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ルードヴィヒ・ルネサンス40 ~2017年7月5日号~

2017-06-18 00:00:00 | 音楽
《基本に帰る》

 「自分の頭でよぉく考えてごらん…」

 こう、言い放つのが常だった父。私は「なぜ?どうして?」と思い、答えがほしくて聞いたのですが、そう簡単に答えを与えてはくれませんでした。それならと押し黙って、頭の芯の方で答えを探し始める私でした。長い年月ののち、5ステップの枠組みを思いついたのも、父への解答だと思うと感慨深いものがあります。

 「文章にして書いてごらん…」

 私が悩んでいる時にはそんなことを言われた覚えもあります。今もこうして文章を書きながら考えを前へ進めようとするのも、他界してはいるものの、未だに交流が終わらない父に解答を提出したいという思いがあるからに違いないと思います。

 そういえば、もっと小さい時には、「じぃっと見てごらん」とか、「黙って耳を澄ましてごらん」と言われて、感覚を研ぎ澄ます瞬間を共有していたのを思い出します。家族団らんの食卓でおいしいものを一緒にいただくのも味覚の共有の時間です。家庭で、こうして私たちは育てられてきたのだから、これからの世代の方々にも、家庭でできることを放棄しないで、新しく生まれる小さな命を育てていってほしいと思います。

 「音楽は踊りだよ」

 父は楽しいことが大好きで、若い頃はベートーヴェン、そして、ブラームス、マーラー、ブルックナー、晩年はオルフのカルミナ・ブラーナのスコアを見て研究していました。その父が書き残したピアノ作品は私にとって大切な遺品です。それを、来年の5月3日、東京・小石川のトッパンホールで演奏することになりました。伊藤毅の100歳の誕生日にやっと演奏によって父への解答を提出できると思っています。

 父を懐かしむ皆様のご協力をいただいて、ぜひコンサートを成功させたいと思っています。皆様のコメントなどもいただけましたら、うれしい限りです。よろしくお願い致します。
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