今さらですが・・・ヴァントの旧録音のリマスタリング盤

最近、やっとドイツの指揮者、ギュンター・ヴァントの旧録音のリマスタリング盤を
聴くことができました。もう皆さんは十分堪能された後でしょうが（笑）
24ビットでのリマスタリングは、このシリーズについてはかなり成功して
いると思います。音質が向上しているのがよくわかります。
今まで、こうしたリマスタリング物については、半信半疑だったし、一度買ってる
ものをもう一度買う気にもなれず、今に至ってました。
ところが突如、ブラームスの交響曲全集を買ったのです。安かったから（笑）
今は安いですね！タワーやHMVでは3000円切ってますね。

Brahms: Symphonies Nos. 1-4 (Box Set)
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これがまず、独ハルモニア・ムンディの初発盤に比べると、格段に音が前に出てくる
感じになっており、各楽器とも（特に弦楽器かな）厚みも増した感じになっている事
に、非常に驚いたのです。
それで、この録音より全体的に古い、シューベルトの交響曲全集も、音質向上が期待
出来るのでは！と思い、買ってみました。これはどこの店も六千数百円位ですね。
それでも枚数から考えたら安いです。しかし！最近どこの店も在庫がない様な気が。
今でも結構売れてるんですかねぇ？もう出てから随分経つのですが。
ちなみに、私もいくつか店を回ってやっと入手しました。

Schubert: Symphonies Nos. 1-9 (Box Set)
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これも、期待を上回る充実した音でした。
特に、以前あまりさえない録音だな～と思っていた「グレート」が、
非常にハリと厚みのある音に変わっていたのにはびっくりでした。
リマスタリング前の盤ではあまり聴き取れなかった、表情の細かな抜き差し
も随分あらわになってきた感があります。
個人的にはこのシューベルトの全集が音がよくなって聴けるのは有難いです。
私がシューベルトを本格的に聴くようになったのは、このヴァント／ケルン
放送交響楽団の交響曲第4番「悲劇的」を、ラジオで偶然聴き、強く惹かれた
時からだったからです。もう二十数年前ですが。
そのとき、シューベルトの交響曲第4番はマイナーな曲でしたが、「シューベルト
ってこんなにシリアスでドラマティックな曲を書く人なのか！」と感心すると
同時に、その曲でこれほどの演奏をするヴァントという人は何者か？とも思い
ました。丁度ぼちぼちヴァントがNHK交響楽団に客演しだした頃でした。
そのNHK交響楽団との共演では、ブルックナーは確かに凄いものを感じましたが、
シューマンの交響曲第4番などは、あまりにもさっぱりしていて、後に残らない
ような印象も受けました。あのシューマンなども、今の技術で音質を改善した
ら、随分印象が変わって聴こえるのかな？と、上記2つの全集を聴いて思いました。
その後BMGからでた新録音のシューマンは、交響曲第3番も第4番もなかなかダイナ
ミックな好演だったので。

こうなると、多分ベートーヴェンやブルックナーも買いますね、これは。
ベートーヴェンも安いですね！六千円ちょっとだった気が。
ブルックナーはさすがに12000円ほどしてましたが、これもあと3ヶ月以内位には
多分買うでしょう。しかし今頃になって・・・もっとはやく買えよ（笑）
この旧録音のシリーズは結構好きな演奏が多いので、音質向上は大歓迎です。
以前の盤ではいまいち録音がつまらなく感じた「第九」や「運命」、
ブルックナーの交響曲第9番などが、どう変わって聴こえるか？
楽しみです。以上、古いネタで失礼しました。