私訳 ラームチャリットマーナス

中世ヒンディー語の宗教詩人、トゥルシーダースの、「ラーマーヤナ」の私訳。

アヨーディヤーの巻 236

2016-12-08 09:35:41 | ラームチャリットマーナス
2361 森の地域に、ムニたちの数多の居住区があり、それらはまるで都市、町、村、集落の集まりのようである。数多くの美しい鳥、様々な獣は、表現できないほど多くの、まるで民の集まりのようである。

2362 犀、象、獅子、虎、水牛、雄牛を目にして、王の準備を称賛せざるをえない。それらはたがいの敵意を捨てて、一緒に彷徨っている、あたかも王国の四軍の軍団のように。

2363 滝が流れ落ち、興奮した象が大音響を発する。あたかもニサーナ太鼓が様々に鳴り響くかのようである。チャクワー鳥、チャータカ鳥、鸚鵡、郭公の集団が、そして美しい白鳥たちが、喜びの心でさえずっている。

2364 蜂たちが歌い、孔雀が躍る。まるでこの優れた国のいたる所に幸があるかのように。蔦、木、草が花を咲かせ、実をつける。すべての集団が喜びと幸の根源である。

236do ラーマの住む山の美しさを目にして、バラタの心に大きな愛情が生じた。誓約の期間が終了し、ちょうど苦行者が苦行の成果を得て、喜ぶように。


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