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サイケおやじの生活と音楽

朝倉理恵のあの場所って…

2014-11-17 15:32:36 | 歌謡曲

あの場所から / 朝倉理恵 (CBSソニー)

先日書いたような幸運により、またまた後輩から頂戴した1枚ではありますが、とにかく朝倉理恵が昭和48(1973)年に放ったデビュー大ヒット曲「あの場所から」は、昭和歌謡フォークの名曲のひとつでしょう。

しかし、これは皆様ご存じのとおり、決して朝倉理恵がオリジナルのヒットバージョンではなく、既に昭和45(1970)年にKとブルンネンによってレコーディングされ、シングル曲としても発売されていましたし、南沙織も昭和47(1972)年に出したアルバム「早春のハーモニー」でカバーしていたほどの秀逸な作品なので、流石は作詞:山上路夫&作曲:筒美京平の才能には感服するばかりです。

しかし朝倉理恵のバージョンが特別な大ヒットになったのは、彼女だけの個性というか、Kとブルンネンや南沙織には求め得なかった所謂ロリ系ボイスによる節回しがあったからかなぁ~~、とサイケおやじは思っているのですが、いかがなものでしょう。

もちろん、これを当時も今も「清涼な歌声」と称する事に異論は無いんですが、個人的には、ど~しても「ぶりっ子ボーカル」であり、イマイチ好きになれないのも確かです。

ところが朝倉理恵には、これ以前に桜井妙子の芸名(?)でアニメの歌や童謡をレコーディングしていたという芸歴があり、もしかすると女優活動もやっていたとしたら、昭和46(1971)年から放送されていた「宇宙猿人ゴリ~スペクトルマン(フジテレビ)」でGメン女性隊員を演じていた桜井妙子も、朝倉理恵の前身という事になります。

というか、件の「スペクトルマン」の最終回が昭和47(1972)年の3月末であり、この「あの場所から」の発売がそれと同時期なんですから、う~ん、あまりにも鮮やかな変身という印象は、特撮ヒロインの特権!?

しかし、それはそれとして、朝倉理恵の残した音源はなかなかクオリティが高いようで、特にアルバムは中古市場でも人気を呼んでいるらしく、ちょっぴり気になる存在です。

ただし彼女が現役で活躍していた頃のサイケおやじには、まさか朝倉理恵のレコードが手元に置かれるなんてことは必要も想像もしていませんでした。

最後になりましたが、ジャケ写に登場している彼女のファッションが如何にも昭和40年代後半の秋冬物という懐かしさは、実は今日でも似た様なカッコしている女の子が見かけられるという現実共々、ロングセラーの秘密の一端かと思ったりしています。

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