駅の改札を抜ける前に、「よろしくお願いします」の声と一緒に、「ニッコリ」の微笑が付いてきたので、イラナイとは云えずに差し出されたPRパンフ袋を手にとった。
袋にはパンフが2〜3枚とキャンペーンのうちわがはいっている。「地域の航空ネットワークを守るため、乗って残そう!《空の路》」とあって、発行は愛知県、中部国際空港利用促進協議会と県営名古屋空港協議会。メズラシ!隣の二空港が一緒にPR活動をするなんて始めてのことではないのか。
やはり、昨今の日本航空の会社更生法適用やら空港行政の見直しやらで、中部の空にもアゲインストの風が吹いてきたせいだろう。
8月4日、毎日の地方版には「名古屋空港:中部国際と役割分担を」とあって、セントレアへの一元化推進論の中経連会長と現状存続論の小牧、春日井、豊山の3首長が会談し、「セントレアと名古屋空港の二つが共存できるシナリオづくりが必要だ」という点で合意を見たと書かれている。
「営業不振の名古屋空港からのJAL全面撤収」の通告に困惑していた3首長としては「役割分担で延命」という救命袋を投げてもらって「やれ助かった」という感じだったのだろうが、これだけでは何の問題解決にもなってはいない。
JAL減便や国際キャリアの撤退、乗客の減少などでセントレアも運営の危機だし、2空港を主管する愛知県も頭がいたい。それぞれの「何かせねば」という意識が、暑い駅前での合同パンフくばりということになったわけか。電車に乗って読んだパンフで、気がついたことを羅列してみよう。
「充実の航空ネットワーク」「イージー・アクセス」「ターミナルの魅力」とセントレアの3つの魅力が書かれているが、いまひとつ説得力に欠ける。
「充実のネットワーク」で、世界30都市、国内21都市へとあっても、東京、大阪、福岡などと同じ目的地。セントレアだけが充実している訳ではない。しかも、ほとんどがそこで行き止まり。他方面からの旅客を拾い、満席で名古屋に戻ってくるわけではないのだから、就航先だけが増えてもビジネス増にはならない計算だ。JALが「くたびれもうけ」の名古屋空港から撤退したいというのは、至極尤もなこと。テスト期間を終えた国際キャリアに早々と見切られてしまうのもワケアリだろう。
国際線で云えば、ソウル、上海、シンガポールといったアジアの近隣空港、国内線なら羽田、福岡、札幌。いずれも、往復ともに利用客の多いディスティネーションだから、やはりこうしたハブ(的)空港を先ず徹底攻略すべきだろう。セントレアはトランジット・サービスに徹した方がいいのだ。
「イージーアクセス」だとされるエアポートリムジンだが、空港オープン時に比べて大きく減少しているのも事実。高料金がネックなのだろう。空席で走らせる位ならオプティマムな実勢料金提示はできないものか。
外国人団体の観光バス発着はどうなのだろう。観光「ゴールデンルート」として関空に入って成田から出るのが中国人団体に人気だというが、セントレアから入れて、長島や土岐のアウトレットモールを利用し、下呂の温泉や中部山岳を巡って東京に出る「シルバールート」などを、中部各県や観光協会が先導して作り上げ、アウトバウンド旅行社に直接売り込むなんてのはどうだろう。
「ターミナルの魅力」もいまでは大分薄れたようだ。風呂のあるスカイタウンということで近在の見物客を集めたのは昔のこと、今は国内線旅客と見送客だけがぶらつく寂しさではないか。イベントプラザでの中途半端なごまかしばかりでは、利用客も飽きようというもの。
トランジット利用の外国人旅行者をターゲットとして見直す必要もありそうだ。国際を標榜する空港ならば、「外国人向ゾーン」をつくるのも良い。サービス言語は英語。日本人サイドに風呂があるのなら、こちらにはアスレチックがあってもよかろうし、携帯PCはビジネス旅行者の必携なのだから、セントレアは率先して全エリアWIFIフリーの状態にするべきだろう。飛行機に乗る前から、ディスティネーションモードにしてやる訳だ。きっと評判になるぞ。
2つの空港間には、やはり名古屋都心をぬけるシャトルバスの運行が欠かせない。トランスファー(乗り継ぎ)が便利にできれば、キャリアの棲み分けが可能になる。地域のスケール感が出せるものメリットだろう。
名古屋空港に似た《行き止まり》で営業不振の地方空港。ここでも、お互いの観光商品をお互いに売り合うシステム。各空港協議会が旅行のホールセール企画を旅行者に売り込むNPOを作ってオールシーズンで空港支援に入るなんてことは、不可能ではないはずだ。なんでも民間任せでよかろうはずはない。
袋にはパンフが2〜3枚とキャンペーンのうちわがはいっている。「地域の航空ネットワークを守るため、乗って残そう!《空の路》」とあって、発行は愛知県、中部国際空港利用促進協議会と県営名古屋空港協議会。メズラシ!隣の二空港が一緒にPR活動をするなんて始めてのことではないのか。
やはり、昨今の日本航空の会社更生法適用やら空港行政の見直しやらで、中部の空にもアゲインストの風が吹いてきたせいだろう。
8月4日、毎日の地方版には「名古屋空港:中部国際と役割分担を」とあって、セントレアへの一元化推進論の中経連会長と現状存続論の小牧、春日井、豊山の3首長が会談し、「セントレアと名古屋空港の二つが共存できるシナリオづくりが必要だ」という点で合意を見たと書かれている。
「営業不振の名古屋空港からのJAL全面撤収」の通告に困惑していた3首長としては「役割分担で延命」という救命袋を投げてもらって「やれ助かった」という感じだったのだろうが、これだけでは何の問題解決にもなってはいない。
JAL減便や国際キャリアの撤退、乗客の減少などでセントレアも運営の危機だし、2空港を主管する愛知県も頭がいたい。それぞれの「何かせねば」という意識が、暑い駅前での合同パンフくばりということになったわけか。電車に乗って読んだパンフで、気がついたことを羅列してみよう。
「充実の航空ネットワーク」「イージー・アクセス」「ターミナルの魅力」とセントレアの3つの魅力が書かれているが、いまひとつ説得力に欠ける。
「充実のネットワーク」で、世界30都市、国内21都市へとあっても、東京、大阪、福岡などと同じ目的地。セントレアだけが充実している訳ではない。しかも、ほとんどがそこで行き止まり。他方面からの旅客を拾い、満席で名古屋に戻ってくるわけではないのだから、就航先だけが増えてもビジネス増にはならない計算だ。JALが「くたびれもうけ」の名古屋空港から撤退したいというのは、至極尤もなこと。テスト期間を終えた国際キャリアに早々と見切られてしまうのもワケアリだろう。
国際線で云えば、ソウル、上海、シンガポールといったアジアの近隣空港、国内線なら羽田、福岡、札幌。いずれも、往復ともに利用客の多いディスティネーションだから、やはりこうしたハブ(的)空港を先ず徹底攻略すべきだろう。セントレアはトランジット・サービスに徹した方がいいのだ。
「イージーアクセス」だとされるエアポートリムジンだが、空港オープン時に比べて大きく減少しているのも事実。高料金がネックなのだろう。空席で走らせる位ならオプティマムな実勢料金提示はできないものか。
外国人団体の観光バス発着はどうなのだろう。観光「ゴールデンルート」として関空に入って成田から出るのが中国人団体に人気だというが、セントレアから入れて、長島や土岐のアウトレットモールを利用し、下呂の温泉や中部山岳を巡って東京に出る「シルバールート」などを、中部各県や観光協会が先導して作り上げ、アウトバウンド旅行社に直接売り込むなんてのはどうだろう。
「ターミナルの魅力」もいまでは大分薄れたようだ。風呂のあるスカイタウンということで近在の見物客を集めたのは昔のこと、今は国内線旅客と見送客だけがぶらつく寂しさではないか。イベントプラザでの中途半端なごまかしばかりでは、利用客も飽きようというもの。
トランジット利用の外国人旅行者をターゲットとして見直す必要もありそうだ。国際を標榜する空港ならば、「外国人向ゾーン」をつくるのも良い。サービス言語は英語。日本人サイドに風呂があるのなら、こちらにはアスレチックがあってもよかろうし、携帯PCはビジネス旅行者の必携なのだから、セントレアは率先して全エリアWIFIフリーの状態にするべきだろう。飛行機に乗る前から、ディスティネーションモードにしてやる訳だ。きっと評判になるぞ。
2つの空港間には、やはり名古屋都心をぬけるシャトルバスの運行が欠かせない。トランスファー(乗り継ぎ)が便利にできれば、キャリアの棲み分けが可能になる。地域のスケール感が出せるものメリットだろう。
名古屋空港に似た《行き止まり》で営業不振の地方空港。ここでも、お互いの観光商品をお互いに売り合うシステム。各空港協議会が旅行のホールセール企画を旅行者に売り込むNPOを作ってオールシーズンで空港支援に入るなんてことは、不可能ではないはずだ。なんでも民間任せでよかろうはずはない。











