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あれこれ雑記

徳川家が見た戦争

2016-12-04 13:17:53 | 日記
徳川宗英著の表記の本が有ります。著者は昭和二九年生まれですから略同年です。ぼちぼち少数派になりつつあります。著者とは生まれも育ちも違います。学習院、江田島海軍兵学校、慶応義塾大学、卆後はトップクラスの会社を歴任されています。そして田安徳川家第十一代当主です。先ずは著者についての知識です。
➀徳川三百年間に戦争が無かったことは称賛すべきである(以下は私見に基づきます)。
➁海外派兵をしなかったこと。秀吉の朝鮮出兵愚挙が自らの一族をも滅ぼしたこと。
③鎖国によって世界的な宗教紛争に巻き込まれなかったこと。
④自然災害や飢饉に対して備えをなしたこと。(福島の原子力災害の対策と処理の現状を見よ)。
⑤勤王佐幕の主義に口実に隠れて外資導入の武力行使が行われ、蓄財をなしたこと。
(南北戦争での不要兵器等を政商(グラバー 商会などの成立など)。
⑥諸外国に対する折衝も今日的に見ても弱腰ばかりではなかった。蝦夷地の開発についてはロシヤ人と交易や開拓を考えられていた(賄賂(政治献金)で悪名高い田沼意次にはやや進んだ考えがあったようです)。
以上思いつくまま書いてみました。
史観はそれぞれにあると思いますが、いかがでしょうか。表題本は岩波ジュニア新書にあり、太平洋戦争当時の著者の逸話など貴重な見聞も書かれています。

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