英国の王位継承順位2位のウィリアム王子(28)と一般家庭出身のキャサリン・ミドルトンさん(29)=通称・ケイト=の結婚式が29日午前11時、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われた。バッキンガム宮殿と同寺院を結ぶ沿道には国内外から100万人前後(英BBC放送)の観衆が詰めかけ、馬車でパレードする二人の門出を祝った。
英メディアによると、「将来の国王」が貴族階級ではない一般家庭出身の女性と結婚するのは1660年のヨーク公(後のジェームズ2世)以来、350年ぶり。
この日はまず、ウィリアム王子が近衛歩兵第4連隊の礼服(名誉大佐)姿で弟のヘンリー王子とともに車でウェストミンスター寺院に到着、最後にビクトリア朝のスタイルを基調にしたウエディングドレスのキャサリン妃が到着した。
英国国教会のローワン・ウィリアムズ・カンタベリー大主教により執り行われた結婚式には各国の王室メンバーら1900人が出席。日本の皇太子ご夫妻は東日本大震災を受け、結婚式への招待を断っており、林景一駐英大使が参列した。
挙式後、二人は30年前にチャールズ皇太子とダイアナ元皇太子妃を乗せた黄金の馬車でバッキンガム宮殿に向かってパレード。
同宮殿のバルコニーからエリザベス女王らとともに観衆に応え、「バルコニー・キス」を2度も披露した。この日、ウィリアム王子にケンブリッジ公爵、キャサリン妃にケンブリッジ公爵夫人の爵位が与えられた。