心理カウンセラーの眼!

生き難き孤立無援の時代 ・・君よ、眼をこらして見よ!

心と身体の病理のちがい

2010-06-30 18:33:58 | のほせんの心理カウンセリング
こんにちは、テツせんです。

梅雨の晴れ間で、じっとりとむし暑いことですが、
みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?

さて、「心の病が自然に治る」とお考えの人たちをまえにして、
それは大いなる誤解で、
「心の病理のメカニズムは身体の免疫システムとはまったく異なる!」ということを、
前回のブログへの補足として今回アップいたします。

脳の働き方の本質は、
「視床下部」からの恒常性(ホメオスタシス)の欲求にもとづいています。

とはいえ、これがいくら自然な欲求としての生きる源泉にはなりえても、
身体の自然治癒力(免疫 )と混同されてはならないものです。

すなわち、恒常性(ホメオスタシス)が、直接、
心の病理を 『 治す』 働きをもちえないということ。

「心の病気も自然に治る」という発想はおそらく、
この免疫システムの自然治癒力というものを全能のようにイメージされていることでしょうが、
心や精神においては、
むしろ《退行化 》(ハイパーリラックス) に働くのだと理解されなければなりません。

= いまの日本人の間で、(「暴力」をあらわすようにまでなってきた)
心の病理をつくり出す「脳の働き方」についての田原先生の説明はつぎのとおりです。
..................
1.人間の脳は「脳幹」「大脳辺縁系」「大脳新皮質」の三層で成り立っている。
 人間が、心や精神をつくるのは「大脳新皮質」である。

2.「大脳新皮質」は「左脳」(デジタル脳)と「右脳」(アナログ脳)とに分かれている。

3.人間が「ものを考える」というのは「右脳・前頭葉」に表象する「像」(イメージ)による
 (左脳・前頭葉は、文字、言葉、記号、数字を表象させる。
 この言葉や記号、数字を使って、「右脳・前頭葉」の「像」を変化させる)。

4.心の病(やまい)、精神の病(やまい)とは、
 「右脳・前頭葉に表象する像」が「心の病、精神の病の像」に《 変質 》し、
 やがて、完全に《 変化 》することである。
 それは、簡単にいうと次のとおりである。

(1)右脳・前頭葉には、二つの「像」が恒常的に表象している。
・実像…目、耳、手、指、などの五官の知覚が集まって像をつくる。
 視覚の像によってまとめられる。
・虚像…長期記憶がつくり出す像である。
 「右脳系の海馬」が中心になって表象させる。
 「左脳系の海馬」が長期記憶する「左脳・前頭葉の言葉」も、
 「右脳・前頭葉」に「虚像」を表象させる。
・人間がものを考える、思考する、というのは「虚像」による。

(2)話を分かりやすくするために、こんなふうに図式化する。
・実像…濃い青色の水が入っているコップ
・虚像…淡い青色の水が入っているコップ

(3)この虚像の「青い色の水の入っているコップ」の中に
 「赤い玉」がいくつかポツンポツンと浮びはじめる。
 この「赤い玉」は動かず、集まって集団をつくる。
 この「赤い玉」は「バッド・イメージ」である。

(4)バッド・イメージ」とは、大脳辺縁系の中の「線状体」が表象させる
 「不安のイメージ」が素材である。
 現実の中で「孤立」するたびに「赤い玉」の量が増える。
 そして「虚像」の中で気になるくらいに増えると、
 この「赤い玉」の集合は「バッド・イメージ」に変わる。

(5)脳は、快感原則で働いている。

 「バッド・イメージ」はノルアドレナリン(猛毒のホルモン)がつくる。
 脳の快感原則とは、ノルアドレナリンの分子構造が変化してドーパミンに変わることをいう。
 具体的な変化の仕方は、「バッド・イメージ」のとおりに
 「話す」「行動する」「実行する」と、
 「バッド・イメージ=現実破壊」だから、
 「破壊された現実=バッド・イメージ」となって、
 ここで「ドーパミン」(快感ホルモン)が分泌する。

(6)虚像」の中に「バッド・イメージ」が増えていく順序は、次のとおりである。

・虚像の中に、時々「赤い玉」が発生する(現実と不適応のときに不安が思い浮ぶ)。
・虚像の中に、なかなか消えない「赤い玉」の小さな集合が浮ぶ
 (ガスストーヴを消したかどうか?を心配する時の「強迫観念」のこと。
 (人の言ったことがいつまでも気になる、過去のことを気にする、
 などの「強迫観念」も同じ心的現象。)
・虚像の中に、「赤い玉」が広がって「淡い青い水」が見えなくなる。
 (不安のイメージが「赤い玉=恐怖のイメージ」になる。)
・この虚像の「赤い玉」の集合が、「実像」のコップにも移行する。
 (赤い玉が活発に動く(時間性をもつ)ので、「実像」の中の「時間性」が止まる。
 すると、「実像」は、「赤い玉=バッド・イメージ」のとおりに認識される。
 これをバッド・イメージ=妄想による現実の侵犯という。)
・虚像の中の「赤い玉」の集合は、「左脳・前頭葉」にも移行する。
 「バッド・イメージの言葉=赤い玉の言葉」をつくり、増やす。
 (この「バッド・イメージ=赤い玉の言葉」が思い浮ぶと、「虚像」も「赤い玉一色」となる。) =
....................
わたしたちが心の病理というとき、
このような脳の働き方を解明したうえで、
ひとりひとりにあらわされる症状をたぐりつつ、
病理の原因に向き合います。

前のブログに登場した人たちの言うように、
その人の物理的環境が変わったとしても、
症状がいくぶん変移すれども、
脳の働き方は変わらない、とみなければなりません。

ゆっくりとその時を待っていても、
よいものなのでしょうか?

.......................
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