私訳 ラームチャリットマーナス

中世ヒンディー語の宗教詩人、トゥルシーダースの、「ラーマーヤナ」の私訳。

アヨーディヤーの巻 252

2017-05-18 17:59:26 | ラームチャリットマーナス
2521 都人たちはみな愛にきわめて熱中し、彼らの一日はまるで一瞬のように過ぎていく。シーターはそれぞれの姑ごとに変装し、彼女たちに恭しく同様の奉仕を行う。

2522 ラーマ以外にだれもその秘密を知らなかった。すべてのマハーマーヤーがシーターに幻惑されていた。シーターは奉仕によってすべての姑を圧倒した。彼女たちは心に喜び、シーターに説諭と祝福を与えた。

2523 シーターとともに、ラーマとラクシュマナの二人の兄弟が素直であるのを見て、邪悪な妃・カイケーイーは心底、後悔した。彼女は大地とヤマ神に懇願する。しかし大地が裂けることもなく、運命の神が死をもたらすこともない。

2524 世間でもヴェーダでも知られており、賢人たちも教えるように、ラーマに背いては、人は地獄にすら居場所がない。さて、人々はみな次のような疑念を抱いていた。つまり、「神よ、ラーマ様はアヨーディヤーに戻られるのでしょうか、そうでないのでしょうか」

252do バラタはこの清らかな心配事に動揺して、夜は眠れず、昼は食欲を感じない。まるで水底の泥にはまった魚が、水の不足のために委縮してしまったかのように。
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