5522の眼

ゆうぜんの電子日記、2017年版です。

石庫門のビワ

2017-06-14 22:40:15 | 歴史

水曜日の中日夕刊の楽しみは二つ。 「ほのぼの絵手紙」と 「世界の街海外リポート」である。

読者投稿の「絵手紙」面は、季節感溢れる絵手紙ばかり、筆の勢いに圧倒される作品も多い。画才のない自分には羨ましい資質だ。

透明なガラス瓶の質感を捉えた「梅酒の梅」も十歳の女の子が描く「新たまねぎ」も上手いが、夏の到来を告げる「ビワ」の絵がやはり印象的だった。数日前におすそ分けでいただいた甘い味が口中に戻ってきそうである。「枝や葉の落ち着いた色彩がビワを引き立てていますね」という選者のコメント通りである。

そんな絵手紙を眺めた後は特派員のコラムを集めた「海外リポート」に移る。

「蜜月の象徴ひっそり」という上海のコラムは、昔の日中韓の関係について書いているのが面白かった。

「新天地」は上海の観光スポットの一つ。こちらの上海行きからすでに10年以上が経過して、街の様子も大きく変わっているだろう。

中国式の三合院と英国式の集合住宅の折衷型 「石庫門」という市街地アパートが150年前の古い上海のイメージを呼び起こす新天地。

ここには歴史的建造物も多いのだが「大韓民国臨時政府庁舎跡」もその一つ。日本の植民地支配に抵抗して独立運動家たちが上海に建てた臨時政府の庁舎は1926年から1932年までの約7年間、独立運動の拠点となった。

2013年の朴槿恵・習近平会談で独立運動史跡の保護が合意され、2015年の「抗日戦争勝利70周年」に合わせて庁舎は補修、再オープンした。

中韓の関係が良好だった当時、年間の韓国人来館者は20〜30万人と云われて人気のスポットだったが、対北朝鮮の抑止力にと韓米が高高度防衛ミサイル配備を行うと決めたことに中国が猛反発してからの両国関係は急速に冷え込む。今はここを訪れる中国人は誰もおらず、韓国人来館者も極めて少ないのだそうだ。

失脚した朴槿恵に代わる文在寅韓国大統領。外交には力を入れると宣言し、世界の主要関係国へはすでに大統領特使を派遣済だ。中国ともギクシャクした関係を良い方向へ持って行こうという動きらしい。

両国関係が以前の親密さを回復していけば、旧政府庁舎に巣食った閑古鳥もやがて何処かへ飛んでいく筈だ。

石庫門の中庭には今頃はきっとビワの実がたわわに稔っていることだろう。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 6月13日(火)のつぶやき | トップ | 6月14日(水)のつぶやき »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。