ホビーは悪趣味?!

 思いつくまま筆者の心の穢れを垂れ流すページです。
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もしも女子組体操のJSがブリッジポーズで底なし沼に落ちたら!?~♂視点

2016年11月01日 20時11分24秒 | 悪趣味創作

 組体操は苦手だ。特に、俺のようなチビには、組体操の大技は恐怖の的。なにより、ピラミッドとタワーでは最上段に上って立ち上がらないといけない。「4段タワー」の顔の位置は地上5メートル近くなり、高所恐怖症の俺にはグラグラする足場で尚更、生きた心地もしない!!

その点...

「女子は良いよな。なんか大事にされて、技も一人か二人で出来る奴だけだし!」思わずぼやいた。周りの男子はうんうん、頷いたが。

「なに言うか、馬鹿男子!」「女子の方がきびいんだよ!」

「1人とか2人でぴしっと揃えないといけないんだから。」「逆立ちとか失敗したら、一人だけ目立って、とっても恥ずかしいよ!」

女子どもに一斉攻撃された。

「うそだ!女子のが得だろ。絶対、落ちる心配が無い!」言い返したら、倍の勢いで更なる猛攻撃された。

「落ちるのは、軟弱だからよ!」「筋肉不足!」「女子だってサボテンで落ちるし!」

「難しいんだから、ブリッジとかも!」「それに、恥ずかしいんだよ!ブルマーだと!」

ブリッジってのは組体操の技だ。知ってるとは思うけど、まず仰向けに寝転んで、大の字になる。そこからまず肘と膝を曲げて、次に両手と両足を伸ばして、御尻と背中を持ち上げて、更にお腹を突き上げアーチを描くと完成だ。

「恥ずかしいって思うから恥ずかしいんだ!」よせばいのに、言い返してしまう。「俺なら、見よ我がチンコ!と見せつけてやるぜ!」

「関門の馬鹿男子!いやらしい!!」「そーだよぜったい、変な事言うんだから!」

 

女子には、あのポーズは嫌らしい。膨らんだ胸の奴とか、思いっきり体操服に押し付けられて、乳首が浮き出したり。ぴっちりしたブルマーも空に突き上げる格好だと、パンツと形も変わらない。布が一枚余分なだけ。太腿と太腿の間の所を大きく広げるから、パンツの縫い目とかうっすら浮き出す。裾のゴムがはみ出す事もある。それを見て、変な歓声を上げる奴もいる。

「大股ビラキだ~とか、はみパンしてる~w、とか!」「まったく、ガキなんだから!」

思わず反発するのは男の本能だw。「馬鹿とはなんだ!事実を言っただけだぞ!」

「アンタは馬鹿だから、馬鹿っていってんの!変なこと言ったらタダじゃすまないからね!」いつの間にか割って入ったのは体育副委員長の勝鬨。男子の殆どより背が高く、気も強い。

「恥かかしたら、アンタ!マジでコロスからね!」勝鬨が云うのは脅しじゃない。反抗してキックで倒された男子は一人二人ではない。

「見られて恥ずい、だと?」だからって、黙る気は無かった。「んなブルマ、脱ぎゃいいだろ!」

次の瞬間、右側頭部に激痛と衝撃を感じて、俺はぶっ倒された。

「見、見たぞ!白だな、今日は...」よせば良いのに”断末魔”でも抵抗するのが俺!

「見るな!コロス、まじコロス!!」更に勝鬨のフットスタンプで止めを刺されたのは言うまでもない。

ーーーーーーーーーー

その日は悔しくて眠れなかった。女子ども、とくに勝鬨め!いつか、仕返ししてやる。

そう思ってたら、枕元に「魔王」がいた。昨日クリアしたゲームで見た姿、間違いない!

「おまえ。ちからが、ほしいか?」魔王が云うので頷いた。

「なら、くれてやろう。にくきあいてに、えいえんのねむりをあたえるがいい。」魔王の手から、何か暗闇の玉っぽいのを右手に受けとった。

これで勝鬨らに復讐できる!見てろ、凶暴女めが!永遠の眠りを与えて...いいのか?

いいん、だよな...?!

...


...なんだか珍しく早く目が覚めた。すごく良い夢を見たようだが思い出せない。

まあ、折角だ。少し早めに学校に行ってみるか。朝の校庭独り占めだ!

とおもったら先客がいた。女子ばっかり、百人?て何で?

そういや昨日、女子が皆で学校での練習が始まる前に自主練習することになった、とか言ってたっけ。

しかたない。別に見たいって訳じゃないけど、見て居てやるか。

どうやら5年女子ほぼ全員が参加のようだ。

練習も山場。これからブリッジに掛かるらしい。

何人か俺に気が付いて、いぶかしげな目を向けた。

勝鬨も振り向くと、一瞬きつい目をした。「アンタ、なに見てるの!」

「別に。いーだろ、明日はみんな見るし!」別に見たい訳でもないが、逆らいたくなる。「それとも見せられない出来か?」

ふんっ!と振り向く勝鬨。女子皆に向かって大声で言う。

「行くよ!ブリッジの目標は、完ぺきに持ち上げてから30秒だよ!」

勝鬨の言葉に、「え~...」とため息が出た。でも、出来るまで辞めさせない気だろう。

「いっくよー!」勝鬨の声に、ほかの女子も仰向けになって手足を曲げる。膝を立て、股を開いて、ちと恥ずかしそうだ。

太腿の間からブルマーがくっきり。いや、別に見たくなんかない、見えてしまうんだからな、ほんとに!

「それ、スタート!」掛け声に合わせて、百人の女子が一斉に手足を伸ばす。

勝鬨も、皆と共にブルマを突き上げてブリッジ。しかも、そのまま数え始めた。

「いーち、にー、さーん…」 

大きな声で数え続ける勝鬨。

 「みんな、だいじょぶ?」「私もう無理そう…」「あたしも~」ぼやく女子らの声がする。

よく見ると女子たち、殆どの手足が震え出した。あの姿勢では苦しいのだろう。

「じゅーいち!、じゅーに!、じゅーさん!...」

それでも数える勝鬨。本当タフな奴だ。

手足がプルプルして、もう崩れそうな奴も見える。確かに、楽じゃないな。前言撤回すべきか。

「にじゅう!あと十秒!」心なし震える声で、勝鬨はそれでも力強く言う。他の誰よりも、ブルマーを高くつき上げて背中を反らし、綺麗なブリッジの姿勢。さすが体育副委員長だな。そう思った時。他の男子がやってきた。

「おー、いい眺め!」「オー股開き、ゲットだぜ!」「はみパン、はみパン♡」

登校してきたやつら。俺の隣で眺めながら、囃し立ててる。

「イヤダ~!」「やめてよぅ!」嫌がって悲鳴を上げる女子。

「アンタら馬鹿男子!後で皆殺しだよ!」ブリッジのまま叫ぶ勝鬨。「行くよ皆!!にじゅーいち!にじゅーに...」

アンタら馬鹿男子、って?皆殺しだと??まさか、俺も入っている?!

俺は何も言わないぞ!勝鬨のやつめ!思わず、右手を強く握った。

その時だった。妙な震えを感じ出した、と思った次の瞬間。

グラグラする、まるで地面が揺れ出したみたいだ。ていうか、地震だ!大きいぞ!

「なんか揺れてる?」「まさか?地震じゃ...」

女子たちがそう言うのと同時。ものすごい揺れが始まった!

「まだだよ!あとごー、よん...」それでも、止めようとしない勝鬨。何が起きても最後まで遣る気だ!?

「揺れてるよ!」「ていうか、地面がぐにゃぐにゃ?」「なんか、泥みたい!」女子たちはブリッジしたまま、不安な声を上げてる。

その時、不思議な事が起きた。

「何で?」「めり込んでる?!」「イヤー!!」女子らが悲鳴を上げながら、ブリッジのまま地面にめり込んでいくのだ。

地面はもはや、固いグラウンドで無い。いつのまにか、グラグラ揺れるだけでなくグニャグニャのどろんこみたいになっている?

ブリッジの姿勢で手足を突っ張っていた女子達は、ずぶずぶと地面に手足を飲み込まれていく。

「きゃあ!沈んじゃう!」「底なし沼だよぅ!」

「みんな!!もっと高くもちあげればなんとかなる!」勝鬨だけは、パニックの皆に一人だけ、強気で言う。

「ひい、もうだめ!」「顔が、泥がぁ!」「うぐぅぅ...」背の低い女子たちは、頭が沈んで口まで泥に浸かって必死にもがきだす。

「あきらめちゃだめ!もっと、高く!」勝鬨は、太腿を震わせながら必死に、手足を伸ばして埋まりそうな顔を持ち上げている。

けれど。「うう、たすけてぇ~」「しずんじゃうよぅ...」女子たちは、次々断末魔の声を上げて沈んでいく。その中で。

「完ぺきブリッジなら、顔上がる!がんばろう!」地面に手足を取られながら、勝鬨がひときわブルマと腰を突き上げながら頑張っているのが見える。こんなでも、明るく元気とは、健気な奴。

等と言いつつ見ている俺らも、立っているのがやっと。足元がおぼつかず、奴らの事など見てはいられなくなった。

「ヒイィィィ...」「だれかあぁぁ...」「アンタ、見てないで、たすけ...」女子共の声が聞こえたようだが、気の性だろう。

気が付くと、どれだけつづいたのか、揺れが止まっていた。

「やっと、おさまったか。」「おい、見ろ!」「なんだ、あれは?」「服だけ?!」

他の男子の声で校庭を見ると、女子らが居た所には、シャツとブルマーの体操着が展示されている。首と手足が無い?

「あはは、見ろよあれ!」「家庭科室のマネキンかよ!」「面白れぇ!」

もちろん、それは女子たちの馴れの果ての姿だった。頭ではそうわかる。けれど、顔も手足も土の下なのか、ほとんど見えず、ものも云わず、胸とかお腹とかブルマとか、もぞもぞと蠢いている。まるで変な虫?

「埋まってやがんの!らっきぃ♪」俺も思わず呟いた。とても不思議な光景だ。見渡すかぎり、シャツとブルマー。わずかに震えたり上下するだけしか動けない。

「えー眺めだ。ざまみい!」「何時もぼうにゃくむじんだから、その報いだ♪」「天罰ゲットだぜ!」他の男子も大喜び。この綺麗に並んだ白と濃紺の枕みたいなのが、さっきまで燥いだり憎まれ口していた、女子のやつ等。口は土の中、もう騒ぐことも無いんだw。

「た、たすかった!」「何?なになになに???」

ほんの数人、生き埋めを免れた女子が声を上げている。とっさに仰向けの手足を曲げて、難を免れたのだろう。

 「地面の液状化」と避難訓練の時に訊いていた事をあとで思い出した。この学校には地下水が有ったため、地震のような振動で地面が水と混じり液体の様になったらしい。

 もっとも、水と異なり、泥沼状態は比重が重い為、身体が完全に沈むことは無い。実は仰向けに寝転んだ姿勢になれば、顔は出たままとなる。

 しかし、手足を突き上げたままでは、その分接地面積が小さいため、より深くめり込む。顔を上げようとブリッジすれば、却って顔がより深く沈み込むことに成る。勝鬨たち女子は、知らなかったんだ。俺もだけど。

「は、針間矢さん!大丈夫?」「勝鬨さんは?」「しっかりして?!」女子らは一所懸命埋まった身体に呼びかけてるが、無論返事は無い。返事が出来る位なら、とっくに何とかしているだろう。

「今、助けるから!」生き残りの女子は埋まった女子の身体を抜こうとしてるが、びくともしないようだ。

「おい、なんかやばくね?」「まさか、出られないのとちがう?」「息が出来ないとか?」「死んじゃったのか?」他の男子も、なんだか笑わなくなった。

思わず右手を見た。思い出した、夢の中身を。『永遠の眠りを与えるがいい』だっけ。

って、まさか、これって、おれの性じゃあるまいな?!

「けど、こんなの頼んでない...」生意気な奴らをちょっと、困らせてやれば良かった。コロスなんて言われたから、その前に全員殺してやった、なんて洒落になんねえ!?
「やばい、助けなきゃ!」駆けだそうとして、一瞬、土の上に足を置くのを躊躇った。
大丈夫、地面はもう固い。
俺はさっきは助けに駆けだせなかった。揺れていたせい、いや、それだけじゃない。地面に埋まるのが怖かったんだ。

とりあえず駆けだすと、いちばん近くの「それ」に近づく。ひときわ高くつき上げられたブルマーが、ビクンビクン、と規則的に震えている。
体操着のシャツのゼッケンに「5-4勝鬨」の名前。間違いない、これが勝鬨。
何時もの憎まれ口も、凶暴な脛足も、今は土の中。いわば「温かい枕」だ。

「おい、勝鬨。いま、助けてやる!」さっき動けなかった引け目もある。なんとしても助けないと。

とりあえず勝鬨の背中辺りに手を入れて、上をまたぐと頭の方を引き抜こうとした。曲がった背骨がぐにゃっ!とますます反り上がる。しかし、頭の方はびくともしない。痛いのか、ビクビクッとブルマが震えた。

「あ、勝鬨、すまん...」思わず呟いたが。答えがあるはずもない。

「まずい、まずいぞ!このままじゃ、死んじまう!」かもしれない。

何とか顔を掘りだそうと手で掘ってみたが、土は既に固く殆ど掘れない。足で掘っても、同じことだった。

「おい、死ぬな、勝鬨...」けれどまもなく、ビクビクッ、と断末魔?の痙攣で、腿と胸の膨らんだ柔かそうなところがプルプル、と震えた。

そして、徐々に震えが小さくなる。段々、足とかお腹の肌の色が、桃色ぽい肌色から、白っぽく、やがて土っぽい色になってくる。

足だけでも抜けないかと、ブルマの下にも手を回して引っ張ってみたが、足の方もやっぱりびくともしなかった。

いつも憎たらしいやつ、とは思っていたが。だからと言って、殺したいとか本気で思ったわけじゃない。このまま死んだら、きっと嫌な気分になる。やっぱり、いやだ!

と思ったその時だった。向こうから、救急車が入ってくるのが見えた。

中から約10名の「救護隊員」ぽいのが下りてきた。マスクとゴーグルで顔は見えない。

やって来た一人の隊員は、俺に下がる様、無言で手を振った。俺は思わず下がった。

隊員は手早く勝鬨の太腿を押さえると、長く細い針のようなものを取り出した。後ろにポンポンのような綿がついたその針を、勝鬨のブルマーの真ん中、お臍の下あたりに突き立てた。

針を付きたてられた勝鬨の太腿は、痙攣を止めた。

「な、なにしたんだ...?」おもわず訊いても、無言で作業する。

次に隊員は勝鬨のお腹、ブルマーに差し込まれた体操着のシャツをめくると胸を晒す。まだわずかにピクピクと震えている、幾分膨らみ賭けの胸が露わになる。思わずどきっとしたが、目を逸らせられない。

隊員が取り出した新たな針を、勝鬨の胸の膨らみの天辺、つまり乳首の辺りに二つ、左右両側に刺していく。間もなく、勝鬨の胸も痙攣を止めた。

「まさか、死んだのか?」思わず呟いた俺に、隊員は何も言わず勝鬨の腿を指さした。触って見ろというのか?

触ってみると、微かに脈がある。

「そうか、これが針麻酔ってやつか?!」仮死状態にして窒息死を防いだのか!独り納得した。

隊員は穴掘りの道具は無いらしく、埋まったままの勝鬨の身体にさらに、細いチューブのようなものを太腿の付け根、ブルマーの隙間辺りに取り付けた。

「何する気だ?」俺が何を言っても、無言で作業を進める隊員。俺如きに説明する暇は無いらしい。

隊員がチューブの先に黒い箱のようなものを取り付ける。そして、スイッチを入れた。

勝鬨の太腿が、再び震えだした。ビクン、ビクンと規則的に蠢く。その度に、チューブに光る物質なのか、電気みたいなものか、なにかが流れて箱に向かっていく。とても美しい。

俺が見とれている内に、勝鬨の太腿はヒク、ヒクと震え方が弱まり、やがて動かなくなった。息をしないのに死んでしまわないのは、毒を抜いているからなのか?

そう思ってみていると、何故か隊員は、トランプのカードのような黒く薄い板を取り出した。そして、なんと!

それを勝鬨の太腿の付け根、ブルマーの凹んでいる股下に縦に差し入れる。

「ちょ、ちょっと、今度はなんだ?」俺が何を云おうと気にせず続ける。

そのまま黒いカードは、勝鬨のブルマーの股下、男ならチンコのついている辺り。なぜか凹んで布地が喰いこんでいる所にぐい!と押し込まれた。

一瞬、動かなくなっていた勝鬨の身体がビクッ!とした。

どうやらカードに見えたのは、極薄の電池入りのスマホの様な物らしい。隊員がスイッチを入れると、動かなかった勝鬨の太腿と腰が、感電したときみたくヒクン、ヒクンと一定のリズムで動かされ始めた。それにつれて、先ほどのチューブに再び光が流れ出す。

「そうか、あれで刺激して毒素の残りを絞り出すんだな。」

やがて、勝鬨の太腿から最後のヒクヒクとした動きが消え、完全に動かなくなった。それにつれて、黒いカードの表面には、何時の間に撮ったのか、勝鬨の笑顔の写真が浮かんできた。作業完了の目印らしい。これで毒素は全て絞り出されたのか?

隊員はチューブを外し、同じように仕掛けがされた周りの「温かい枕」、つまり周りの女子からも同じような「箱」を集めると、そのまま救急車の方に去っていく。

なぜか、ブルマーに差し込まれた「カード」、そして胸とブルマーの「針」は共にそのままだ。あれが何かのセンサーにでもなるのか?

「おい、ちょっと!このままかよ?掘るのを手伝ってくれ!」俺が云うのも聞こえないかのようだ。

間もなく、隊員たちは作業が終わったかのように、救急車ごと去って行った。後には、すっかり動かなくなった「温かい枕」、女子たちの馴れの果てが残された。

勝鬨の腿に触ってみたが、相変わらず温かい。試しに肌蹴た胸に耳を当ててみると、ごく微かにどっくん...どっくん...と音が聞こえる。心臓の音にしては、とてもゆっくりだ。これがいわゆる仮死状態、って事なのか?

普段こんな事をしたら、間違いなく「アンタ、なにすんの、エッチ!殺す!!」とか云いながら、必殺キックの連打が襲ってくるだろう。

けれど今日は、眠っているよりはるかに大人しい。何をされても全く動かない勝鬨の身体。なんだか不思議な感じだ。

「おい、勝鬨。何しても怒らない、ってのは味気ないぞ。」ブルマに差し込まれた「カード」に浮かぶ勝鬨の顔に、思わず語りかけていた。

とにかくこのままにしては置けない。何とか掘り出して遣らないといけないな。

いつの間にか、校庭に登校した男子らが出てきていた。先生も何人か、掘る道具など倉庫から持ち出している。

「ああ、ちょうど良い。おまえ、同じクラスだろ。勝鬨さん、掘りだしてやれ。」先生が小さなシャベルを手渡した。

「ええ?でもこんな、ちいさいやつじゃあ...」俺が思わずぼやくが。

「大きいスコップじゃ、彼女に傷がつくだろ。」そう言いつつ、先生は勝鬨の顔から少し離れた所にスコップで50センチくらいの深さで穴を掘る。

「ここから掘り出してやってくれ。傷つかない様にな。」そういいながら次の「女子」の下に走っていく先生。

しかたない、俺は掘られた穴から、少しづつ土を勝鬨の方に掘り進める。勝鬨の顔まであと10センチぐらいまでシャベルで掘り進め、そこからは手で掘り出す。爪間に土が入るし、指がすりきれそうだ。けど勝鬨だって一応、女の子。顔に傷でもつけたら一生恨まれそうだ。

そう思ったころ、ぼろっと土が崩れた。逆さまに青白い顔が、中から覗いている。間違いない、勝鬨だ。

「勝鬨!あと少しだぞ!」

一気に周りの土をかき分けて、顔を露出させる。泥だらけの顔を、俺の体操服でぬぐってやった。

苦しそうな顔できつく目をつむったまま、青白い肌はまるで死人。灰紫の唇も力なく、瞑ったまま。

股下に差し込まれたカードの笑顔と正反対。何だか、悲しくなった。

そのまま一気に、胸まで上半身を掘り出した。動いていないのを見ると、息もしていないらしい。

「ええと...」どうしたらいいのか、一時迷った。辺りではほかの男子も集まって、あちこちで埋まった女子を掘り出している。

そうだ、保健でやった。まず瞼をこじ開けて目玉の黒目が小さくなるか、確かめるんだ。

勝鬨の閉じた瞼を指でそっと押し上げる。勝鬨の瞳は斜め上で止まっている。瞳の真ん中、黒い穴の部分が、よく見ると小さくなっていく。脳が死んでいない証拠。だいじょうぶみたいだ。ついでに、そのまま顔を眺めた。

こんなとろんとした、眠そうな顔は初めて見た。いつも怖い目でにらんでばかりの勝鬨。

今は涎まで垂らして、なんだか幼児みたいだ。

向こうを見ると、上半身が出た女子に人工呼吸をしている様だ。この前の防災学習で習ったやり方。

こっちも、真似して始めないと。まずは、胸を圧したり放したりするんだっけ?

穴の中から、逆さになった勝鬨の、反り返ったままの胸を圧してみる。胸の筋肉かと思った出っぱりが、案外柔かくぷにっとした手触り。これって、もしかして?おぱーい、ってやつ??

いつもだったら、こんなことしたなら確実にこいつに蹴り殺されている。けれど今日は遣り放題だ。意識が無いってのはこういうことなのか。 など思いつつ何度か胸を圧してみたが、息はしてくれない。やっぱり、最後の手段しかない。

「言っとくがな、好きでやるんじゃないから!救命法だからな!!」

そうして以前に教わった通り、勝鬨の鼻を摘んで顎を反らし、口が開いたのを見て、そこに自分の口を近づけていく。

そして重ね合わせてから、空気を吹き込んだ!!

マウスツーマウス。いわゆる人工呼吸で、いちばん成功率が高い方法だと教わった。

そう、人工呼吸だ、これは。ぜったい、キスとかじゃないんだ。

空気は中々入って行かなかった。勝鬨の唇が柔かいうえに変に開いていたので、漏れていたみたいだ。

むこうを見ると、先生が女子の唇より自分の口を大きめに開いて、頬のあたりに密着させて空気を吹き込むようにしている。

おれも真似してみた。こんどは、唇の感触は解らない代わりに、空気が入って勝鬨の胸が膨らんでいくのが解る。成功だ!

そうして何度も何度も、勝鬨の胸を膨らませ、萎ませて、と繰り返した。

やがて。ケホッケホッ、と咳き込みだす勝鬨。どうやら呼吸が戻ったらしい。まもなくスウスウ、自分で呼吸を始めた。

「良かった、死ぬのかと思った!」まだ意識は無い勝鬨に、思わず声をかけてしまった。

 何時もは、俺ら男子をきつい目で睨みつけるだけ。それが今日は、泣きそうな顔で目を閉じて、口をぽかんと開けて...。

こんな弱そうな勝鬨を見るのは、初めてだった。 折角のいい機会だ。云い聞かせてやろう。

「助けてやったのは、貸しにしといてやる。有り難く思えよ!」そうして、まだ閉じたままの勝鬨の瞼、そして唇を、指で無理やり開け閉めしてみる。

『アリガトウゴザイマス、マスター。ゴオンハイッショウワスレマセン。』ほぼ腹話術の人形だw。

「そうそう。いつもそのくらい素直なら可愛いんだ、おまえは。」思わず、変なことが口に出ていた。

けど、たしかに。ぽかんとした表情でぼんやりと(たまたま?)こっちに目を向けてるこいつの顔は、こうしてみると可愛いと思えなくもない。テレビのアイドルとは違うけど、何ていうか女の子っぽい。

なんだか、こんな事しているのも空しくなってきた。意識不明で何されても抵抗できない女子の身体を、好き勝手にもてあそんでいる、みたいだ。遣り過ぎたか?

そろそろこうしても居られない。周りを見回すと、ほぼ女子の全員が呼吸回復したようだ。皆が足を掘り始めている。

俺も、勝鬨の足を掘り出しに回る。まだ下半身が固定されたままなので、ブルマが持ち上げられたままの姿勢だ。

呼吸が戻ったなら、麻酔の針は抜いて良いだろう。勝鬨の膨らみ掛けの胸から針をそっと抜く。そして、 ブルマーの針と、股下の「溝」に挟まったままのカードも、そっと抜いてやった。

勝鬨の太腿は麻酔が解けて硬直から解き放たれたらしく、突き上げた下腹がくんにゃり、曲って下がった。

その時だった。何か生温かな感触が、太腿を抜こうと握っていた手を濡らしたのは。

ブルマーの下から、滴が垂れている。太腿に伝って、暖かな液体が手に伝わってきた。

「おい、まさか、これ!ションベンかよ!!」恩をあだで返すとは、こいつらしい!?

勿論、意識が無いやつが、わざと出来る訳はない。筋肉の麻痺が解けた際に、尿道括約筋も緩んで膀胱が収縮する。保険で習ったのは、あとで思い出した。。

けれどなぜか、俺にこいつが仕返しを果たした、みたいな気がしてならなかった。

何の復讐だ?こうまでされるとは!?

「大事なものを見られた」「弄ばれた」「初めてを奪われた」

浮かんできたのは、ドラマで見たフレーズ?一部良く解らんのもあるが?!

...それはともかく。

勝鬨はじめ、女子たちの足が掘られて、助け出されたのはそれから1時間後のことだった。

そして...

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

「あれ?...あたし、寝てた?」

「あ、ま、まさかっ!」その声を聞いて、ベッドに駆け寄った。「勝鬨!おまえ、御目覚めなのか?お、おはようっ?!」

びっくりした。何だか意味不明な事を言った気がする。

「な、なんなのアンタ!訳わかんない!」俺を見るなり、早速怒り出す勝鬨。

「あと言ったよね、変な事言ったらコロスって!?」云い終わる間もなく、キックを繰り出す。

けれどベッドの上ではバランスを崩して、落ちそうになる。

「おっと!あぶねえ!!」俺が手を出して受け止める。丁度「御姫様抱っこ」の格好だw。

「何すんの?!お、おろせ~、おろして~!」ばたばた暴れる勝鬨。けれど力が弱いのでダメージにはならない。

「そらよ。」床に立たせてやった。「大丈夫か、立てるか?」

「あたりまえ...あれ?」急に立とうとして、クラクラとしたらしくよろける勝鬨。

「やはりまだふらつくな、無理すんな。」肩を支えて、立たせてやった。

「ありがと...って、誰がアンタなんかに!」何故か怒り出す勝鬨。「ちょっとアンタ、何?背伸びして!それともシークレットシューズ?」

「違うぞ、成長期だ。」俺の目線が高い事に気が付いたか。「半年も経てば、こんくらい伸びて当然だ!」

 「なに云って...半年?ええっ?ここどこ?!」そう言いつつ、自分の服と辺りを見た。ようやくここが病院だと気が付いたらしい。

そう、あれから半年。あの日に仮死状態にされた女子の多くは、その後すぐには目を覚まさなかった。命に別状は無かったが、意識が無い女子たちは、そのまま入院治療する事になった。

目を覚ますまでの時間は個人差があったが。やがて、女子たちの意識は回復しだした。そして大半が秋まで意識が戻ったが。幾人かはまだ眠ったままだった。なかでも勝鬨は半年、クリスマス近くなっても目を覚まさなかった。

その間の事を、勝鬨には掻い摘んで説明してやった。無論、(細かい蘇生措置だの)無用な所は省いたが。

「じゃあ、あ、アンタが、助けてくれた、ていうの?」何やら気まずそうな勝鬨。表情が変わって面白いが。一応云っておこう。

「そうだが。勘違いするな、俺は宿敵たるお前の惨めな姿を眺めて嘲笑うために、こうして来たのだ。断じて、心配で見舞いに来たわけではないからな。」

「わ、解ってるわ...覚えてなさい!本調子に成ったら...」悔しそうに地団駄を踏む勝鬨。なんだか、少し顔色が良くなった気がする。

そうだ。俺が、あの日、涎と小便を垂れ流しながら女子幼児の表情で、俺の為すままにビーチボール宜しく息を吹き込まれ、腹話術人形と化した勝鬨に、何らかの感情を抱いたわけなど、有る筈が無いのだ!!

 そして、退院の後。勝鬨は補習を受けて、留年もせずに無事進級した。俺に会うと合変わらず、憎まれ口と罵詈雑言。きつく当って来るし、蹴りも飛ばす。ただし、前とは少しだけ、違う気もする。

例えば。他に誰も居ない時の教室で。

「関門、聴いたんだけど。あのさ、あんとき...」”せきかど”と俺は名字で呼ばれている。いつのまにか”アンタ”から昇格したらしい。

「んー?何時のことかな?」俺は解らない事は答えられない。

「あの...地震の日、助けてくれた時!えと、その、くち、くち...」

「んー?なんのことかな?」俺は本当に、解らない事は答えられない。「あああの時、クチュクチュにションベン漏らしてた事は誰にも云ってないぞ、安心しろ!」

「ち、ち、ちがーう!もーいい!やっぱ、一度コロス!!」 

 お猿の御尻みたくなった顔の勝鬨に、何故だかハイキックされた。けれど、何だか以前のように「殺気」を感じ無い。当って痛みも無い。病み上がりの性か?

「馬鹿関門、ばか、莫迦、バカ~~!」叫びながら走り去って行った。

「今日は、青縞だったな...」結局あいつは一体何が云いたかった?何を気にしているのか?くちがどーとか言ってたか??

まあ、「くちづけ」と「人工呼吸」が無関係なことはだれでも解るから、決して、そのことではないだろう。

女の考える事など俺には永遠の謎だ!

※ところで、あの日見事な「麻酔」で女子に一人の犠牲も出さずに去って行った救護隊が何者なのか、あの「麻酔」が如何なる医術なのか。それは誰にもわからなかった。先生とか大人にもきいてみたが、誰も知らないのか、答えてくれない。もっと不思議な事は、あの日あれだけの大地震が、この町以外では感じられなかったという事だ。ニュースでも流れていたが、まるで学校周辺だけが揺れたかのような、変な地震だった。

それについては変な噂が流れてきた。「救護隊」は実は宇宙人で、女子を生き埋めにするため人工地震を起こした。あの変なチューブは女子の生命エネルギーを抜き取って集めるためのもの。そのため女子が各地で襲われ続けているが、不安を拡げない為に国家が隠蔽している。そんな話があるらしい。本当かどうかは定かでないが。

 (終)

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 *この駄文はフィクションです。実在の組織や学校などとは無関係です。また、液状化の記述や救命方法などは事実と異なる点があります。実行には専門家の指導をうけませうw。

 

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