秋田市河辺の山内地区にあるヤマユリの里をお邪魔する。NHKと同じくここ数年追跡しているが、増えているように見えない。相当管理に頑張っているのに、自然は応えてくれない。
ちょうど、山ユリの会の方が図面と現場を確認しながら、本数を数えていらっしゃった。
株は順調に育ってますか、と聞くと「モグラかネズミだな」と言う答えが返ってきた。300か所はあるそうだが、パッとしない。去年1本出てきたら、今年は2本育つはずだが、そうはならないと言う。
妻がすかさず「ネコ放せばいいじゃない」と余計なことを言う。まったく通じなかった。よしよし。
今日は鼻の調子が悪くて香りを感じなかった。その代わり「ひぐらし」の鳴き声が林の中をこだまして、ボクらを迎えてくれた。左右から、後ろから、ステレオに慣れた耳にとても心地いい。ミンミンゼミの声は始終、両耳で鳴っているので聞こえないが、抑揚のある「ひぐらし」の声は実に良く聞こえる。
現地に着いた途端、妻は「これがヤマユリ?」とがっかりする。これなら近所に咲いているじゃない。公民館の脇のお宅に咲いていると言う。どれ、本当だ。
雨の上がった日の朝に、香りを嗅ぎに行くとしよう。