東京日記
「テクノロジーを親しみやすく」を掲げ、静岡県焼津市と東京秋葉原を拠点に活動するIT企業経営者松田敏孝の日記です。




この前の土曜日のNHKスペシャル「自動運転革命」、迫力ありましたね。
自分は録画しておいて、昨日の日曜日の夜に観ました。よくそこまでカメラが
入れたなぁ、と正直、その取材力というか、取材魂にびっくりでした。

自動運転の実現へ、ニッサンでの取り組みを中心に取材していましたが、
ドイツメーカーの取り組み、コメントも、また秀逸な部品を作っている部品
メーカーの取り組み、コメントも組み込まれていて、番組をより迫力あるもの
にしていました。



自動運転には、レベルがあって、世界中の自動車メーカーが、今、レベル2
から3の間でしのぎを削っている。そんな中で、いきなりレベル4、つまり
完全な自動運転というレベルの製品投入を目論んでいる会社がある。



Googleです。自動車メーカーではなく、IT企業。Googleにはすでに50台以上の
自動運転車があり、地球700周以上の走行テストを完了しているらしい。

自分がいちばんびっくりしたのは、

「Googleは自動運転というソフトウェアのプロバイダーになりたいらしい」

という考え方。こ、この考え方はすごい。スマホでいうアンドロイドOSのような
もので、様々な自動車メーカーが、このGoogleの自動運転クラウドサービスを
利用することで、自動運転車を低コストで投入することができるようになる
のではないか。

今、世界中のトップクラスの自動車メーカーが、世界トップクラスのエンジニアを
集め、開発を進めているが、その研究開発費は膨大なものになっていると思う。
そのとき、もしGoogleが「自動運転クラウドサービス」を完成させ、安く提供して
しまったら。。

これまで、自動車メーカーの付加価値を決めてきたものは、なんといっても
エンジン。それから安全性、燃費性能、さらにデザイン、ブランドといった
無形な部分もあったと思う。その土俵が変わってしまうとしたら?

つまりエンジンや安全性や燃費やデザインがいいのは、あたり前。それは当然の
こととして、そこに「安全でスムーズな自動運転機能」という項目が加わり、
そここそが、自動車の付加価値を決めることになっていくとすると。。

なんだか自動車業界そのものが変わってしまうような気がした。



Googleは今回の番組に取材協力はしてくれなかったようなので、詳しいことは
もちろんわからないけど、自分が番組を見ていて感じたことは、

世界の自動車メーカーは、みんな「自動運転できる自動車を作るのにしのぎを
削っている」のに対して、Googleは、「自動運転できるようにするための
AI・クラウドサービスを作っている」感じがした。

Googleカーのテスト走行距離はすでに地球700周分。これって、人間が一生
かかっても走り切れないくらいの距離数なのではないか。
運転技術には、経験がものを言う。すでに人間の一生分の走行距離を遥かに
超える運転経験を積んだAI、人工知能。その人工知能が制御する自動車は、
ことによると人間が運転するよりも安全なのではないか。少なくとも免許取り
立ての初心者よりは、確実に、経験も、判断力も上、すなわち安全だろう。
この人工知能は、さらに世界中のユーザーからの経験をクラウドに集め、それ
をすべてのGoogleカーが共有していく。ますます劇的に進化するはずだ。
このGoogleのスタンスの取り方がすごいと思った。

似たようなことをかつてコンピューターの世界で見てきた気がする。

かつて各コンピューターメーカーがしのぎを削って開発していた、OS。
ワープロや表計算といったツールも各社各様で作り、なんと漢字コードまで
各社ごとバラバラに作り、互換性を取りにくくしていた。各社は競争に勝つ
ために、優秀なエンジニアを自社OSの開発につぎ込んでいた。

それがパソコンの性能が上がり、ビジネス活用において全盛期を迎えたとき、
WindowsというOSと、Word、Excel、PowerPointというOAツールによって
仕様が統一されてしまった。どこのメーカーのパソコンも「似たようなもの」
になってしまった。コンピューター各社は価格競争に走ることになり、結局
儲かったのはマイクロソフトとインテルだけ、という惨状になった。

今度は自動車の世界でその歴史が繰り返されるのか。
また自動運転のような大変革は他の業界でも起こるだろう。
自分たち中小IT企業はどのように舵取りすればいいのか。

いよいよIT革命が本格的に始まるような気がする。
時流を見据え、将来を見据えがんばらないと。楽しみだ ( ´ ▽ ` )ノ 。
 

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