5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2017年版です。

ラマダン明け

2017-06-28 22:12:07 |  文化・芸術

壁掛けの鏡を数個手に持って買い手を待つ若い男の売り手、帽子にスカーフにチョッキと上から下までグレー系の落ち着いたカラーコーディネートは、原色の布で縁取りをした商品の鏡を目立たせるつもりだろうか。乾麺屋のオヤジは売り台に山と積んだ黄色い縮れ麺をほぐして小分け作業中だ。キャンディー屋の主人はカメラ目線で気取って写っている。彼の商品は包装銀紙に包まれた色どり豊かなチョコやキャンディー。秤を中央において昔ながらの量り売りだ。目の覚めるような色使いをした女性用のロングドレス、すべてアクセントは金糸で一面に施されたステッチ。胡座をかいて客待ちをする商人の衣装は反対に黒一色。髪も口髭も黒。おまけに皮膚色まで浅黒い。

これは中国の新華社がツイッターに載せたフォトツイート。日付は6月23日で『イード・アル=フィトル(ラマダーンの終了を祝う大祭)準備におおわらわのアフガン人たち』と云うキャプションが読める。25日の祭りはきっと盛大な色彩の爆発だったのだろう。

ラマダン期間中は昼間の断食という戒律から開放される夕食『イフタール』がイスラム教徒たちの夜の楽しみだが、「断食やってみました」とあるのは中日夕刊の〈世界の街海外リポート〉でカイロ特派員氏が書いているコラムだ。

特派員氏にとって始めてカイロで迎えたラマダン月。ものは試しとラマダンに挑戦してみたが、糖分が脳に回らないせいか、仕事を始めても生アクビばかり出て集中ができない。連絡電話中は貧乏ゆすりが止まらない。欲望と向き合って内省するなんて余裕のあらばこそ。

やっと迎えた日没のラマダン明け。水とコーラをイッキ飲みして夕食は胃に流し込む。心地よい眠気がすぐに来てそのまま爆睡したとある。あまり健康にはよくないようではないか。

そして彼は告白する。断食中はハラーム(禁止)だとされるタバコを吸ってしまったというのだ。

数日後の夕方、シャッターを半開きにした喫茶店で隠れながら水タバコを吸っているエジプトの男たちを見つけてホッとしたと、タバコ好きの弁明がついている。

朝の雨が上がって蒸し暑さがドンと増した午後。日照りの街路を歩いていればカイロに行かずとも自ずとラマダン症状になれる気分だった。

 

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