■Chuck Berry's Greatest Hits (Chess)
A-1 Roll Over Beethoven
A-2 School Days
A-3 Rock And Roll Music
A-4 Too Much Monkey Business
A-5 Johnny B. Goode
A-6 Oh, Baby Doll
B-1 Nadine
B-2 Maybelline
B-3 Memphis
B-4 Sweet Little Sixteen
B-5 Thirty Days
B-6 Brown Eyed Handsome Man
チャック・ベリーが天国へ召されました。
故人の偉業については、あらためて述べるまでもないほど、現代の大衆音楽に強く、深く浸み込んでいるわけで、殊更ロケンロールの基本的なノリを定着させたのは、チャック・ベリーに他ならないと思っています。
そして、そこで威力を発揮したのが、本人が歌いながら弾いていたギターの存在感であり、アンプにシールドで直結したギブソンのESから飛び出すリズムとビート、そして明らかにそれまでのブルースやジャズ等々の黒人音楽とは似て非なるシンコペイトしたリックは、自作の歌にはジャストミートの合の手となり、同時にリスナーをエキサイトさせる魔法の源泉であった事は、現在も変わらぬ真理でありましょう。
ですから、今に繋がるロックの基幹であるギターヒーロー、スタアプレイヤーのほとんどは、チャック・ベリーに由来するスタイルから脱却していないんじゃ~ないでしょうか。
また、それが凄いのは、チャック・ベリーのギター奏法やフレーズは、基本的に3~5~7フレットをメインにスラーやダブルノートのピッキングを用いた、比較的シンプルなスタイルですから、フレーズそのものは中学生でも練習すれば、それなりに弾けるものではありますが、ところが実際にやってみると、あの強烈なノリを出すのは至難のワザ!
逆に言えば、それが出来ればロケンロール&ロックはやれるはず!
という真実の探求を提示しているわけで、例えそれがサイケおやじの独断と偏見であろうとも、思い込んだら試練の道の練習意欲を喪失させられるものではありません。
さて、そこで本日掲載したのは、そんなサイケおやじがチャック・ベリーのギタースタイルを練習するべく愛聴していた故人のベスト盤で、収録されているのは上記のとおりのヒットパレードですから、既に耳に馴染んだ名曲名演を自分の両手に伝える作業も、ちっとは楽になるはずと思いきや、聴くほどに、そしてコピーに勤しむにつれ、その真髄に迫るなんてこたぁ~、不遜の極みと痛感させられるばかり……。
結局は難しいところを端折り、ゴマカシに走るという姑息な逃げ道の研究に結び付いてしまったのが、サイケおやじの真実の懺悔であります。
ということで、チャック・ベリーに関しては、これからも語りつくせぬ業績と伝説が残るばかりだと思いますが、本日のサイケおやじとしては、衷心よりご冥福を……。
合掌。
ビートルズ、ストーンズ、ビーチボーイズ等々の経由です。
とかくの伝説を聞きますが、「舞台で俺より目立つ奴は許さん」的、芸人根性丸出し説や、幼児に対する淫行説は、本当のことだったのでしょうか。
ギターで刻む、あの誰でも知ってるロケンロール伴奏は、エルモア・ジェイムスのスライドギターと並び、ワンパターンの極み、否、超定番&基本中の基本、というべきでせう。
さういへば、ジミー・ペイジは、ダック・ウォークの真似していましたね。
何かと影響力の大きい人であったことは確かです。
安らかに、お眠りください。