No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

遠野2014(森山大道)を手に入れた

2017-06-09 | その他






閑話休題。1970年代に写真集「遠野物語」を出版した森山大道が、約40年の時を隔てて再び遠野を撮った「遠野2014」。各地で写真展が開催され、それらの写真は展示されている。だが東北の田舎に住む身としては、近くで開催されることもなく、忸怩たる思いをしていた。「遠野2014」は写真集としても発売されているが、それは限定900部のみの出版。手に入れることは不可能と思っていた。たまにネットオークションで探してみたりもするものの、まず球がない。過去の落札相場を検索すれば、特典のパンフレット等がついたサイン本が3万円近い価格で落札されたりしている。

前置きが長くなった。僕はその「遠野2014」を入手した。サイン入りの新品で、価格は発売時の小売価格そのままの6480円だ。無茶苦茶嬉しい。それは森山大道さんの真骨頂は「新宿」だと思う。でも東京を離れて20年が経過した僕にとって、新宿は遠い街になってしまった。それに対し、遠野は慣れ親しみ何度も歩いた町だ。僕が歩いた場所を森山さんが歩き、僕が撮ったものを森山さんが撮っている(逆かもしれないが)。こんな興奮することはない。昨日はその中の一枚の写真を、スコッチウイスキーを飲みながら20分ほど眺めた。これはもう家宝である。


追伸:この遠野の写真は氏にしては珍しく、キヤノンの一眼レフとコンデジを使用して撮っているそうだ。写真集の表紙の写真、これプリンター出力だろうけど、多分本物のプリントだ・・・。



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4 コメント

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Unknown (ariari)
2017-06-10 00:29:10
なんと!!すごいレアなものを・・・
(平気で2万円以上で古本屋で売ってます)
ぼくが初めて遠野に行ったとき、日本のふるさとがここにある!なんて僭越ながら思ったものです。
あれから30年、じぶんも遠野に通ってます。写真家さんで移住している方もいますからね。
Unknown (ビヨ)
2017-06-10 06:49:56
いいものを手に入れられましたね。グラス片手に静かな興奮と共に眺められる写真集なんて、そうそうありませんもの。
師匠 (6x6)
2017-06-10 07:08:30
いくら大道さんが好きでも、2万円とか無理です。
今回は本来の定価(希望小売価格)かつ新品で買いました。実はまだ残っているようです。仕入れれば転売もできそうですが、そういう趣味はないので、他も欲しい人の元にいくと良いですね。

内容は最高!
農村部はまだ僕は手付かずなのですが、街中写真もありました。
ビヨさん (6x6)
2017-06-10 07:09:57
僕は写真展に行っても一枚の写真をじっくり見るタイプじゃないんです。パッパッと次にいきます。
でも、これ濃厚な時間を過ごせる写真集です。

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