僕には過去、付き合ってた彼女との間に中絶した子がいました。
ある日友人がいきなり、
「お前水子の供養した?」
と聞いてきました。僕は申し訳なかった気持ちはありましたが、特にお寺で水子供養もしてなかったので、
「別に。」
と答えると
「水子って成仏出来てない事がほとんどだって。お前ちゃんと供養してもらったほうがいいぞ。」
と言われました。いつも飲んで馬鹿話ししかしない友人が真剣に話しをしてきて、妙に気なったので、詳しく話しを聞こうと思いました。
そして友人がみてもらったホームタウンって所で相談をしてみたらどうかと言われ、変な宗教で騙されたりしないかと、一瞬は頭をよぎりましたが、友人を信じ付き添ってもらい行きました。
そこで女性の方がいろいろ話しをしてくれて、もし自分の子も成仏してなかったら悪い事したと思って鑑定と供養のお願いをしました。
最初先生と会った時、女の子だと教えてもらいました。この子は僕に名前をつけて欲しいと言い、いきなりで僕は頭が真っ白でした。時間がかかりましたがサクラと名付け女の子も、その名前がいいと言ってくれたので、サクラに決まりました。サクラは猫の形のオルゴールが欲しいと言いました。僕は猫が大好きで自宅で2匹飼っているので、サクラも猫が好きなんだと思うと、本当に自分の娘なんだと実感しました。
後日また友人に付き合ってもらい、オルゴールを探しに行きました。サクラはどんな猫が好きなんだろう?と考えてる自分がいて、一人で照れてしまいました。
供養当日、先生が娘に
「このオルゴールは気に入った?」
と聞いてくれて、娘は
「うん!」
と言ってくれてとても嬉しかったです。娘は
「ずっとお父さんに会いたかった。」
って泣きながら言ってくれました。
僕はそんな娘の気持ちも知らず生活していた事に、胸が詰まりました。僕もいずれは結婚して子供もできるだろう。その時には隠さずに奥さんになる人や子供にサクラの事を話そう。そして家族として一緒に過ごせる環境を作り上げよう、と心でサクラに誓いました。
サクラは僕に
「お父さんは今のままでいて。今のお父さんが好き。」
と言ってくれました。先生も
「褒めてもらったなぁ。」
と言ってくれて、照れました。僕はこれからサクラを大事に育てて行きたいと伝えました。サクラが何か僕に伝えたい事がある時は
「オルゴールを鳴らすよ。」
と言っていました。
サクラの存在を教えてくれた友人には、本当に感謝しています。友人にお礼をまだ言えてないので、「本当にありがとう。」と言いに行きたいと思います。










