■ラブ・カンバセーション / テレサ野田 (FOR LIFE)
掲載したのは昨日の獲物のひとつで、サイケおやじと同世代の皆様であれば、必ずや心ときめくにちがいない、テレサ野田が昭和53(1978)年に出したシングル盤です。
もちろん彼女は歌手が本業ではなく、あの日活最後の一般映画と認定される昭和46(1971)年の「八月の濡れた砂(藤田敏八監督)」で鮮烈にデビューした女優さん♪♪~♪
なにしろリアルタイムでは14歳だったと言われる彼女が、劇中では輪姦され、その汚れきった肢体を早朝の海辺の波で清めるという場面が、あまりにも有名でしょう。
しかしテレサ野田は決してロリ系ではなく、当時から充分に「イイ女」であり、如何にも沖縄出身らしいルックスや男好きのするスタイルが青少年の欲望にスイッチを入れる存在であった事は言うまでもありません。
そして前述の映画出演を契機に注目された彼女は、今日で言うところのグラビアアイドルとしても人気が爆発し、また映画やテレビドラマでも活躍していくのですから、歌手としての活動も当たり前だったのが昭和の芸能界です。
中でもサイケおやじが特に好きな彼女の個性は、妙に浮遊感の滲む台詞回しとキュートな声質のコラボレーションというか、それは決して作っている感じが少なくて、なかなか自然体に表現されているところでしょうか。
ですから、歌っている時も、素敵なプリティボイスがたまらない魅力なんですよっ!
そこでこのシングル盤A面曲「ラブ・カンバセーション」がソフト&メロウなAOR歌謡ポップスに仕上がっているのは大正解♪♪~♪
しかも作曲が吉田拓郎ってのも、その先入観念からすれば吃驚仰天ではありますが、作詞:松本隆&編曲:馬飼野康二の都会派フィーリングが、その要かもしれません。
ということで、実はサイケおやじはテレサ野田のレコードは未だ、これっきりしか入手出来ていません。
いゃ~、昔は普通に買えていたものを何時までも同じと思っていちゃ~、ダメっていう教訓が身にしますねぇ……。
テレサ野田の歌声は、そうした気分の癒しにも最適なのでした。