中国の民主活動家でノーベル平和賞を受賞した作家の劉暁波氏が13日、末期の肝臓がんと診断され、
入院していた遼寧省瀋陽市の病院で多臓器不全のため死去した。61歳だった。
厳しい弾圧にもかかわらず、非暴力の反政府活動を続け、中国の民主化運動の象徴となっていた。
中国当局によると、劉氏は5月末の検査で異常が判明した後、病院に移された。
米国やドイツなど欧州諸国は、一貫して劉氏の釈放を求めてきた。
これに対し、中国政府は「内政干渉だ」と反発。劉氏が病院に移されたことが6月26日に判明した後も、
中国側は「国外移送は危険」と主張した。劉氏が海外での治療を希望し、診察した米独両国の医師が
今月9日に「適切な医療支援があれば安全に(海外に)移送できる」との見解を示したにもかかわらず、
中国当局や病院が出国を認めることはなかった。
アメリカのティラーソン国務長官は13日、声明を出し、「中国で平和的な民主化運動を進めたため、
長期に渡る懲役を科されたが、劉氏は中国の発展、正義と自由の追求に、命をささげた」として、哀悼の意を表しました。
劉氏は1989年に滞在していた米国から帰国し、民主化運動に合流してハンストに参加。
当局が学生らを武力弾圧した天安門事件の後に投獄された。多くの活動家が国外に亡命する中、
釈放後も国内にとどまり活動を継続した。
2008年に共産党一党独裁の廃止を求めた「08憲章」の起草者となり、
09年に国家政権転覆扇動罪で懲役11年の判決を受け、10年に確定。
同年、服役中にノーベル平和賞を受賞したが、中国政府は授与式への出席を認めなかった。
刑期を終えた後、民主化を求める勢力のリーダーとして活躍することが期待されていたという。
中国国内では情報が統制されていて、市民は誰がなくなったか知らないという。
一党独裁体制の共産主義は未だに民主化できない遅れた後進国だ。
日本の首相も強く中国に抗議すべきだ。未だ何のコメントもない情けない国。
NHKニュースを参考