4月から労働基準法の改正に伴って、従業員に年間最低5日は有給休暇を付与しなければならなくなる。できて無ければペナルティーがあるので"努力義務"ではなく"遵守"なわけだ。
会社の規模や年間実労働日数あるいは月残業時間は一切考慮されない。
時代だなぁと思う一方で、中小企業の現状を分かってないと言わざるを得ない。大企業でもそれぞれ部署に分かれているので同じかもしれない。また、法外な残業労働が問題になっているので仕方ないかもしれないが。
いずれにしても休んだ人の仕事は出勤している者で穴埋めをしなければならなくなる。でもこれって不平不満の火種になりかねないんですよね。うちにはいないが、権利を振りかざし、人のことはお構いなしに好きなように有給を取得する者もいるだろうし、みんなに迷惑をかけてしまうと思って休めない者もいるだろう。
私の事業所では、世間で働き方改革が叫ばれる前から改革せざるを得ない状況になったわけで、今やブラックならぬホワイトを自認している。
完全週休二日、お盆と年末年始の休み(同業者と比べたら毎回長め)、年に必ず数日ある臨時休業、月残業4時間未満、終業時刻の改善などなど
労働条件を良くしないと人が集まらないから変えたけど、私自身の体力が限界だったのも理由の一つだ。
就業時間の変更などで確実に労働時間は減っている。それに伴ってわずかだけど売上げ総額も減るわけで、そうすると何が起こるかというと、昇給の鈍化。
働きがそこそこであれば収入もそこそこになる。これは経営側から言わせてもらうと当然。ただ、従業員皆がそれで良しとするかどうか。
休みはもう十分だからもっと稼ぎたいという者もいると思う。実際、うちの従業員にもおそらくいるだろう。
今回の法改正、もともと休日として定めた日に関しては有給休暇とはできないため、余分に休日とする日を会社から指定できる計画的有給休暇とする事にした。そのため、うちの事業所としては法改正前とほぼ変わらないし変える必要がないので、とりあえず胸をなでおろしている。
5年後には、完全週休2.5日にしようか(もちろん給与は変えず)と考えているが、そういった会社にも一律に有給休暇最低○日付与せよと言われると躊躇なくというわけにはいかなくなるが。
もともと怠け者の私なのでもっと休みたいなぁと思う事はあるが、でもこれ以上休んでいったい何をしようかとも思ってしまう。
釣り人にでもなるかな。