ベートーベンは1827年、56歳で死亡。鉛中毒が一因とわかっていた。ウィーンの法医学者Reiter氏は数か月の研究から、当時の主治医による治療が死期を早めた、と結論付けた=30日付DailyYomiuri・6面AP電と、同日付英紙インデペンデントから。
本人の毛髪、骨片から鉛が以前検出されており、鉛中毒が関与していることは知られていた。Reiter氏は毛髪をレーザー光線、スペクトログラフにかけ、分析したうえ主治医Wawruch氏の記録と照らし合わせた。
その結果、Wawruch氏が治療するたびに、鉛の成分ははね上がっていた。ベートーベンは肝硬変などを抱えており、腹部の空洞は繰り返し破れ、傷は鉛を含む湿布を当てられた…。つまり、治療の「おかげで」死期が早まった。
また、本人がMoselワインを好むようになったことも影響しているようだ。ワインに甘さを加えるのに鉛を含む砂糖を使ったためだ。鉛は水銀、ひ素と並んで抗生物質の代わりを果たしていた。かくて「交響曲第10番」は完成せり。
岩田式英語140ことわざ・名句⑤
「人の邪魔をするイジワル」 イソップから。飼葉(かいば)の桶に居座り、食べにくる牛に食べさせない犬の話から。犬は飼葉を食べないのに。
a dog in the manger (発音に注意)=約20年前、ある試験の発音問題にこの単語が登場。見たとたん「シメタ」。
似たような単語でmanagerも要注意。第1音節に力点。野球では監督をいう。skipper(船長)も使うけれど。
次回は「人間、だれだって間違いはある」(言い方いろいろアリ)など。
本人の毛髪、骨片から鉛が以前検出されており、鉛中毒が関与していることは知られていた。Reiter氏は毛髪をレーザー光線、スペクトログラフにかけ、分析したうえ主治医Wawruch氏の記録と照らし合わせた。
その結果、Wawruch氏が治療するたびに、鉛の成分ははね上がっていた。ベートーベンは肝硬変などを抱えており、腹部の空洞は繰り返し破れ、傷は鉛を含む湿布を当てられた…。つまり、治療の「おかげで」死期が早まった。
また、本人がMoselワインを好むようになったことも影響しているようだ。ワインに甘さを加えるのに鉛を含む砂糖を使ったためだ。鉛は水銀、ひ素と並んで抗生物質の代わりを果たしていた。かくて「交響曲第10番」は完成せり。
岩田式英語140ことわざ・名句⑤
「人の邪魔をするイジワル」 イソップから。飼葉(かいば)の桶に居座り、食べにくる牛に食べさせない犬の話から。犬は飼葉を食べないのに。
a dog in the manger (発音に注意)=約20年前、ある試験の発音問題にこの単語が登場。見たとたん「シメタ」。
似たような単語でmanagerも要注意。第1音節に力点。野球では監督をいう。skipper(船長)も使うけれど。
次回は「人間、だれだって間違いはある」(言い方いろいろアリ)など。