詩画・・<湖畔のチャペル>

2017-06-03 19:34:51 | 詩画
個人詩誌「てふてふ」とKazuさんの故郷<あすなろ町>の湖畔の教会を描いてみました。ずっと以前に「聖夜」という森の絵を描いた時から、昼の森の教会を描きたいと思い続けてきましたが、やっと描けました。ほぼイメージどおり、という感じです。これから完成祝いで一杯やって、明日の安田記念にスイッチを入れ替えなくては・・・・。


                    <湖畔のチャペル>(あすなろ町)
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詩画・・月見る月[ 木の葉月 ]

2017-05-28 16:04:43 | 詩画
  

       木の葉月

     明けがたの空から
     すっぴんの姉さまがのぞいていた
     
     いつ戻るの

     って

     聞くので

     もう少ししたら

     って

     こたえた

     部屋に入って
     またひとりにもどる

     あおい木の葉が
     はらはら水面に落ちる

     
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詩画・・月見る月 [港]

2017-05-20 17:44:00 | 詩画


          

      わたしたちの祖先は
      港をつくった
      わたしたちはそこで
      のどかに暮らしていた
      
      わたしたちは
      自然と向き合って暮らしていた
      強い台風がきて
      船がこわれても
      港はなんともなかった
      みんなで後片付けをして
      子どもたちと
      にぎやかにお昼をした
 
      一人二人と去り
      気がつけば誰もいない
      誰も戻ってこない
      何が起こったのか
      何をしでかしてしまったのか
      問うことも問われることも恐れて
      誰も戻ってこない

      わたしたちの祖先は
      港をつくった
      わたしたちはそこで
      静かに暮らしていた
      
      
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詩画・・・猫を抱く老馬券師

2017-05-11 23:04:04 | 詩画


同じ会社で働いていた友人が三島から車で遊びに来てくれた。久し振りに声を出して人間語を使い三日間よく飲みよく遊んだ。初日はまず当麻寺へ、そして駅の前のお店で美味しい中将餅(よもぎ餅)とお茶をいただく。さて次なるは奈良競輪場へ。ガールズ(女子競輪)を見ようというわけで行ったが、着くやいなや場内の店で飲みはじめて、ガールズの6,7レースを楽しんで競輪場を出た。お客はまばら、閑散としていた。競馬場とは雲泥の差だった。
実は競輪場を出てすぐの所に秋篠寺がある。東洋のミューズと言われる伎芸天のお寺であるが、ぼくは庭の苔が美しいと思う。京都の苔寺と比べても引けをとらない趣がある。訪れる人は少ないから苔の古色をゆっくりと静かに堪能できる。
東大寺へ回ったが相変わらず、ここは日本かいなと思うほどの、外国人観光客の多さ。大仏殿へは寄らずに、友人を二月堂へ誘った。彼は去年3月に来た時にたまたまお水取りの最終日だったので、見ることが出来た。その二月堂の舞台へ上がろうと行ったのだが、黄砂で視界不良。中国の修学旅行生と鹿の間をぬって帰路。お目当ては高田市駅近くの串かつ屋、安いのですっかり気に入っている。
2日めは我が別荘「ゆうあいステーション」の「たいま温泉」で昨日のアルコールを抜き、スーパーで買い出し、本日は家での宴会と相成った。がそこは好き者同士お互いのパソコンを起動して行先は大井競馬である。言わずもがな、すぐに弾(お金)が尽きてシャットダウン!!その後は昔話と近況など眠気が来るまで話しの花を咲かせた。
最終日は車で新しく出来た道の駅(かつらぎ)を見学、回転寿司で昼食。普段、寿司とは縁のないぼくのためにと、ご馳走してくれた。去年8月に沼津市の「はま寿司」で彼と食べて以来の回転寿司でありました。満腹!
またの再会を楽しみに、惜しみつつ友人を見送った。400㌔の道のり、どうもありがとう。
かくしてぼくはもうネコ語に戻っています。

彼が部屋で写してくれた写真を元に、自分の絵にしてみた。題して「猫を抱く老馬券師」どうぞ!

             さすらい

      行き着く先を
      憂えず
      この道を
      さすらう
      詩を
      さすらう
      歌を
      さすらう
      
      今を
      憂えず
      いくらかの
      ことばを
      たしなみ
      友人たちに
      見守られて
      この道を
      さすらう

      どこを
      さすらおうとも
      おまえを置いてゆくわけにはゆかぬ
      おまえより先に
      死ぬわけにはゆかんなあ
      ルルよ
     




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詩画・・・窓「風邪」

2017-05-06 14:15:26 | 詩画


           風邪

        柊の垣根の中で
        老婆が草をむしっている
        無心になれることがあるだろうか

        自転車で転んだ子どもに
        大丈夫か と聞くと
        急いで起こして走って行った

        橋を渡ると
        行き止まりの夕日
        銭湯の煙突の文字の
        あさひゆ

        風邪でもひいたか
        ひとつひとつの繰り返しが
        遅れはじめる
        
        ゆるんだチェーンのように
        耳鳴りが回っている
        無心に
        風邪がいってしまうのを待つか
        
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