Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

本・中川右介著「歌舞伎 家と血と藝」

2017-07-11 17:00:12 | 

  平米公民館の「能楽お囃子の会」で一緒に太鼓を習っているMEちゃんは、大の歌舞伎好き。歌舞伎界のことも詳しい。私が京都で、仁左衛門を見て来たとか、シネマ歌舞伎に勘三郎、三津五郎、玉三郎が出ていたとか言うものだから、「もし興味があれば…」と持って来て下さったのが👇のこの本。タイトルは、「歌舞伎 家と血と藝」とあるが、この3つの他に政治力もある、と言うのがこの著者の意見。

  帯封に、「明治から現在まで 世襲と門閥が織りなす 波乱万丈の人間ドラマ!!!」とあり、”市川團十郎家はなぜ特別なのか?” ”松本幸四郎家は劇界の毛利三兄弟?” ”中村勘三郎の死は何を意味するか?” ”偶数系片岡仁左衛門の悲劇とは?” ”栄華を極めた二人の中村歌右衛門の戦略とは?”
と、5つのクエスチョンマークがサブタイトルとなっている。

 江戸時代に始まった歌舞伎、初代の「歌舞伎座」が建ったのは明治22年だそうだ。その頃から話は始まり、〇〇家の誰々が△代目など…、その人の実子が◇◇で、娘婿が◎◎で、養子が▽▽と…次の七大名家について延々と書かれている。つまり、市川團十郎家、尾上菊五郎家、中村歌右衛門家、片岡仁左衛門家、松本幸四郎家、中村吉右衛門家、守田勘彌家…の七大名家の興亡の歴史を綴ってある本です。

 我慢して読み通したが、複雑極まりない… 私が知っているのは、せいぜい同世代の松本幸四郎、中村吉右衛門(兄弟)くらいから後で、映画界へ移った萬屋錦之助や中村嘉葎雄(兄弟)も懐かしく、盲目になっても舞台に立っていた先代仁左衛門もテレビで見た記憶があるかな~と言う程度。
 家名がつながっても血が途絶えたり、藝が伝わらなかったり、家名の空位時代が長くても復活したりしながら現在の歌舞伎に至っていると言うのがすごいと思う。

 一方、平安時代の猿楽に始まった「能楽」は、シテ方としては五流だけ(観世、宝生、金春、金剛、喜多)でやはり世襲だが、藝の伝承が第一なのでは?と思っている。
 少し前、NHK・BS「プレミアムカフェ選」の再放送があり、金田一京助家3代の日本語学者、幸田露伴家4代の文筆家の家族の再現ドラマを見た。司会は渡邊あゆみアナウンサーとゲストは狂言方和泉流能楽師の9世野村万蔵さん。万蔵さんは萬さんの次男、お兄さんの急逝後万蔵を継がれたが、能楽の世界は世襲だが、日本語学者も文筆家も世襲でないのに3,4代と続くのが不思議、と話しておられる。

 さて、10月新橋演舞場の公演、猿之助のスーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」を観に行きたいと思っているが、この猿之助家について著者は、「市川猿之助は『権力』を目指さぬ家系だから、この書では『家の物語』として記さなかった」と書いている。この家は劇界の権力からは遠いが、「異端児」として活躍し観客の支持を得た、とある。私としては大河ドラマ「風林火山」で信玄を演じた亀治郎以来のファンなので応援したい。👇は、「ワンピース」のちらし。

  そう言えば、今、A紙に歌舞伎の世界を舞台にした新聞小説が連載され、また2代吉右衛門のエッセーが最近始まったのも興味深い。

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6 コメント

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Unknown (なは)
2017-07-12 17:16:08
清姫様
歌舞伎は私など「その時見て楽しければいい」くらいの意識しかなくて歌舞伎ファンの方には申し訳ないです。
幼い子供さんがデビューする姿は可愛いですが、可愛そうでもあります。しかし、家を継ぐというのは厳しいことなのでしょう。
市川猿之助の先代は「亜流」(第二流の人とか、ただそれを真似するだけもの)などと言われながら現在の地位を築いた人、と素晴らしいと思っています。昔、南座で「先代の猿之助」を一緒に見ませんでしたか?
猿之助の一座は「新進気鋭」と言えるのではないかと思っています。私も好きです。
能楽はほんとにそうですね、「芸を継ぐ」でしょう。
やかましい「ワンピース」はどんなのでしょうか?
Unknown (よっしー)
2017-07-12 18:15:15
清姫さん
歌舞伎のチケットとるのも大変でしょ
私も地方ではなく東京のほうでいつかは観てみたいって思ってます。
私は演じる方も選ぶ理由になるかな。
チケット会員になっておられるのかな?
団体旅行チラシにも歌舞伎、劇団四季、宝塚ありますがなかなか日が合わないんですよね
Unknown (清姫)
2017-07-12 19:45:05
なはさん
そうですね。誰がフグに当たって死んだとか、殺人事件に巻き込まれたとか…人間国宝やら文化功労者やら…そんな歴史を細かに書いてあり、もういい、と言う感じがします。
でも、そうやって日本古来の伝統芸能を引き継いでおられるのですね。能楽はもっと長いから尚更です。
先代猿之助のスーパー歌舞伎は見ていないと思います。友達でよく見に行っていた方がおられましたよ。私は、当代の日生劇場の舞台、新橋演舞場での「時を刻む者」(だったかな?)だけかな。「ワンピース」は平岳大も出るようですよ。
Unknown (清姫)
2017-07-12 20:13:50
よっしーちゃん
ネットでとることもありますが、今回は退職公務員の会が30名募集しているので電話で申し込みです。
日が合わないとそれもできませんね。いつもぎりぎりまで迷って決めるので良い席がとれません。
「ワンピース」なんて漫画も知らないのに、わかるかしらね。
猿之助はここ何年も歌舞伎座には出ていないのだそうですよ。
Unknown (姫)
2017-07-20 01:12:58

この本は、清姫さんでなければ分からないでしょうね。
私は、その都度、ふーん、と聞いているだけですから・・・
Unknown (清姫)
2017-07-21 13:05:29
姫ちゃん
私もサッパリ!です。
今、朝日に吉右衛門のエッセイが載っていますね。
舞台やテレビでわからない、苦労がいろいろあるのだと今更ながらわかりました。

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