No Room For Squares !

レンズ越しに見えるもの または 見えざるもの

日常に潜む違和感

2016-07-22 | 街:秋田

たまに、この建物の前に行き、ドラマチックな瞬間を待つことがある。当然、奇跡のような瞬間は、奇跡のような確率でしか起きることはない。ごく当たり前の日常が眼の前を流れていく。本音をいえば、僕は奇跡の場面なんか待っていない。ごく当たり前の日常を眺めたいだけだ。それだと照れくさいから、ドラマチックな場面を待っている振りをしているのである。何しろ、ここはY字路なのだから。


さて、今回この写真を家に戻って眺めた時のことである。僕は何か分からないけど小さな違和感を覚え、それが何なのか眼を凝らしていた。答えは、やがて判明した。この写真を撮ったのは先週のことである。ニュースでは関東地方で35度の猛暑が訪れたと報じていた。自転車の男性の服装を見て欲しい。これ真夏ですよ。そう、東北地方の日本海側では、異例の日射不足と低温が続いているのである。山間の集落では、いまだ朝晩にはストーブを炊く家もあるという。我が家でも、夏の暑さを考慮して一時退役させた「真空管アンプ」を復帰させても良いのではと思うほどだ。


X-PRO2 / XF14mm F2.8R


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GREEN GREEN

2016-07-22 | 街:秋田

身も蓋も無くなることを承知で言うと、小学校の授業で歌わされた「グリーングリーン」だとか「気球に乗ってどこまでも」とか、ああいう歌が嫌だった。なぜそんな歌を小学生が歌う必要があるのか、僕には理解できなかった。歌自体というよりも、あれを合唱するという行為そのものが嫌だったのだと思う。それを悟られまいと、無理に嬉しそうに振る舞っていた。だから級友からは、僕は合唱が好きな男と思われていたようだ。空気が読めていたのか、読めていなかったのか、さっぱり分からない。

合唱が嫌いだったことをカミングアウトした今、僕は一人で唄う。「グリーングリーン、鉄階段には蔦が茂り~♪、グリーングリーン、踊り場にはララ♪、緑がはえる~♪」。お粗末。



LEICA M9 / SUMMICRON 35mm ASPH


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