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読書会を作ろうよ…

2012-08-11 07:16:43 | 
以前紹介した、「十歳の放浪記」の読後感を
読書会を通じて語り合いました

その結果、著者と同世代の参加者から以下のような
思いもしない感想が聞けました

昭和30年代初頭、主人公の少女が、両親の貧困から
10歳で放浪生活を余儀なくされる話です

このような貧困をなくすために、戦後国づくりをしてきた日本、
今は餓死する人もいないし、確かに貧困は無くなった。
けれど、
社会福祉を充実すればするほど、まづしさを知っているが故の
助け合い精神や義理人情といった体験が消滅していったのではないか
昔は小銭を貸したり食べ物を融通しあっていた、もしお金が返ってこなかったら
「あのひとも昔のわたしのように貧乏で苦しいから、返ってこなくてもいい」
と風呂屋の現金商売する親が言っていたという人がいた。

いまは貧しさを知らない、だから、当然助け合い精神や正義感も知らないまま大人になる。
陰湿ないじめや見て見ぬふり、えせ生活保護、自殺が増え、他人に対する
寛容さも失われてゆく。

これはジレンマではないか…というのである。

うーん、まさにジレンマ。

戦後、理想の国家を作ろうと、日本人は必死に働いた
その結果、年金も医療も受けられる餓死者のいない豊かな国になり、
戦後の物不足・金欠状況からから抜け出せた。
しかし、反対に
近所つきあいなど、人と人とのコミュニケーションの豊かさや
軋轢、闇市で見られたような多様なひとの混ざり合いが
いつしか排除され、
心の貧困が増えたのではないか
無菌状態がストレス耐性を弱めるがごとく。

若い人の心が晴れないニュースも報道されていて胸が痛いよ。
批判覚悟で言うと、
タフさや交渉能力、生存能力、義理人情などは貧困や混乱期で体験することが多く
本を読んだりバーチャルな体験では頭でわかっても、心でわからないのではないか…

しかしながら学びのために貧困に陥るなんて僕はまっぴらごめんだ。

義理人情・助け合いの精神・タフさ・交渉能力…
数多くの人との摩擦に突っ込むしかない
そのひとつが仕事をすることだよね

特に独立自営。自営業は義理人情・助け合いの精神・タフさ・交渉能力…
全てを学べる。
日本人は全員独立自営業者になればいい。
サラリーマンも給料天引きや正社員制度をやめて
じぶん経営者≒申告制度にすればいい。
具体的には方法はわからない。
会社辞めたくないならサイドビジネスがいい。
公務員も将来は行政改革が進み
給料が減るのでそのうち解禁されるだろう…

次に多様性あふれる国づくり。
外人ウウェルカム。
多様な人種が暮らす国家になればいい。

在日の問題をまだ完ぺきに解決できない日本人が何をとおっしゃるかもしれない。
しかし今からでも遅くは無い
多様性を共通の価値観にしたい
移民の受け入れにかじを切れ


★最後に「読書会」を作られることを若い人にすすめます
感じ方・考え方が多様になり、
本の読み込みが深くなりますよ

金が無くても日常生活を深く楽しめるのが読書会です
















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