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衆院選挙制度改革:新区割り案、県内を東西に二分 行政区域分断は解消 /山梨 毎日新聞から

2013-03-29 17:10:26 | 日記

衆院選挙制度改革:新区割り案、県内を東西に二分 行政区域分断は解消 /山梨
毎日新聞 2013年03月29日 地方版

 「1票の格差」是正を巡り、衆院選挙区画定審議会は28日、新たな区割り案を勧告した。山梨は格差是正に向けた「0増5減」で小選挙区が3から2に減る5県の一つ。示された案は、現1区を分割し、山梨市などを現2区、大票田の甲府市などを現3区に編入して県内を東西に二分する一方、行政区域の分断は解消する内容だ。各党は「憲法違反である以上、定数減は仕方ない」と選挙態勢の見直しを急ぐ一方、有権者からは「まだ議員が多過ぎる」といった声も聞かれた。【春増翔太、屋代尚則】

 ◇各党、複雑な反応

 県内の選挙図を塗り替える区割り案。各党も複雑な反応を見せた。

 昨年末の衆院選で初めて現1区で勝ち、比例を含めて3議員を国会へ送った自民党県連。改定案では現1区の宮川典子氏が票田とする峡東地域と現2区の堀内詔子(のりこ)氏の地盤・富士五湖地域が同じ選挙区となる。皆川巌・県連幹事長は「定数減に何を言っても仕方ない。夏の参院選後に新体制を考える」と淡々と話した。一方、惨敗した民主党県連の樋口雄一・代表代行は「逆風の中で唯一勝った現3区に県都・甲府が加わる。有意義に戦える」と前向きに捉えた。

 新1区の人口(53万1991人、10年国勢調査)は新2区(33万1084人)の約1・6倍で、県内選挙区間の「一票の格差」は大きく開く問題がある。

 みんなの党の中島克仁衆院議員は「人口にばらつきがあり、付け焼き刃の勧告。格差のない制度確立を訴える」と批判。維新の小沢鋭仁衆院議員は「地盤の1区を分割する、私には極めて影響の大きい内容。公平公正の点から疑問」とした。

 共産党の千葉信男・県委員長は「民意反映には比例代表がベスト」と強調した。

 ◇さらなる改革求める有権者

 有権者からは、さらなる選挙改革に取り組むよう求める声が出た。

 富士川町の女性看護師(39)は「(格差是正のためには)仕方ない。町議や県議もおり、そもそも政治家が多すぎる」と指摘する。定数減で地元の要望が反映されづらくなるとも思うが「大事なのは選挙区数より、私たちがどれだけ政治に関心を持って接するか」と話す。

 甲府市の杉野昭夫さん(71)は「山梨は人口が少なく、0増5減の対象になったのはやむを得ない。国会議員数も一時より減ったがまだ多い。歳費が費やされるのだから議員らはもっと議論を重ねてほしい」と注文した。

 

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