OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

愛しのミニー・リパートン

2016-11-02 18:22:04 | Soul
Lovin' You / Minnie Riperton (Epic / CBSソニー)
 
大衆音楽が殊更多様化した1970年代は、それこそ日々新しいリズムやビート、そしてメロディが溢れていた幸せな時代だったと思いますが、それゆえにリスナーは混濁した情報に惑わされ、極言すれば活字メディアや各種放送媒体に惑わされる結果として、レコードを買わされ、ライブコンサートのチケット争奪戦を演じていたんですが、最終的には自分の耳だけが頼りという真実はひとつ!?
 
サイケおやじにそれを痛感させてくれたのが、ミニー・リパートンが歌ってくれた本日掲載のシングル盤A面曲「Lovin' You」でありました。
 
既に皆様ご存じのとおり、この歌は小鳥のさえずりのSE、アコースティックギター、キーボードだけのシンブルな演奏をバックにミニー・リパートンが慎ましくもハートウォームな節回しと澄んだボーカルを聞かせてくれる美メロ曲♪♪~♪
 
ですから、冒頭に述べたように様々な歌や演奏がゴッタ煮状態の中にあって、ふとした機会にミニー・リパートンの「Lovin' You」が流れて来た時の鮮烈さは、ハッとするほど良い感じでしたねぇ~~♪
 
サイケおやじが忽ちにしてレコードを買ってしまったのは言わずもがな、それは世界共通の快感であったらしく、アメリカのヒットチャートでも堂々のトップに輝いています。
 
そしてミニー・リパートンは1975年、この一撃で完全な大スタアになったのですが、楽曲そのものは前年に発売されていたLP「パーフェクト・エンジェル」からのカットであり、アルバムバージョンよりもエンディングが早くフェードアウトしているのは賛否両論でしょうか。
 
ちなみに彼女は決してピカピカの新人ではなく、子供の頃にはオペラの勉強もしていたそうですが、本格的に音楽業界へ入った時は幾つかのグループでボーカルを担当し、中でもロータリー・コネクションと名乗るグループでの諸作は、その幾つかがこの「Lovin' You」のヒットに便乗して我が国へも輸入され、もちろんその時は既に廃盤扱いだったので、所謂カットアウト盤が安値で売られていましたし、一応ソロアルバム扱いになっていた「カム・トゥ・マイ・ガーデン」のタイトルを附されたLPも再発(?)されていましたが、個人的にはイマイチ……。
 
それはもちろん皆様がご推察のとおり、この「Lovin' You」を含むアルバム「パーフェクト・エンジェル」には、根底から基本的要素が異なる制作方針があったようで、なんとっ! プロデュースがスティーヴィー・ワンダーなんですねぇ~~~!
 
また、同曲の作詞作曲はミニー・リパートン&リチャード・ルドルフという実社会の夫婦である事もハートウォームなポイントかもしれません。
 
なにしろ歌詞を聴いてみれば、愛する相手が恋愛対象でもあり、また自分の子供への無上の愛でもあるという、まさに普遍の真実ですからっ!
 
ところでスティーヴィー・ワンダーとの関係については諸説がある中で、ミニー・リパートンはスティーヴィー・ワンダーの巡業ライブ用のコーラス隊であるワンダーラヴに参加していたのが1973年だったそうですから、そこで親分に認められたんじゃ~ないでしょうか。
 
なんたって、「Lovin' You」で大ブレイク時のウリ文句が「5オクターブを歌う」ってなもんでしたから、その声質を活かすべく、演奏はシンプルに、そしてメロディは愛らしくという企画は大正解だと思います。
 
しかし好事魔多し!
 
せつなくも悲しい現実として、彼女は癌に侵され、闘病余儀なく……。
 
それでも充実したレコーディングを残しつつ、1979年夏に早世しています。
 
享年31歳、しかしミニー・リパートンが聴かせてくれた歌声は未来永劫、決して忘れられることはないはずです。
 
それは現在でも、彼女のアルバムが売れ続け、また同時に「Lovin' You」がスタンダードな人気曲になっている事でも明らかでしょう。
 
その生涯を知ってしまえば、特に「Lovin' You」という素敵な愛の歌に一抹の寂寥感や儚さを感じてしまう気分は否めないものがありますが、それゆえに尚更愛おしいのがミニー・リパートンの歌声だと思っております。
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