Dr.K と 優しさの夢物語

輝きの明日のために、思春期と思秋期の更年期障害の女性のための健康余話/ときには蕎麦談義とワン子のお話を

お城と桜の共演でしょうか 松江城

2017-04-08 07:59:41 | ゆるゆる旅日記

 弥生3月 近隣の桜が開花して春になりました
桜花にはお城がよく似合うということで山陰の松江城に行ってみましょう
さてコースは
   【 昼食は出雲そば付き御膳 国宝松江城の桜と足立美術館 】
日帰りのBusツアーです 今回はクラブツーリズム利用です
日程はJR広島駅前を8:00出発 = 松江城 = 松江堀川地ビール館(出雲そば付き御膳の昼食)= 足立美術館(音声ガイド付きで庭園や絵画を約2時間観賞)= JR広島駅前20:10着
 (運行バス会社:中国ジェイアールバス)

●松江城
 堀尾吉晴により築城開始から5年の歳月をかけて慶長16年(1611年)に完成
松江城は平山城で天守がある本丸の周辺に二ノ丸 二ノ丸下ノ段 後曲輪(うしろくるわ)がめぐり南には堀を挟んで三の丸があります
本丸にそびえる天守閣は桃山時代初期の城郭の特徴を残し華やかな造りを排除した実戦本位の造りとして知られている
国宝の松江城は現存12天守のひとつであり附櫓(つけやぐら)のある複合式望楼型です
1層目と2層目は大入母屋屋根であり下見板張り 木部はすべて黒く塗られている
南北にある千鳥破風(ちどりはふ)の美しさから「千鳥城」とも呼称されている
実戦を考えた造りであることから多数の鉄砲狭間や石落としを有するのも見どころでした
信長 秀吉 家康の3人の天下人に仕えた
堀尾氏2代 京極氏1代を経て幕末までは松平氏10代の居城となった
茶人として知られる松平治郷は7代目である
 松江城は平成27年に国宝に指定され注目が集まる城です
国宝としての秘密が天守の内部にあるのが面白い!
穴蔵の間と呼ばれる地階の真ん中に円筒形の井戸の遺構があるのです
籠城に備え食料と共に建造物内に水源をも確保したのであろう
現存の天守でその中に井戸があるのは松江城だけだそうです
 松江城は築城年が特定できないために重要文化財にとどまっておりました
ところが平成24年に松江神社から城の完成時に書かれたと思われる祈祷札が発見され その札の2つの穴と城の柱に残っていた2つの釘穴がピタリと一致したそうです
祈祷札の年号は江戸時代初期の慶長16年(1611年)と書かれており これによって松江城の築城年が特定され国宝指定に結びついたと言うのです
いやぁ~夢があっていいですなぁ
国宝附指定3件の祈祷札2枚 鎮宅祈祷札4枚 鎮物3点の実物は松江資料館に収蔵されております 松江資料館は近くに在るのですが時間の都合で立ち寄れず少し残念でした

松江城天守の最上階からは松江の街が一望できます 宍道湖が見えます
構造は複合式望楼型 四重五階天守 地下一階 高さは約30mだそうです
いやぁ 天守までの木造の階段(階段と言うよりも梯子段です)のキツイことキツイこと 眺望に期待して天守閣まで昇りましたが降りる時には膝がガクガクでした
 山陰は未だ風が冷たいのでしょうか きょうから4月だと言うのに桜は固い蕾のままでした

そう言えばもう何年も前になるでしょうか
千葉在住のときにIGAグループの仲間たちとこの地方を観光したことを思いだします
城下の武家屋敷を見て廻り小泉八雲記念館に立ち寄り 宍道湖の湖畔の料理屋で“鯛めし”など名物(宍道湖七珍)をいただいたものでした

 昼食は 松江堀川地ビール館で出雲そば付き御膳をいただきましょう
この地方には何度か訪れているのですが 出雲そばは何故丸い器に小分けされているのであろうか
●出雲そば
 出雲そばは島根県の出雲地方で広く食されている郷土料理の蕎麦です
割子そば 釜揚げそばなどがあります
日本三大そばのひとつ(他の2つは 椀子そば 戸隠そば)だそうです
蕎麦粉を造る時にソバの実を皮ごと石臼で挽くためにそばの色は濃く黒く見えて香りも強いのが特徴です
最近は日本各地の蕎麦粉が使われているのですが本来は奥出雲町などの地元産の蕎麦粉を使うものなのです
 出雲地方では奥の院詣り(出雲大社 日御碕神社 三保神社など)の際に 門前の蕎麦屋で蕎麦を食べるのが楽しみであった
また神在月(かみありつき)に行われる神在祭(お忌みさん)の際には神社の周りに屋台の蕎麦屋が立ち並び身体の温まる釜揚げで新蕎麦を食べたのだと言う
釜揚げ蕎麦は出雲を去る神々を見送る儀式神去出祭(からさでさい)に因んで神去出そばまたはお忌みそばと呼称されるそうです
ところで出雲そばは何故丸く重なった器で供されるのか
江戸時代の松江地方の出雲では野外でそばを食べるために弁当のように重箱にそばを入れていたと言う この地方では当時重箱のことを割子と呼んでおり形状は四角形のものが多かったようです そして食べる直前に器のなかにそばつゆをかけて食していたのです
フゥ~ム 弁当箱だったんですなぁ 納得でした!

●足立美術館
この美術館には家人と別のツァーで訪れたことがあるのです
 足立美術館は島根県安来市に在ります
地元出身の実業家である足立全康が1970年(昭和45年)に71歳のときに開館したものである
質量ともに日本一として知られる横山大観の作品は総数130点にのぼり足立コレクションの柱となっております 
横山大観の他にも竹内栖鳳 橋本関雪 河合玉堂 上村松園らの近代画壇の巨匠たちの作品のほかに北大路魯山人 河井寛次郎の陶芸 平櫛田中の木彫なども収蔵している
足立全康は裸一貫から事業を起こし一代で大コレクションをつくりあげたそうです
今回は童画の展示室が楽しめました 林義雄(1210年 104歳没)の「またきてね」は優しい気持ちになりました 「キンダーブック」などの挿画が思いだされ懐かしいですなぁ
 足立美術館の更なる特色は その広大なる日本庭園である
庭園は枯山水庭 白砂青松庭 苔庭 池庭など6つに分かれ面積は5万坪に及ぶ
足立全康が自ら全国を歩いて庭石や松の木などを探し求めた
庭園もまた一幅の絵画である という足立全康の言葉通り造園技法のひとつである借景の手法がとられております 
ウゥ~ム!

足立美術館の近くには安来節演芸館がありました
そう言えば近隣の大根島の由志園の牡丹の花を見に行ったことがありました

松江城は初めて訪れたのであるが 城下町は古い仲間たちと歩いたことがあるのです
そして足立美術館にも立ち寄ったものでした
 しかしまぁ時の経過と頭の老化の相乗作用なのか具体的な記憶の忘却は恐ろしいものです
日々は流れて老いだけが残るのか
それでも歩き続けて見たいと思うのだ
人生はとても速く過ぎていく だから時々は立ち止まって辺りを見渡さないと 大事な時間を見逃してしまうのだ
君にも判る時が来るだろうが
  “ Life moves pretty fast.
   If you don’t stop and look around once in a while, you could miss it. ”
         (1986年「フェリスはある朝突然に」のセリフ)

    

    

 


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