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ウッドストック ビッグピンク


 先日、ウッドストックを懐かしんでいたら、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞のニュースが飛び込んできた。1969年、この地でフェスティバルが行われたころ、ビッグピンクと呼ばれた家が近郊にあって、そこにディランが家族とともに静養していた。付近には名だたるシンガーたちも住んでいたという。
 彼はバイク事故で首の骨を折って、再起不能だといううわさが流れていた。事故の件はきっと大げさに伝えられたのだろうが、長いブランクを置いて発表された「レイレディレイ」の歌を聞いたときは飛び上がった。彼の声が透き通るような美声になっていたからだ。
 ウイキペディアによれば、ウッドストックがコンサートの開催地になったのは、企画者たちが、ディランたちの住まいの近くにレコーディングスタジオを作るための資金集めをしようとしたからだという。彼らがそこにいなければ、時代を画すと言わないまでも、時代の影をあからさまに映し出したウッドストックフェスティバルは行われなかったかもしれない。
 ピンクの外観の家には、後日、ザ・バンドとしてデビューするメンバーもいて、ひそかにデモテープを大量に製作していた。この家には今、それらのことに価値を見出した別の家族が住んでいる。数年前、テレビの映像で家の中までのぞき見た。
 ところで、ボブ・ディランのノーベル賞受賞を懐古趣味のように評する向きがあるが、私はそうは思わない。彼がディランでなかったなら、今の世界の音楽シーンはまったく別ものになっていたはずだ、ベートーベンが存在しなかったらと想像するのと同等なくらいに。
 なので、ディランに文学賞はなじまないという人もいる。一方で、音楽と文学は切っても切り離せない一体的なものという考えもある。そうだとしたら、文学にこだわらないで、芸術賞に集約してはどうか。などと、選考委員でもなく金を出すでもない人々が口を出すのは自由だ。(2016.10.17)
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