No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

小布施ワイナリーでの時間

2017-08-14 | 街:長野










夏のショートトリップ、それは家人と一緒に旅をすることでもある。そこには一定の妥協も必要で、普通に考えれば無駄だったり疑問に感じる選択についても、甘んじて受け容れることも求められる。草津温泉に行くにあたっては周辺の市町村にも行きたいところが幾つもあった。時間と旅程の兼ね合いが必要になる。だが家人は、長野県小布施町の「小布施ワイナリー」にどうしても行きたいと言う。草津に行く前に小布施に立ち寄れと宣う。小布施ワイナリーのワインは僕も好きだ。でもそこには去年も行っている。今年はパスして欲しいところだが、やむなく妥協した。僕は狩猟民族のごとく、未知の土地に分け入ることを快感とし、家人は農耕民族のごとく既知の土地に固執する。考えてみれば、写真を撮ることは、既知なるものと未知なるもののせめぎ合いそのものではないか。既知なる場所に未知を見出すこともあれば、未知なる場所に既知なるものを見出すこともある。そんなわけで草津編に入るまえに寄り道をした。次回は草津温泉の写真を掲載する。

ちなみにこの小布施ワイナリーは、ワイン作りを何よりも優先したワイナリーで、葡萄の剪定が忙しければ直営店を休むほどの徹底ぶりである。かといって独善的とか高圧的な態度はないのである。販売店も絞り、大手流通には乗らないしネット通販はできない徹底ぶりで、非正規販売店では標準価格の数倍で販売されてしまうこともある。販売店を絞るのは、品薄による投機販売を嫌うからであり、日本酒の蔵元同様にこれが本来のワイナリーの姿なのである。



X-PRO2 / XF23mm F1.4R

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