OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

CDでも素敵なジャケ写、あるいはジョン・コルトレーンの1962年の咆哮

2016-10-08 17:01:48 | Jazz
The Complete 1962 Copenhagen Concert / John Colttane (Domino = CD)
 
☆CD One:
 01 Bye Bye Blackbird
 02 Chasin' The Trane
 03 The Inchworm
 04 Every Time We Say Goodbye
 05 Mr. P.C.
☆CD Two:
 01 I Want To Talk About You
 02 Traneing In
 03 Impressions
 04 My Favorite Things
 
所謂「ジャケ買い」は音楽好きには常套手段ですが、それは圧倒的にアナログ盤が優先される趣味でしょう。
 
なんたってCDに比べれば、ジャケットやスリーヴのサイズが大きいですからねぇ~~。
 
しかし、CDにだって素敵なジャケットデザインは確かに存在しているのも事実であって、それに惹かれてゲットさせられるブツだって、決して少なくはないはずです。
 
本日掲載したジョン・コルトレーンの発掘盤CDは、サイケおやじにとっては、まさにそうした中のお好み盤♪♪~♪
 
これを発見したのは、もう4~5年も前の事になりますし、中身ついても、既に出回っていた音源だったですが、このジャケ写デザインが妙に気に入ってしまったもんですから、ついついねぇ~~♪
 
そして義理堅い気持ちで聴いてみれば、やっぱりジョン・コルトレーン(ss,ts)、マッコイ・タイナー(p)、ジミー・ギャリソン(b)、そしてエルビン・ジョーンズ(ds) という顔ぶれのカルテットは凄まじく、最高! 分かっちゃ~いるけど、思わず熱くさせられる演奏がぎっしりですよ♪♪~♪
 
しかも、録音が1962年11月22日、コペンハーゲンでのライブセッションということは、何かと賛否両論はあろうとも、ジョン・コルトレーンが過激さの中にも「一定の文法」を大切にしていた頃という認識がサイケおやじにはありまして、つまりはイケイケで演じるオリジナル曲と和みの時間を提供する歌物スタンダードをひとつのコンサートの流れの中で披露していたところが、個人的には大好きなんですよっ!
 
それはいきなり容赦無く、まずは初っ端の「Bye Bye Blackbird」は誰もが一度は聴いたことのある有名スタンダード曲ですから、ジョン・コルトレーンも比較的分かり易いテーマ吹奏からのアドリブも、5分が経過した頃にはエルビン・ジョーンズもグルのなっての修羅場の真っ只中! かろうじてマッコイ・タイナーの溌溂としたピアノに救われるような気分にはなるものの、締め括りのテーマ吹奏が、これまた激しいメロディフェイクの世界に変質していくのですから、たまりません。
 
こんな地獄と天国が、21分超の演奏になっているのは、如何にも当時の勢いってやつでしょう。
 
説明不要とは思いますが、この曲はマイルス・デイビスも十八番にしていて、繊細で思わせぶりな歌心を披露していたわけですが、もしも自分のバンドでジョン・コルトレーンがここで聴かれるようなアドリブ展開をやってしまったら、御大はどのように対処するんだろうか……?
 
なぁ~んていうのは、余計なお世話!?
 
そしてさらに怖いのは、続けて始まる「Chasin' The Trane」のイケイケブルース攻撃で、このアップテンポのドシャメシャなフィーリングには、リアルタイムの聴衆も?然とさせられたんじゃ~ないでしょうか。
 
しかし、それが一方的とはいえ、狂乱狂熱の衝動を伝えてくれることは確かです。
 
また、クネクネとしたモード解釈に基づいた「The Inchworm」に続く、予定調和(?)のバラード演奏「Every Time We Say Goodbye」の心地良さは言わずもがなと思います。
 
ところが、またまた襲ってくるのが、これぞっ! コルトレーンジャズの代名詞ともいえるアップテンポの「Mr. P.C.」ですから、エルビン・ジョーンズのドカドカ煩い大車輪ドラミング、饒舌なマッコイ・タイナーのピアノ、どっしりと構えたジミー・ギャリソンのベースという子分どもの奮闘も顧みず、ひたすらに自らの魂を解放するが如きジョン・コルトレーンの咆哮には、ぐったりと疲れさせられますねぇ~、もちろん心地良くです♪♪~♪
 
そうした傾向は後半でも変りなく継続し、和みと情熱の危ういバランスをひたすらに追及する「I Want To Talk About You」は、まさにオンタイムのジョン・コルトレーンを象徴する歌物演奏だと思います。
 
また「Traneing In」は、1950年代後半からやっている変則的なブルース演奏でありながら、この時期になると基本は一緒ながら、解体と構成の比率と遣り口がズレているというか、アブストラクトな展開も不自然には聞こえないほどの逆説的統一感がバンドの纏まりとして表現されているような気がします。
 
ですから、いよいよクライマックスはジョン・コルトレーンの激烈モードを代表するオリジナル曲「Impressions」はお約束! もちろんオーラスはお待ちかねの「My Favorite Things」へ続く流れも、ジャズが「モード」という新兵器(?)を得て、世界で一番にヒップな音楽だった時代の表れでしょう。
 
ということで、簡単なご紹介ではありますが、如何にもジョン・コルトレーンらしい演奏を求めんと欲すれば、初めてその世界を体験される皆様にも、なかなか聴き易いところがありますので、これはオススメの音源です。
 
気になる音質は、モノラルミックスですが、同時期のジョン・コルトレーン・カルテットの発掘音源にはありがちだったピアノの音の薄さも、ここではそれなりにしっかり入っていますし、ドラムスもバランス良く録れていると思います。
 
もちろん、近年の高音質ブートに慣れているお若い皆様には???かもしれませんが、少なくとも1970年代からのリスナーやファンには、何らの問題無く楽しめるはずです。
 
ただし、「Traneing In」では途中で一瞬ですが、音が途切れますし、オーラスの「My Favorite Things」は強制終了で拍手を被せたとしか思えない編集が惜しいところ……。この点が以前から解消されていないのは残念ですが、それでもこれだけの凄い演奏に免じて、ど~か皆様もお楽しみ下さいませ。
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1 コメント

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ヨーロッパのコルトレーン (ashita45th)
2016-10-09 06:05:27
サイケおやじさん
こんにちは、

ジャズを聴き始めたころは寝ても覚めてもコルトレーン、コルトレーンと片っ端から聴いていました。
次々と発掘される60年代のヨーロッパでの音源も収集していた時期がありましたが、それも今は昔、
最近は殆ど聴かなくなりましたし、収納場所の関係で大半は消えてしましましたが、紹介記事を読ませて頂くと当時を思い出して懐かしいです。
初めて見るジャケット写真もありがたいです。
ありがとうございます。

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