Ruby の会

シニアライフ~能楽・ボランティア・旅行・食べ歩き・演劇などを綴っています

本 「64」

2016-10-10 21:53:25 | 

 「糸魚川への旅」を途中で中断して、読書の記事を忘れないうちにはさみます。
 6月に、映画「64 後編」を見ました。前編を見ずに後編を見ても大丈夫!と誰かに言われ見たのでした。豪華登場人物の熱演で息もつかずに見終えたのですが、細かい部分がわからずいつか本を読みたいと思っていました。

 なはさんにお借りししばらく手元に置いていたのですが、読み始めたら最後まで一気でした。こんなことは、「ハリーポッター シリーズ」以来久しぶりです。
 横山秀夫の警察小説を、本、映画、テレビなどで読んだり見たりしたのは、「半落ち」、「クライマーズ・ハイ」、「臨場」などでしょうか。

 「64」は、👆の本の帯にもあるように「このミステリーがすごい」2013年版1位、「週刊文春」2012年ミステリーベスト10の1位だったようです。

 昭和64年に起こったとある誘拐事件を軸にした物語、長い物語ですが、前半は警察の組織の人間関係。例のごとく刑事部と警務部の対立、上司と部下、さらに元上司との関係など、人間関係を理解するのにちょっと疲れます。

 主人公は、D県警の広報官、三上。警察組織とマスコミとの狭間で悩む広報マンの心理や組織のありようが克明に描かれます。
 最初、重傷交通事故の加害者が妊婦であるため匿名で発表し、実名を明かせとマスコミからつるしあげられます。そのうち、「64」事件の遺族を警察庁長官が訪ねる計画を遺族に伝え了解してもらう任務が三上に与えられます。「64」事件は、たった1週間しかなかった昭和64年に発生した7歳の少女の身代金誘拐事件で、少女は死亡し、未解決のまま時効を迎えようとしている事件です。しかも、当時少女宅で待機し、電話を録音するはずだった自宅班がミスを隠蔽していたことがわかってきます。そして、三上宅に3度かかって来た無言電話。しかも、三上の娘は家出中、元婦警だった妻は引きこもり状態です。

 そこへ、「64」事件をなぞったような誘拐事件が新たに発生するのです。中盤に差し掛かるとほぼ一気読みしてしまうほど引き込まれます。睡眠時間を削って読みました。
 以前は捜査の鬼だった三上が、遺族の父親や交通事故で死亡した老人、隠蔽工作で職場を失ったり引きこもりになった元警官たちに、徐々に人間らしい思いを抱くように変わって行く姿に心が温まります。

 映画の後編だけではわからなかった「幸田メモ」が何かと言うことも分かりました。少女の父親が、自分が聞いた犯人の声を突き止めるため、D県の電話帳の「あ」行から順に電話をかけ、男性の声を聴きながら「ま」行へ来てようやく犯人を見つけた執念に親の切ない思いを感じました。

 読後はぐったりでしたが、心地よい疲れでした。👇は、私の「映画後編」のブログです。映画の登場人物が載っています。 

http://blog.goo.ne.jp/67kiyoh/d/20160610

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2 コメント

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Unknown (なは)
2016-10-11 17:12:37
清姫様
「64」のように入り組んだ物語を紹介するのは大変!でも、上手に書いてあるので、私は映画ではなくNHKのドラマで見たのですがまざまざと思い浮かべることができました。
ドラマを見てせっちゃんからこの本を借りて読んで、その後、NHKで再放送したのを(短縮したのもありました)全部見ました。
話は分かっていてもピエール瀧や柴田恭兵や登場人物の熱演に惹かれて何度も見ました。
「娘を誘拐された父親の執念」「報道のあり方」「警察の組織」などいっぱい考えることがありました。
「家出する子どもたち」のことも思いますね。
さすが社会派といわれる横山秀夫さんの作品ですね。
お陰様で思い出しました。本は昨日茶ちゃ姫様のところから頂いてきました。
Unknown (清姫)
2016-10-11 19:26:18
なはさん
テレビドラマ版は全く知らず、でしたが「NHK土曜ドラマ」だったのですね。ネットにはキャストや脚本の比較がいろいろ載ってますね。もしもう一度再放送があれば、ぜひ見たいです。ピエール瀧の三上をぜひ見たいものです。

大まかなあらすじはミステリーですが、なはさんが仰るようにいろいろな問題を投げかけていました。そこがひきつけられる原因でしょう。
se子さんの本だったのですか。お礼を言っておいてくださいね。今、図書館で「怒り」を借りています。まだ読み始めていませんが。

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