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レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

掌から零れ落ちた何かを探す短い旅〜夜来香の餃子を食べる

2017-12-17 | 街:岩手












まあ僕の掌から零れ落ちたものなんて、こんなもの。その「こんなもの」が馬鹿にできないのだ。岩手花巻は、花巻温泉郷(鉛、大沢、台)が好きなこともあり、年間にすれば軽く10回以上は遊びにいく町だ。何度も遊びに行けば、その分その町に詳しくなると考えるのが普通だ。でもそれは間違いである。何度も行って勝手が分かると、行動パターンも自ずと類型化されてくる。あたかも聖地巡礼のように、毎回同じスポットばかりを訪れ、同じ写真ばかり撮るようになる。今回「掌から零れ落ちた何かを探す短い旅」の地として花巻を選んだ直接な理由は二つある。一つはネット上で偶然僕が知らない花巻の路地や、知ってはいるが最近訪れていない場所、それらの写真を発見したことだ。そういえば、同じところばかり廻って脚が伸びていない。それらの写真は別途掲載する。

もう一つの理由が飲食店だ。最近は食堂の写真を掲載する機会が多い。趣のある食堂を見つけても時間が合わず、そこで食事を取ることができない。そう嘆いてきた。考えてみると、結構以前から同じことを言っている。時間が合わないと嘆くのは単なる「言い訳」ではないか。合わなかったら、合わせれば良いまで。そこで思いついたのが、花巻の餃子専門店、「夜来香」である。なにしろこの店、夕方の4時に開店するのである。花巻に行った場合、日帰りであれば4時は帰路につく時間、泊まりであれば温泉旅館に入っている時間。夕方に街中にいることはないのである。「夜来香」は僕にとって幻の餃子店だった。でも相手は餃子である。やはりここはビールと一緒に頂きたい。そこで僕が選んだ戦法は、お持ち帰りで注文し、その足で鉛温泉(藤三旅館湯治部)に持ち込むことだ。16時半にお持ち帰りをピックアップし、宿に着くと荷物を置いて風呂に直行する。風呂上がりに餃子を電子レンジで温めるうちに、湯治部の賄い夕食も到着する。餃子を口に放り込み、キンキンに冷えたビールで流し込み。こりゃたまらん。写真の餃子で一人前600円也。15ケもあるが小ぶりなので、ぺろっといけるのである。

実は翌日、花巻でもう一つの飲食店に行くのだが、それはまた・・・。


X-PRO2 / XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS
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