黒猫 とのべい の冒険

身近な出来事や感じたことを登載してみました。

終わりのない休暇

2017年05月12日 14時06分35秒 | ファンタジー

 9連休の後、来週は東京行きの3連休。そして6月を過ぎると終わりのない休暇が待っている。なので、焦ることはないのだが明日も休みたい。でも、家にいたら何かと野暮用が重なり、かえってつらいかも。とて今日は会社に来た。
 物心ついてからずっと宮仕えしてきた男にとって、勤めが終わるというのは、究極の開放感に浸れる唯一無二のチャンスだろう。私の場合はどうだったか振り返ると、本年3月になんなんとするとき、3月末か4月末の予想に反し、6月末の退職が言い渡された。そのとき、やっと辞められるという全身脱力感があったのは間違いないが、6月末が来るのを待ち切れないような焦燥感にも襲われた。
 同時に、勤めが長すぎた、もっと前に自ら辞める決断を下すべきだったという、ええかっこしたがり屋の後悔と、失われた時間が惜しくてたまらないという、みみっちい感覚にとらわれた。この思いは、今回に限ったことではない。私が一般的な定年の齢に差しかかるころからずっと抱えてきた。つまりトラウマなのだ。ほんとに割り切りの悪い男だ。ともあれ、いろいろあり過ぎて、千々に去来する思いはボロ布のようだが、ようやくここにたどり着いたというほっとした気持ちなのは確か。
 さて、終わりのない休暇の過ごし方だが、私は数年前から、退職しても休暇を持てあますことなんてぜったいない、出版社やるのは決まっているし、近所にある図書館に通ったり大学の聴講生になって勉強しなおすぞ、と声高に叫んできた。しかし、ひとつとして具体的な目処がついているものはない。カレンダーの空白を埋めるため自治会役員を引き受けたが、大してやる気があるわけではない。自分に限って、ないだろうと思っていたことが現実になったらどうしようと、焦りの色が濃くなってきた。
 今になって言うのも何だが、実は、私としては家にいるのが嫌いではない。ぐだぐだ家にいたら文句を言われるのに決まっているわけだから、外へ出歩くネタ探しをしているようなものだ。とにかく何とかしなくてはならない。はなの面前にひざまずいて、ずっと家にいられる秘訣を教えてもらうことになる前に。(2017.5.12)

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