OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

すろ~ぶる~~すのジョニーは最高だぁ~~

2017-06-19 17:44:27 | Winter Family
Live Bootleg Series Vol.5 / Jonny Winter (Friday Misic = CD)

 01 Introduction
 02 Third Degree
 03 Talk Is Cheap
 04 You're Humbuggin' Me
 05 Lights Out
 06 You Keep Sayin' That You're Leavin'
 07 New York New York  
 
 08 Rock And Roll Hoochie Koo (Bonus Track)

ジョニー・ウィンターのアーカイヴ物の中でも、既に10作以上出ている「Live Bootleg Series」はマンネリとか玉石混交と云われていますが、それでも殊更サイケおやじの愛聴盤が、本日ご紹介の「Vol.5」です。

演目は上記のとおり、またメンバーはジョニー・ウィンター(vo,g)、ジョン・パリス(b,hmc)、ボビーT(ds) と記載されていますが、このシリーズの悪しき慣例で、その他の録音データは全く不明ながら、演奏そのものは、ジョニー・ウィンター信者やブルースロック愛好者の期待を裏切るものではありません。

ただし、この「Vol.5」は正直、同シリーズの中では幾分音質的に劣るところがあるのも事実であり、それゆえにファンの間では評価も低い傾向があるようです。

しかし、サイケおやじと同世代の皆様であれば、この音質だって必ずやノー文句でありましょう。

そりゃ~、確かに最初っからステレオミックスの定位が左寄りになっていますし、各人の楽器の存在感も混濁気味なんですが、逆にそれこそが往年の高音質アナログブートの味わいを今に伝えるところとでも申しましょうか、これに嫌気を感じるようであれば、少なくとも1980年代以前の音楽は、その全てを楽しむ事が出来ないと思いますよ、僭越ながら。

で、既に述べたように、サイケおやじがこの「Vol.5」を特に気に入っているのは、スローブルースを2曲も聴かせてくれる事で、実はジョニー・ウィンターのライブ盤では、これがなかなか少なく、どうにもイケイケの歌と演奏ばかりがステージで繰り広げられているという印象が強いのは、特に1980年代以降の勿体なさ……。

確かにサイケおやじは、その全てを聴き、またライブギグにしても、極めて僅かにしか接していないのですから、誤った認識があるのは百も承知ではありますが、それゆえにジョニー・ウィンターが演じてくれるスローブルース、激情に満ち溢れたスローなブルースロックに禁断症状を覚えるのは、そんな希少な体験の醍醐味を知っているからこその欲求であります。

それが、まず冒頭の「Introduction」では、思いっきりギターを泣かせる、実に思わせぶりな煽りの独り芝居に観客はいきなりヒートアップ!

もちろんスピーカー越しのサイケおやじもシビれが止まらず、そのまんま続けて入る「Third Degree」の情感迸るバンド演奏、大袈裟も心地良いブルース歌唱、そしてもちろん早弾きやチョーキングを存分に交えた十八番のギターソロに心底酔わされるのは必定の展開が、もう……、この冒頭の流れを聴けただけで、このCDをゲットして後悔しないという自己証明でしょうかっ!?

いゃ~、何度聴いても、たまりませんねぇ~~♪

ですから次にハーモニカも入ったミディアムテンポの典型的なブルースロック「Talk Is Cheap」、続けてグリグリに低重心が効いたリズム隊の奮闘も好ましいアップテンポの「You're Humbuggin' Me」、さらにスピードアップした高速ロカビリーブルースとでも言うべき「Lights Out」という、如何にものケレンに染まった展開も一気呵成に楽しめますし、ここで再び思わせぶりが存分に発揮される自作のスローブルース「You Keep Sayin' That You're Leavin'」が演じられるのも、全て「分かっている楽しみ」です。

そしてそれゆえに……、一応の締め括りに置かれた「New York New York」がヘヴィなビートを伴った典型的なブルースロックでありながら、些か物足りないという心持ちになっちまうのは、不埒な贅沢と思いつつも……。

おそらくは本篇ステージでは、この後に狂熱の大団円があったであろう事は想像に易いわけで、だからでしょう、オーラスにボーナストラック扱いで、他の場所で録られたのが明白ながら、これが出なけりゃ~、収まらないという、最高にカッコイィ~~、ブルースロックのアンセムたる「Rock And Roll Hoochie Koo」がサービスされるのには強い整合性を感じますっ!

ということで、確かに同シリーズ中では音質的に劣る1枚でしょう。

しかし、その中身の熱さにおいては、全く納得の歌と演奏が楽しめますし、繰り返しますが、ド頭のスロ~ブル~ス「Introduction ~ Third Degree」の約16分間で素直に昇天させられるのが、ブルースロック好きの本懐だと強く思います。

最後になりましたが、ギタリストとしてのジョニー・ウィンターの凄さは、ピッキングが指弾き、つくりフィンガーピッキングだからこそ表現出来るフレーズの妙、そのタイム感覚の素晴らしさがあってこそのブルース衝動でありましょう。

恥かしながら、稚拙な技を自覚しつつも、ついついコピーに挑戦する無謀な行いに懲りないサイケおやじは、挫折することに悦びを感じてしまうという、被虐の快楽に浸るM性感度の高さをジョニー・ウィンターへのリスペクトと心得るほどです。

それは笑われ、軽蔑されることに他ならないわけですが、ジョニー・ウィンター信者の異端であったとしても、その信心は深まるばかりなのでした。
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