M+M ~1860~         G.マーラー  A.ミュシャ

ともに1860年生まれの巨匠G.マーラーとA.ミュシャを中心に、
クラシック音楽、アールヌーヴォーをテーマとします

ミュシャのCDジャケット ---2---

2005年11月06日 21時55分00秒 | ●ミュシャ(A.Mucha)
ミュシャ《あざみ》 1901年

きのうのG.フォーレ作品集のパート2です。
フォーレと言えば、古くは歌曲や室内楽で知られていましたが、
1970年代後半にまとめて録音されたこのセットによって、
これらの素敵なオーケストラ曲の認知度が急速に高まりました。
プラッソン(指揮)とトゥールーズ・カピトール管が、
フランスを代表するコンビに飛躍するきっかけにもなった、
まさに記念碑的な名盤です。


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ミュシャの画集・参考書籍
2006年ミュシャ・カレンダー

ミュシャのCDジャケット ---1---

2005年11月05日 23時22分53秒 | ●ミュシャ(A.Mucha)
ミュシャ《エリカ(ヒース)》 1901年

LP時代に比べ、ミュシャが描かれたCDジャケットは少ないように感じます。
小さなCDサイズではミュシャの良さが生きない、という判断でしょうか。
使われるとすれば、やはりフランス音楽の場合が多く、
これはG.フォーレのオーケストラ作品を収めたCDです。



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2006年ミュシャ・カレンダー

今日聴いたCD ★ペライアのモーツァルト

2005年11月04日 23時03分20秒 | ◆CD
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番+第26番《戴冠式》
 マレイ・ペライア(p) イギリス室内管

最近モーツァルトのピアノ協奏曲にハマっています。
自分自身の「予約演奏会」のために書いた曲が多いせいか、
生涯に遺した20数曲いずれも珠玉の名曲ぞろいです。
なかでも、軽やかさのなかに切ない情感を折り込んだこの2曲は、
一般的なモーツァルトのイメージに最も合致するのでは。

ペライアによるこの録音は20年も前の物ですが、
美しい音色と飾らない語り口で、やんわりと心に染み入ります。


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ペライアのモーツァルト(CD)

新国立劇場バレエ11/3 《カルミナ・ブラーナ》

2005年11月03日 22時42分34秒 | ◆コンサート
昨年からこの新国立劇場のバレエ・シリーズの年間会員になりました。
《くるみ割り人形》《白鳥の湖》などバレエ音楽史上に燦然と輝く名曲を、
組曲版ではなく全曲ノーカットで聴く機会は、
通常のオーケストラのコンサートではまずありません。
踊りについては全くの素人ですので、ひたすら「耳」で楽しんでいます。

さて、今日の公演はオルフの《カルミナ・ブラーナ》
間違いなく「最も有名な20世紀後半生まれのクラシック音楽」です。
"くるみ"や"白鳥"の世界とは全く異質のパフォーマンスでしたが、
こういう刺激的な演目もたまには良いと思います。
新聞等の批評も好評だったようです。


《カルミナ・ブラーナ》のCD

マーラー+エルテ *5*

2005年11月02日 22時07分05秒 | ◆マーラー(G.Mahler)
エルテ《秋の歌》1978年
===バーンスタイン指揮:交響曲第5番のCDジャケット===

海外のオーケストラの来日公演で最も頻繁に取り上げられる曲の一つ。
合唱や特殊楽器が必要ないという理由もあるでしょうけれど、
抜群の人気を誇るアダージェット(第4楽章)の威力は大きいでしょう。
映画《ベニスに死す》のBGMから近年の「アダージョ・ブーム」に至るまで、
マーラー最大の「ヒット曲」であることは間違いありません。



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ベニスに死す(DVD)
エルテの作品集・参考書籍(洋書)
エルテの評伝(和書)

今日聴いたCD ★ポミエのチャイコフスキー

2005年11月01日 23時09分46秒 | ◆CD
チャイコフスキー&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲
 ジャン=ベルナール・ポミエ(p) L.フォスター/ハレ管

私はラフマニノフの「第2番」(交響曲、P協奏曲、Pソナタ)のCDを見かけると、
片っ端から買ってしまう悪いクセがあります。
このCDも前から気になっていた物のひとつで、
最近1000円ほどの超廉価盤で再発売されたのを機に購入しました。
というわけで、お目当てはラフマニノフだったのですが、
圧倒的に面白かったのはチャイコフスキーのほう。
パワーと派手さで勝負しがちな曲ですが、
ポミエは終始ゆったりとしたテンポで、しかも80%ほどの力で語ります。
今までに何十種もの録音、あるいは実演で聴いたなかでも、
相当ユニークなアプローチだと思います。
ポミエのCDをもっと聴いてみたくなりました。



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My Mucha ~9~

2005年10月31日 23時21分24秒 | ●ミュシャ(A.Mucha)
ミュシャ「サロメ」(エスタンプ・モデルン#2より) 1897年

昨日紹介した「エスタンプ・モデルン」から発表されたミュシャのリトグラフ。
オスカー・ワイルドが描いた身の毛もよだつようなサロメのイメージとは異なる、
常識の枠に収まった(?)女性のようにも感じられます。
制作から100年以上経過した今日でも、背景の金彩が目に鮮やかです。



ミュシャの画集・参考書籍
O.ワイルド著「サロメ」(文庫本)
O.ワイルド著「サロメ」(英/仏対訳版)


My Mucha ~8~

2005年10月30日 22時57分36秒 | ●ミュシャ(A.Mucha)
ミュシャ「エスタンプ・モデルン」#1(フォリオカバー) 1897年

エスタンプ・モデルン」(=現代の版画)は、
毎月4点ずつの版画をセットにして刊行した一種の頒布会です。
その点では"Les Maitres de l'Affiche"と同じですが、
Les Maitres・・が過去の人気ポスターの復刻シリーズであったのに対し、
こちらは未発表の新作版画をメインとした、よりマニアックなものでした。
比較的知名度の低い画家の作品が多かったせいもあり、
今日ではここから発表された作品を見かけることはあまりありません。
(中身よりもこのミュシャの手になるカバーのほうがはるかに有名です)
ミュシャのリトグラフも2点ここから発表されています。



ミュシャの画集・参考書籍




マーラーの"白鳥の歌"・・・交響曲第10番(ギーレン)

2005年10月29日 22時27分37秒 | ◆CD
マーラー:交響曲第10番~D.クック補筆全曲版
(M.ギーレン指揮南西ドイツ放送響)
2005年10月発売の輸入盤CD


最近買ったCDのなかでは最も期待していた一枚です。

現代音楽のエキスパートとして知る人ぞ知る指揮者だったM.ギーレン。
1990年ごろから個性的なベートーヴェンやブルックナーのCDが注目され始め、
今ではヒットチャートの常連となりました。
マーラーはすでに1~9番まで出揃っており、10番も第1楽章のみ録音していました。

今回登場した新録音は、
「未完成」であるこの曲を音楽学者D.クックが補筆完成した全曲版
期待にたがわず、緊張感と明晰さに富んだ抜群の秀作でした。



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(ギーレン)第1楽章のみの旧盤はこちら
交響曲第10番(クック版)のスコア

マーラー+エルテ *4*

2005年10月28日 23時20分40秒 | ◆マーラー(G.Mahler)
エルテ《昼》1980年
===バーンスタイン指揮:交響曲第4番のCDジャケット===

20世紀ロシア~ソ連の芸術家たちは、
革命と政府による芸術への干渉、粛清という荒波に翻弄され、
どことなく屈折したほの暗い世界を築いたケースが多いように思います。
(音楽の分野で言えばショスタコーヴィチが代表例)

エルテは1892年ロシア生まれ。
まさにマーラーとミュシャが頭角を現し始めた時代です。
革命前からパリに出て活躍していたため、
前述のような苦悩とは無縁の世界を展開しています。
(・・・・・ように素人目には映ります)



エルテの作品集・参考書籍(洋書)
エルテの評伝(和書)
エルテのシルクスクリーン「モダン・ハーレム」