礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

防共護国団を操った強力な政治グループとは?

2016-10-15 04:16:57 | コラムと名言

◎防共護国団を操った強力な政治グループとは?

 木元幹三著『国家総動員法早わかり』(新生社書店、一九三八)を紹介している。昨日、引用した文章の中に、次のような箇所があった。

 ……その〔防共護国団の〕背後に於ける勢力は政党解消、国体明徴の実現を目的とし、これが手段として現下の大問題たる国家総動員法案を圧倒的に支持するの主張を有する一連の相当強力且広範な分野にわたる政治グループであることを思はせた。

 この「政治グループ」とは何か。著者の木元幹三は、おそらく、それについて把握していたものの、ここでは、「相当強力且広範な分野にわたる政治グループ」というボカした言い方しかしなかった(できなかった)。この「木元幹三」というのも、政界に通じたジャーナリストの「変名」ではないかという気がする。
 戦後に書かれた文献の中には、ある程度、「政治グループ」の実態に迫っていつものがある。たまたま、先日、手にしたある文献によれば、その「政治グループ」は、一九三五年(昭和一〇)に暗殺された永田鉄山軍務局長が構想し、着手した国家総動員体制を実現すべく、画策していた、かなり広範な政治グループである。具体的な名前を挙げれば、陸軍軍務局の新庄健吉主計少佐、内閣調査局に結集した、いわゆる革新官僚の唐沢俊樹(内務省)、迫水久常(大蔵省)、岸信介(商工省)ら、社会大衆党の代議士、麻生久、亀井貫一郎、迫水久常の岳父で、二・二六事件(一九三六)当時の首相・岡田啓介、防共護国団の中溝多摩吉といった面々である。
 そういった氏名を挙げている「ある文献」についての紹介は、次回。

*このブログの人気記事 2016・10・15(3・6・10位にやや珍しいものが)

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