、早速今回の地震情報を共有するブログサイトが立ち上がっていますので、紹介いたします。

新潟県中部地震情報(http://blog.trackback.jp/niigata_earthquake/)
新潟中越地震「現地発」情報 地域別整理blog(http://blog.livedoor.jp/taroatwork/)