ブログ随筆「ちょっと、散歩へ」

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「地力(じちから)」

2017年04月29日 20時21分25秒 | 日記
前回のブログ更新時は、まだ桜も蕾の頃だったが、今はもうすっかり葉桜である。次第次第に怠惰にも馴れ、創作力もそれに比例して落ちて来た。これがいわゆる〈燃え尽き症候群〉か…。(それ程の執着があったっけ)と云うのは、己の影の声でもある。いろいろな興味や意欲が減退するのは、むしろごく自然なことなのかも知れない。そして、もはやこれは軽い認知症の徴候なのかもしれない。それならばそれでまた仕方のないことである。

幾らか元気になった連れ合いのお供でK市のY百貨店に行って来た。丁度そこのギャラリーで絵画のグループ展があったのを覗きながらである。連れ合いも長いこと、そのグループに入っていたが、今回の病で退会した。確かこの百貨店の先代社長は、地元の文化活動面への理解が深く、毎月の広告チラシに「俳句欄」を設け、佳作には「商品券」を進呈していた。私も何枚か貰い、買い物の足しにしていたが、代が替れば〈経営方針〉も違うのだろう、今はその欄もない。

連休の初日とは云え、店内は結構な人出であった。百貨店受難の時代は長いが、まして地方の小都市での大型店の経営は大変なのではないか。都心の百貨店でも年中、「物産展」で息を繋ぎ、〈百貨〉の名が泣くような店もある中で、立派なものと感心する。思うに適当に都心と離れていることと、やはりそこは古い町でもあり、代々の〈上得意先〉が後背地には存在しているのだろう。そこが地に根の付いた老舗地方百貨店の強みなのではないか。

残念ながら、先代時代の「メセナ活動」的な配慮や最近云われ始めた「社会的責任」(corporate social responsibility=CSR)などへの余裕は少ないのかも知れないが、永々と商売をし続けることの大変さを思うと、我が家の買い物などは、まさに〈貧者の一灯〉ながら、応援したくなる。多分、多くの地方百貨店が、同じような環境の中で頑張っているのではなかろうか。これがいわゆる地方の力で、〈地力(じちから)〉である。細々ながらも強い絆に支えられている。
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