脳腫瘍の夫と共に

2010年4月グリオーマと診断された夫との手探りの日々…

鬱を経験して……

2012-01-31 21:10:41 | 私の思い 2
鬱の時期と
お薬で少し楽になった今とでは
文字どおり
陰と陽
天と地
表と裏

その頃は
言葉では表せないほど
心が重く
暗く
不安で
後悔と
自責の念と
思い煩いと
あらゆるマイナス思考が
ごちゃ混ぜになって
襲いかかってきた

眠ることが怖くて
眠れないことも不安で
笑うことも
泣くこともできなくなって
一口の食べ物も飲み込めなくなって……



食べるということに
努力がいらなくて
こんなに自然に食べ物が喉を通っていくことや
眠れなくてもこんなに平穏な気持ちでいられるんだと…
そのあまりの違いに
不思議な感覚を味わっている


まだお薬なしで眠ることはできないけれど
鬱の最中とは
全く違う感覚を味わっている
ああ、これが
以前の私だった、と感じている
 
同じように苦しんでおられる方にお伝えしたい……
私が経験したことは
鬱のほんの入り口にすぎないのかもしれないけれど…

一人で苦しまないで
専門医の力を借りて
少しだけ
ご自分を開放してあげて下さい


悲しみは薄らぐことはないけれど
心の在処が
こんなにかわることは
経験したものしかわからないと思うから……


2012-01-26 20:30:30 | 日記 2
「鬱病は
 病気であって
 決して
 その人が弱いからではありません」

「大切な人をなくしたときの
 正常な悲嘆反応と
 鬱との境界ははっきりしていません」

「長期にわたって
 不眠、食欲不振等の症状が続くときは
 専門医の力を借りてください」

・・・・・・・・・私も・・・・・・

やっとお薬の力を借りて
食事がとれるようになりました
2ヶ月半以上
食べられない、眠れない、
休日にはどこにも出かけることができない状態が続いていました





先日
仕事帰りに見た虹
川沿いに走る道路から対岸にくっきりと大きな虹
(写真にはうまく写らなかったけど・・・)

私には
まだ
やらなければならないことが
たくさんあるのだと思いました

悲しみを忘れないで…

2012-01-15 21:25:53 | 日記 2
「悲しみを忘れないで」という本を
何度も何度も繰り返し読んだ。

その中の一言ひとことが
私に向けて語りかけられているかのようで…

「つらい心にふたをしないで」
「自分に何かを言い聞かせたり自分を奮い立たせたりするのをやめて
自分の内側にある悲しい気持ちやつらい気持ちをただそのまま認めてあげましょう」
「悲しみを忘れないで」
「悲しみを忘れずにいることで
私たちは悲しいできごとが気づかせてくれた人生の大切なことを
胸にとどめておくことができる」………


一言ひとことを
かみしめながら
あふれてくる涙を
「涙って暖かいものなんだ…」と思った


「今、この瞬間を心をこめて生きること」


私は
自分の悲しみに溺れかけていた、と思う


悲しい気持ちと共に生きていくこと


悲しくても
「今」を大切に生きていくこと


うまくできないかもしれないけど
ありのままの私でいいから
このままの私で
きちんと前をむいて
今というときを大切に生きて行こうと思う……



幸せな時間を過ごすために・・・

2012-01-12 21:45:18 | 日記 2
今日はたくさん凹んで
それでもたくさんがんばった一日

娘の歯科(車で1時間半かかる障害者歯科まで)へ定期の通院
午後はそのまま大学病院へ

娘が定期的に通院している大学病院は
夫の発病以来
いつも一緒に行っていたので
その時々の症状の進行や様子が思い出され
ちょっとつらいけど
今日は「絶対に泣かない」と決めて
娘とできるだけ明るくすごしてきた

今日は
姉・兄と相談して
母を介護付きアパートに入居させることを決めた
足腰が弱り、度重なる転倒や認知症の症状も出てきて
姉・兄も仕事があり
昼間一人で過ごすことはこれ以上は危険と判断した
住み慣れた家で暮らしたいという母の願いをかなえることはできなかった
多分、我が家に引き取っても
ここは母の家ではないのだから
母の気持ちは同じだろうし・・・と思いながらも
自分の無力さにかなり凹んだ・・・・・

でも、自宅で
一人っきりでテレビをみてぼんやり過ごすよりは
同年代の人たちと一緒に食事やおしゃべりができたほうが
楽しい時間が過ごせるのではないかとも思う。
誰でも環境が変わることは不安だろうけれど・・

「幸せな時間を過ごすために・・・」と
名古屋のドクターは繰り返しおっしゃってくださった。
きっとそれは今も変わっていないんだと思う。
当時は夫と二人が幸せな時間を過ごすために
使える制度はできるだけ活用する事を教えていただいた。
高齢の母にも
できるだけ「幸せ」だと思えるような時間をすごしてもらうために
どうすることが一番よいのかを考えた結果なのだから・・・
そして私自身も
今、幸せな時間を過ごすために生きているのだと思う。
凹むことも
涙することもたくさんあるけれど
でも、
幸せだと思える生き方を探していこうと思う。

魔法のことば

2012-01-09 21:58:18 | 日記 2
毎日、
声にだして
「だいじょうぶ!だいじょうぶ!」と言い続けている

夫が不安を訴えても
「だいじょうぶ!」としか言えなかった私


今は同じことばを自分に言い続けている


でも不思議なことに
声に出すと
本当に大丈夫な気がして
気持ちも体も少し元気になれる気がする…


「だいじょうぶ!」は
私を元気にしてくれる魔法のことば