オゾン層観測を目的に91年にNASAが打ち上げた上層大気観測衛星(Upper Atmosphere Research Satellite)は、05年に作業を終了し高度500キロ辺で地球周回を繰り返してきた。その後徐々に高度が下がり初めて、いよいよ制御不能で地上に落下するのが今月中だというニュースが発表されたのはつい1週間ほど前のこと。
大気圏再突入でも衛星の一部は燃え尽きないまま周回コースである北緯57度〜南緯57度の幅広い地球上の何処かに落ちてくる恐れがあって、人に障害を与えるリスクは3200分の1というNASAの発表を受けたマスコミがまず騒然となった。
今日のNBCニュースを読むと「衛星はアメリカには落ちない」という安心リードをつけて、さらに細かくレポートしている。予報によるとアメリカの金曜日(23日)のEST午後6時35分が再突入の時間だというから、日本時間だと、土曜日(24日)の午前8時35分になるという訳だ。
シュミレーションによれば、バス一台分の6トン衛星が燃えながら落下する高度は80キロから45キロ。150個に分壊される内、再突入して地上に落ちる数は26個。一番大きいものは冷蔵庫サイズの150Kg。落下ゾーンは長さ800キロの範囲になるという。
NASAからは何処に落ちるかの発表はまだ無いのだが、アメリカ大陸に落ちないとなれば、日本へ落ちる可能性はその分高まったわけだ。冷蔵庫サイズの金属片が空中を飛んでくるのだから、身の危険を顧みず、土曜の朝の空を眺めていれば、ひょっとして光の尾を引いて流れる物体を目撃する幸運に恵まれるかもしれない。
こうしたスペース・ジャンク(宇宙ごみ)は、今後どんどん増えて行き、冗談ではない死亡事故を引き起こす可能性も高くなる。問題はこんどのUARSのような大型ゴミ同士が宇宙でぶつかってきわめて小さな金属片が雲のように漂うことだという。こうなれば、現役の各種衛星や有人ロケットの航行にきわめて大きな危険性が生まれてくる。これを、ケスラーシンドローム (Kessler Syndrome)と呼ぶのだとは初めて知った。
VOAのサイエンス・レポートによると、スペース・ジャンクを処理する方法として注目されている仮説のひとつに、イタリアの「アクタアストロノテカ」の学者、マルコ・カステルヌオーボが提唱する2本のロボット・アームを持ったサテライトの打ち上げ法がある。
片方のロボット・アームでジャンクを抑え、もう片方のアームからロケットをジャンクに向かって打ち出し、ジャンクの飛行高度を強制的に下げて大気圏で燃え尽きさせるというやり方だ。年間に10個程度の処理が可能で、クリンアップのコストも比較的低く抑えられるのだという。
ロケット技術には優れたものがある日本だが、こうしたスペース・ジャンクの回収・破壊技術についてはどれほどのことが研究開発されているのだろうか。何事にも応用の得意な日本人技術者の知恵と努力が集まれば、イタリアのロボットアーム法などすぐに応用が利きそうに思える。
未知の宇宙開発も国家的戦略ではあろうが、多国籍参入の宇宙開発競争の中、スペース・ジャンク処理に目をやるのも、ひとつの行き方かもしれない。
大気圏再突入でも衛星の一部は燃え尽きないまま周回コースである北緯57度〜南緯57度の幅広い地球上の何処かに落ちてくる恐れがあって、人に障害を与えるリスクは3200分の1というNASAの発表を受けたマスコミがまず騒然となった。
今日のNBCニュースを読むと「衛星はアメリカには落ちない」という安心リードをつけて、さらに細かくレポートしている。予報によるとアメリカの金曜日(23日)のEST午後6時35分が再突入の時間だというから、日本時間だと、土曜日(24日)の午前8時35分になるという訳だ。
シュミレーションによれば、バス一台分の6トン衛星が燃えながら落下する高度は80キロから45キロ。150個に分壊される内、再突入して地上に落ちる数は26個。一番大きいものは冷蔵庫サイズの150Kg。落下ゾーンは長さ800キロの範囲になるという。
NASAからは何処に落ちるかの発表はまだ無いのだが、アメリカ大陸に落ちないとなれば、日本へ落ちる可能性はその分高まったわけだ。冷蔵庫サイズの金属片が空中を飛んでくるのだから、身の危険を顧みず、土曜の朝の空を眺めていれば、ひょっとして光の尾を引いて流れる物体を目撃する幸運に恵まれるかもしれない。
こうしたスペース・ジャンク(宇宙ごみ)は、今後どんどん増えて行き、冗談ではない死亡事故を引き起こす可能性も高くなる。問題はこんどのUARSのような大型ゴミ同士が宇宙でぶつかってきわめて小さな金属片が雲のように漂うことだという。こうなれば、現役の各種衛星や有人ロケットの航行にきわめて大きな危険性が生まれてくる。これを、ケスラーシンドローム (Kessler Syndrome)と呼ぶのだとは初めて知った。
VOAのサイエンス・レポートによると、スペース・ジャンクを処理する方法として注目されている仮説のひとつに、イタリアの「アクタアストロノテカ」の学者、マルコ・カステルヌオーボが提唱する2本のロボット・アームを持ったサテライトの打ち上げ法がある。
片方のロボット・アームでジャンクを抑え、もう片方のアームからロケットをジャンクに向かって打ち出し、ジャンクの飛行高度を強制的に下げて大気圏で燃え尽きさせるというやり方だ。年間に10個程度の処理が可能で、クリンアップのコストも比較的低く抑えられるのだという。
ロケット技術には優れたものがある日本だが、こうしたスペース・ジャンクの回収・破壊技術についてはどれほどのことが研究開発されているのだろうか。何事にも応用の得意な日本人技術者の知恵と努力が集まれば、イタリアのロボットアーム法などすぐに応用が利きそうに思える。
未知の宇宙開発も国家的戦略ではあろうが、多国籍参入の宇宙開発競争の中、スペース・ジャンク処理に目をやるのも、ひとつの行き方かもしれない。











空から小判が落ちてくるのは歓迎ですが、'遠い'彼方から重たい物は'遠慮'したいものです。
宇宙開発も、なかなか理解するのが難しいのですが、いまでは驚くほどな深遠なことまで解明
されようとしています。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/fc154348559c7d215db09c1415b8f94d