FOOTBALL LIFE

~サッカーを中心に日々の雑感など~

歴史的な勝利

2009年09月29日 | サッカー
9月26日土曜日、プレミアリーグ第7週、ここまで開幕6連勝で首位、負けなしだったチェルシーに試合前の予想では圧倒的に不利だったウィガン・アスレティックが本拠地ウィガンにあるJJBスタジアムで勝利。アーセナルにもマンチェスターユナイテッドにも木っ端微塵に敗れたチームが、見事な立ち直りを見せた。

何より興味深いのは1973年生まれ、36歳で最年少監督というロベルト・マルティネス監督。スペイン人なのに選手としてもイングランドのチームでプレーしていたという経歴を持つ。品格のある落ち着きと静かな知性、まっすぐな澄んだ瞳、これですっかりファンになった。

イングランド特有の長いパスを前線へ放り込むというサッカーではなく、ショートパスをつなぎながらのパスサッカーを志向、バルサのようなサッカーと言われたこともあるそうだ。

試合はチェルシーにパスを回されながらも、ウィガンの選手たちは執拗にボールを追いかけて守備をすると、チェルシーもなかなかいつものようにリズムが作れないでいる。

前半15分、普通に攻めたのでは得点は望み薄とばかり、ウィガンはよく考えてショートコーナーを使った。長いクロスにブランブルという選手が力強いヘディングシュートで先制点を奪う。これが幸先いいスタート。1-0.

スタジアムのカメラが白と青のユニフォームを着たウィガンサポーター、若いお母さんが赤ちゃんを《前抱っこ》して立ったまま応援している姿を映し出す。赤ちゃんにはスタジアムの騒音を遮断するのか耳当てのようなものをつけ、そのせいかすやすやと胸に抱かれて眠っているようだった。

1-0で折り返した後半46分、チェルシーはマルダのクロスを受けたFWドログバが至近距離からボールをネットに押し込んで同点にする。俄然勢いを増したチェルシー。

ところが50分、チェルシーのGKツェフがエリア内の相手選手の足を自分の足で引っ掛けて倒したとしてPKの判定。しかも1発レッド退場。これにより(元ミランの監督だった)チェルシーのアンチェロッティはマルダを下げて第2GKを入れる。アネルカとドログバの2トップは前線に残し、4-3-2に変える。

この交代したGKはなかなかしたたかで、蹴るボールを芝の上にセットしているウィガンの選手のそばまで行き、ずっと見ているではないか。これにはウィガンの選手たちが余計なことをするなと怒る。53分、プレッシャーをはねのけてロダジェガ(RODALLEGA)という選手が自分で勝ち取ったPKを決め、2-1とする。

技術では負けるが足では負けないとウィガンの選手たちは攻守の切り替え速く、ボールをつなぎながらよく動き回り、チェルシーの選手たちはそれを追いかけて次第に疲れが見えてくる。

その疲れが足に出て、とうとうチェルシーはDFアシュリー・コールが怪我でピッチの外へ。どうやら状態悪く戻れないようだった。すでに交代枠3人を使ったチェルシーは9人になりさらにピンチ。

なんとかチェルシーの攻撃をかわし漕ぎ着けたロスタイム、クロスに飛び込んだシャーナーが押し込んでゴールネットを揺らし、3-1となる。これでいよいよ勝利が近づいてきた。スタンドも経験したことがない勝利へ向かって、懸命の応援をしている。ついに試練を乗り越え、試合終了のホイッスル。

マルティネス監督は今までの対戦相手にはリスペクトしすぎていた。自信を持ってやろう。歴史を作ろうと選手たちを送り出したそうだ。1980年以来勝てなかったチェルシーに対して、スタジアムと一体になって勝ち取った歴史的な勝利。歓喜に包まれた選手たち、スタンドのサポーター。まるでドキュメンタリー映画のような緊迫した2時間。素晴らしい試合だった。






第42節

2009年09月28日 | サッカー
9月27日、J2第42節、コンサドーレ札幌はホーム、厚別公園競技場に湘南ベルマーレを迎えて対戦。スタンドにはこのところの連勝を受けて“ミラクルサッポロ”の文字。1,2戦は勝てなかった湘南に3回目は果たして・・・。

この1戦にかける湘南の気持ちが強く出ていたシーン。前半11分、DF吉弘選手が受けたボールを前へ蹴ろうとするところへ湘南の選手が猛スピードでダッシュしてきた。その勢いに押されてボールは後ろへそれてしまう。

それぞれのポジションでボールを奪い合う場面が続いた28分、この日、右サイドバックの西選手が上がったところで相手選手から粘ってボールを奪い、宮澤選手につなぎ、再び西選手にボールが渡るとこれをワンタッチでクロス。これがよかった。

そのボールをゴール前古田選手がスルーし、走りこんできたキリノがうまく押し込んで待望の先制ゴール!!何人かの連携で奪ったゴールというのは見ていて気持ちいい。

前半終了間際、今度は相手右サイドからのクロスに数人の湘南選手が飛び込んできた。それを止めようと混戦の中、DF吉弘選手が相手選手へのファールを取られ、PKの判定。

緊張感が漂う時間、GK高原選手は落ち着いて相手の動きを読み、向かってきたボールを見事に止め、チームを救った。ここで同点にされていたら、流れが変わっていたところだ。

直後湘南CK、GK高原はラインの前で相手ボールをキャッチ。そのあと倒れこんだのだが、湘南の選手が熱くなってつめより、それを止めようと、双方の選手たちが近づきゴール前で騒然となる。

1-0で折り返した後半、矢継ぎ早にカウンターのチャンス。上里のパスに西嶋が抜け出し、53分には宮澤のスルーパスにキリノが抜け出す。56分にはキリノのクロスに藤田がゴール前に飛び込む。タイミングは良かったが・・・。前がかりになった相手には速いカウンターが効果的。

57分湘南のシュートはバーにあたり下に跳ね返ってゴールならず。この日は“付き”もある。湘南はFWを代え、システムも変えてきた。直後の70分、古田、上里とつなぎキリノが相手選手とエリア内でボールを奪い合って倒れると相手にPKの判定。

前節は迷いのあるプレーでPK失敗しているだけにドキドキものだったが、今度は落ち着いてネットの右隅に決めた。ついに2-0。勝利へ一歩近づいた貴重な追加点。77分相手選手の決定的な枠内シュートをGK高原好セーブで防ぐ。この日の高原選手は素晴らしかった!!

平均年齢23歳という若いチームは、上位湘南を倒して大きな自信を勝ち取った。次節は10月4日日曜日、アウェイでロアッソ熊本戦。ミラクルで旋風、さらに4連勝目指してがんばれ!!





第4節

2009年09月26日 | サッカー
海外サッカー、リーガ・エスパニョーラ、第4節、バルセロナは4連勝、まだ勝利がないビジャレアルは負けなしレアル・マドリードとの対戦。この間見た試合は雷、大雨でピッチはジャブジャブ、動くたびに水しぶき。あれではねえ。でも試合中止にはならなかった。

前半開始早々、左サイドからドリブルで駆け上がってくるクリスティアーノ・ロナウドの速さ。その直後、同じように猛スピードのドリブル。あっという間にシュートまで行き先制ゴールを奪う。開始2分の離れ業。

マンチェスター・ユナイテッドの選手だったということからしてあまり好きにはなれないが、イングランドで30点台を叩き出したのはこの抜群のフィジカルの強さがあったからだろう。レアルにまだ連動性がないとはいっても、個々の選手の力で相手に脅威を与えている。

ビジャレアルのDFたちは突っ立ったまま何も出来ず見ているばかり。このシーンがセンターバック、キャプテン、ゴンサロ・ロドリゲスの脳裏に焼きついたらしく、前半35分にはカカへの無理なファールから、2枚目のイエローで退場。長いモミアゲが気になる?ビジャレアルのエルネスト・バルベルデ新監督は、これじゃどうしようもないと椅子に座ってしまった。

後半になってから、ビジャレアルもホームの後押しを受けて、積極的にパスをつないで前線まで攻めあがり、守備にも労を惜しまずと元気を取り戻す。65分、ビジャレアルはFWロッシに代えていよいよMFピレス登場。レアルはFWイグアインに代えてFWラウル投入。

ところがビジャレアルは72分、エリア内でアンヘルの手にボールを当ててしまったということでPKの判定。これをカカが決めて逆に追加点を許し、0-2。81分なにかと挑発的な行為で相手サポーターの神経を逆なでする選手、グティが交代して下がるときにはスタンドはブーイングの嵐。騒然となる。

ピレスにも見せ場はあった。83分、アンヘルとの連携からドリブルで右サイドを上がり、サイドネットを回りこむようにしてシュート。相手GKカシージャスは体勢を崩しながら防いだが、ボールは目の前にこぼれた。しかしチャンスにはならず。

ビジャレアルは最後まで攻め続けたが、堅守に阻まれ、表情にまだ幼さが残る新加入期待のFWニウマールも思うように動けなかった。ヨーロッパリーグで勝ち続けているのでまだ希望があるとはいっても18位。なんとか初勝利すれば、上昇していくと思うけどねえ。

バルセロナはアウェイでラシン・サンタンデールに4-1の快勝。このスコアにより、順位はバルサ1位、レアル2位。センターフォワードのイブラヒモビッチが怪我による退場後、アンリがその位置に入ったが、緩みが出たのか後半ラシンの守備がうまくいきはじめ、そうなるとアンリにもボールが来なくなった。初ゴールはまだかなあ・・・。


第41節

2009年09月25日 | サッカー
9月23日水曜日、J2第41節、コンサドーレ札幌はアウェイでファジアーノ岡山と対戦した。上位に追いつくためには残り一つも負けられないと選手たちは一丸となって戦っている。前節に続いて連勝出来るか。

連休最後の日、厳しい日程の中アウェイの戦い、前半から積極的に攻撃していく中で、31分、後方からのボールをキリノがつなぎ、MF藤田選手がそれをゴール前、右足で切り返しながらシュートコースを見定め、一瞬の隙を突いて左足でネットの左隅へと蹴りこむと、これが見事に決まって先制ゴール。

1-0で折り返した後半、なかなか追加点を奪えず、押し込まれる場面もあってハラハラしたが、選手たちの集中力は途切れず、気迫のプレーが続き、ついに前節に引き続いて1-0というスコアで連勝、無失点での勝利となった。

藤田選手の決勝点となったゴールは第39節の甲府戦で見られたような、ゴール前近く中央まで進んで自らがシュートを放つといった点で、同じようなプレーから生まれた得点だった。

それまではサイドに張り付くことが多く、そこからのクロスや遠目からのシュートが多かったが、どうしても相手に読まれるプレーになりがち、長い距離のシュートにはより精度が必要。

同じサイドの古田選手が先発に加わり、ドリブルから仕掛けるプレーを見せる中で、最近はドリブルで中央まで進むようになってきた。あの甲府戦のプレーは最後のフィニッシュまで自分が決めるという、そうした決意が表れていたゴール。

より短い距離からシュートを打ったほうが確実にゴールを奪える。そのためにはゴールネットの近くまで進んで行ったほうがいい。新境地を切り開いたという点で、藤田選手にとっては大きな意味のある試合だった。

次節は9月27日日曜日、上位の湘南ベルマーレを厚別に迎え撃つ。若いチームは最少得点でも勝つという試合運びを身に付けながら、確実に進化している。この勢いに乗って3連勝目指せ!!





ミツバチ

2009年09月23日 | ガーデニング
最近、野菜や果物の受粉に使うミツバチが足りない傾向が世界的に続いているらしい。毎日の生活に影響があり心配なことだ。どれがニホンミツバチかセイヨウミツバチかわからないが、我が家の庭には朝早くから毎日ミツバチが訪れている。

その中でも目だって多く付いているのが、大きな草丈の黄色の穂が長い宿根草。《ソリダゴ・ゴールド・スパングルス》というきらびやかな名前の付いた背の高い花。秋になっても咲く花として買ったときにはもっと小さかったのに、今年になって1メートルほどの背丈に伸びていた。

名前負けじゃないの?と後ろにある薔薇に風が通らないかも知れないとやきもきするぐらいだったが、ある日、ミツバチがたくさん訪れて鈴なりのように花の蜜を吸っているのを目撃。それ以来俄然!!この花の存在価値が高まった。





旺盛な生命力

2009年09月23日 | ガーデニング
もうずいぶん前から、ずっと咲き続けているエキナセア・プリマドンナ・ホワイト。真ん中に一本咲いていた花が終わりになってきたら、いつの間にか、その周りに3つの花が咲き出した。

クレマチスを近くに植えすぎたかなあと思っていたら、そんな心配を吹き飛ばすほど元気に咲き続けている。西洋菊のように見える花。旺盛な生命力に脱帽、これならきっと来年も咲いてくれる・・・。







秋に咲く花

2009年09月23日 | ガーデニング
何回写真をとってもどうもうまくいかないという花もあり、写真写りの良し悪しというのは確かにあるようだ。これもそうした花の一つ、ちょっと覚えられないような長い名前がついている。

大森農場カントリーガーデンの苗、フィソステギア・バージニアーナ・バリエガータ。秋になると庭がさびしくなるので、夏の終わりから秋にかけて咲く花として買い求めた。

ラベルには草丈は60~90センチ、耐寒性強とある。薄い紫色の花に斑入りの葉っぱがエレガントな風情。






布団干し

2009年09月23日 | ガーデニング
こんな秋晴れはもうないかもしれないと天気予報の晴れマークを見て、布団干しをすることに決めた。普段は布団を使わないのでこれは来客用。朝から気持ちのいい秋の陽光を浴びている。

我が家の庭も少しづつ冬への準備をはじめる時期。1季咲きの白いつる薔薇、アイスバーグは今年、壁一面というくらい枝を広げた。もう咲かないので、枝が柔らかいうちにイタタ!と棘(とげ)に刺されながらワイヤーから外して、同じ方向へ束ねた。

写真はもうすぐ3番花を準備中の薔薇ルイ14世。




どうなることやら

2009年09月22日 | サッカー
今日の天気予報は雨予報も曇天で雨が降らない。朝方は冷え込みかなり寒かった。海外サッカーのイングランドは大体見たい試合が見られるが、スペインのほうはバルセロナはいいとして、ビジャレアルはこうも順位が下がるとあまり期待できない。

そのビジャレアルがまだ3節の段階と言っても、2引き分けで勝利がない。順位が17位まで低迷してくるとサッカー情報にも載らないというわけで、やっぱり頼りはクラブ公式サイト。

第3節アスレティック・ビルバオとの対戦では、同じジョレンテというFWに前半10分、39分と2点も入れられている。守備はなにをやってるんだか。それでも48分にはカにがゴールを奪って1点返したのに、59分にはハビ・マルティネスに3点目を許したが、85分にはカソルラが2点目を返し、3-2で敗戦。

リーガ・ダイジェストでゴールシーンの映像があったが、あまりにも短い。もっとも順位を見たら、対戦したビルバオがバルサの次に3位、マジョルカも4位。好調チームにあたってしまったという籤運の悪さもある。

バルセロナはアトレティコ・マドリーに大勝したが、まだアンリのゴールがないのはさびしい。左サイドで仕掛ける一員にはなっているが、新加入のイブラヒモビッチが毎節ゴールしているのを見て危機感があるのか、開始早々、強烈なシュートを放っていたがこれはバーに当たったのか、GKに防がれたのか。かなり残念そうだった。

アーセナルはウィガン相手に4-0という快勝。セットプレーからでもなんでもこの際は勝つことが大事なんだからよかった。新加入のヴェルメーレンというオランダのアヤックスからきたDFの選手が、高さのあるヘディングと足元から2点決めている。

前回の対戦ではいつもサイドでプレーするエブエが、途中交代ではいってからミスを連発してサポーターからのブーイングを浴び、そのショックが尾を引いていたのが、この試合ではそれを挽回しようと素晴らしい動きをしたとして賞賛されていた。

でもまあ、アンリがいるころにはアーセナルのサポーターが、自分たちのチームの選手に激しくブーイングするというのはあまり聞かなかったから、やっぱりサポーターの質も変わったんじゃないかと思うよ。

ビジャレアルの次の対戦相手は現在バルサと同点で1位になっているレアル・マドリード。いやはや、どうなることやら・・・。






第40節

2009年09月22日 | サッカー
9月20日日曜日、J2第40節、コンサドーレ札幌はホームの一つ、室蘭市にある入江運動公園陸上競技場でアビスパ福岡を迎えて対戦。前節は上位対決に敗れて上昇のきっかけを逃したが、ここで連敗するわけにはいかない。若いチームの可能性を見せられるか。

前半から風の強い地形を利用して積極的に攻めるが、先制点ならず。なかほどには激しいマークを受けて、相手選手との接触で痛がっていたダニルソンが、とうとうピッチを退くことになり、17分には負傷交代で急遽芳賀選手が入る。いつも抜群の身体能力によって、1ボランチで攻守に奮闘していたというのに。

後半3分、前回対戦ではゴールへの距離が65メートルもあったのに見事に成功し、見ているほうも度肝を抜かれたが、そのイメージが残っていたのか。上里選手がまたもや素晴らしいキックで先制点を奪う。1-0.自信を持つって大事だねえ。

後半終了数分前という時間になってキリノにPK.これさえ?うまくいってればダメ押しの追加点になったところを・・・、なんとフェイントを入れたのか止まったのか、迷ったような動きで見事に!失敗。

最後まで大丈夫かなあと心配したが、途中投入された芳賀選手をはじめ、センターバック趙選手も相手との接触でお岩さんのように?目の上を腫らしながらプレーを続行、GK高原選手も決定的シュートを防ぐなど好セーブ。

全員で1点を守りきる無失点試合となった。上里選手も前節は自分のミスから敗戦につながる失点をしてしまったので、この試合ではそれを挽回しようという強い気持ちがあったようだ。

1-0というスコアで勝てるようになれば、まだ連勝に希望を持てる。次節は明日、23日祝日、アウェイでファジアーノ岡山と対戦。残り試合勝ち続けることがファンへのメッセージ。勝利へ向かって最後まで走れ!!