カメレオンの独り言

当分は漫ろ言の漫ろ歩き、頭に浮かんだ事柄を挿絵と写真と下手な文で綴ります。色々と間違い多いですがご容赦を。

カメレオンの独り言-1827 『ドアの前に立つ彼女』

2017年07月02日 | 日記






 2017年7月2日







ベランダのコンクリートの柵の上に、それに連なって5~60センチほどの高さの目隠しの飾り板の柵が設けられてる。

薄い鋼板をパッチングして細かな水玉式の柄が整然と並んだパネルなんだけど道行く人の目から諸には透けて見えぬようには配慮してんかね?

見てくれも大事だろうけど道路沿いの目隠しには残念ながら効果の程はほとんど期待できない。




防犯上を考えたら危なっかしいい設計もいいとこだよ。覗きや下着ドロやとか変態野郎には若い奥さんなんか気が気じゃないだろうね。

一線越すのに罪悪感ない奴はひと跨ぎで「ごめんやす」って侵入容易。大家に云わせれば「運に任せてください」って感じだよ。

まあ、確かにそんなの気にしてたら神経病みになるだろうから気に留めずに生きてる。




慣れは人を大胆にする、うちの奥さんは深夜0時を回っても、リビング、和室側のベランダのガラス戸開け放ち、

網戸一枚にカーテン閉め切って和室を消灯して、ご丁寧に和室の戸を中程閉めて背中向けてリビングでパソコン、テレビに興じてる。

おまえ、無防備もいいとこだろ? 殺されても文句は云えんぞ。 注意したら 「わたしの遣りたいようにするっ」 額に皺寄せて不機嫌。




















何故か知らんけど、昔から窓やドアを片っ端から開け放つ癖が抜けない。オレも締め切りより開け放つほうが好きだけど度を越してるよ。

何度云っても聞かないから 「もし、とんでもない奴が入り込んで来たら、ひとりで責任もって闘え」 それなら好きにしろ。

離れの洋間におおかた居るから、正直、リビングのほうまで音は届かない。時折、リビングのソファで茶を頂いたりするんだけど、




深夜のいつもの時間帯だね? 消灯された和室のカーテンのレースが覗いてる。おい、なんであんな捲れ方するん? おかしいいんじゃないか?

「な、なんがいなあっ?」 奥さん、テーブルから立っていびつな姿勢で覗き込んでる。ほらあっ、誰か? 影が動いたぞっ。「ええーっ?」

すっくと立って和室へ行く、誰かおるんかっ。大きな声に硬直しておるわ。「も、も、もっやめてっ」 無い胸、掻きむしって慌てふためいておるわ。




「も、も、大きな声出しなっ」 ほおう、相変わらず網戸のままやな、「な、何もないやろっ? あ、あと、怖ぁ~て寝られへんがなっ」 

身から出た錆やな、「も、もう、云わんといてっ」 肝潰して動転して後遺症喰らって我が身の愚かを知れ。

それから、あまり怖さ知らずの横柄な姿勢が影を潜めたけど、深夜、キッチンで水呑んだついでに戸締り見てやる。




パソコン興じる奥さんの背後の和室は消灯されてカーテン閉ざしてる。さぐってガラスドアは閉まってる、うん? 滑らしたら音もなく開く。

いったい、なんなんなの? それでも、いじましく鍵をかけないってのは、どういうことなのかねえ~? 

外気にしがみつくんか? 病気じゃやないのか? ドスッとドア閉め直し鍵かけてカーテン閉めて洋間へ戻る。守り通せるものではないね。




















その日が晴れ渡っていたかどうか記憶に無いけど病めて身体の勢い失せてた先週の中頃、寝ては覚め起きては夢幻の木曜日だったかな? 

道路沿いのベランダに出て外の空気に吹かれてホッとしてキャンピングチェアに身を沈めてた。

冬場の頃は、人通りも滅多に無いんだけど暖かくなりだしてから日中は往来する人や車の数が増えだして、それなりに賑やかだね。




日が長くなって、いつまでも明るい。18~19時頃かな? 何考えるでもなくボ~としてたら目の先傍らを人が通り過ぎる。

瞬間、あれってパッチングのパネルを透かして行き過ぎる女性の後姿を垣間見た。壁タイルのベランダの柵の上にパネルの柵がある。

ベランダの床より10センチ程下がって道路が走ってる。170センチほどの高さの壁拵えを境に似たような背丈の女性が行った。




黒い髪をうなじで両脇に分けて胸側に垂らしてる? 背が高い。首を傾げつつ立ち上がってパネル越しに歩き往く姿を視認した。似てる。

もしや彼女か? 離れて往く姿は彼女の姿勢そのもの、スラっと伸ばした右腕の手先、お澄まし指に摘ままれた煙草が伸びてる、あっ。

なぁ~んだよ、有り得ないね。他人の空似か、がっかり倒れそう。ボヤ~と幕が被ったような視界だったけど、よく似てたなあ。




















ドアを開けて向こうのドアを開けたけど、また其の向こうにドアが在る。いくら開けても切りなくドアが在る。

「どこでもドア」でも同じだろうね、其処を開ければ、また、向こうにドアが在るんだろうね。疲れ果ててドアを開けることを諦めた。

諦めたドアの前に彼女が立ってる。そんな夢を見て、深夜に、はっと目覚めたら熱い身体に汗をかいてたよ。
































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