Cinema Collection 2

映画のミーハーな感想が主ですが
多々脱線してます
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(2015/6より)

★マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011)★

2012-04-11 01:37:49 | 映画(ま)行
THE IRON LADY


世界を変えたのは、
妻であり、母であり、
ひとりの女性だった。

英国史上初の女性首相の栄光と挫折、そして最愛の夫との感動の物語。


上映時間 105分
製作国 イギリス
公開情報 劇場公開(ギャガ)
初公開年月 2012/03/16
ジャンル ドラマ/伝記
映倫 G

【解説】

主演のメリル・ストリープがみごとアカデミー主演女優賞を獲得した伝記ドラマ。
男勝りの決断力とリーダーシップで“鉄の女”の異名をとった英国初の
女性首相マーガレット・サッチャーの人生と知られざる素顔を家族との
関わりを軸に描き出していく。共演は「アイリス」「家族の庭」の
ジム・ブロードベント。監督は「マンマ・ミーア!」のフィリダ・ロイド。

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【ストーリー】

孤独な晩年を送る86歳のマーガレット・サッチャー。すでに他界した
夫デニスの幻想を相手にしてしまうこともしばしば。そんな彼女は、
ふと自らの人生を振り返る。市長も務めた父の影響で、政治家を志す
ようになったマーガレットは、やがて下院議員選挙に立候補するが
あえなく落選。失意の彼女を実業家のデニス・サッチャーが優しく
励まし2人は結婚。子どもにも恵まれ、幸せな家庭を築くが、政治への
意欲を失わないマーガレットは、ついに下院議員への当選を果たす。
男たちが支配してきた世界に飛び込んだマーガレットは、様々な困難に
強靱な意志で立ち向かい、着々と政界での地位を高めていくのだが…。

3月16日公開

公式サイト

 【感想】  <TOHOシネマズ川崎にて鑑賞・3・28>
3.5メリルの演技にオマケかな

まず、冒頭、食料品店でミルクを買う老女の姿に二つの意味で
驚かされました。ひとつは、私の記憶にある、美しくて強かったあの
マーガレット・サッチャーが、あんなふうに(英国の元首相が1人で
フラフラとスーパーにミルクを買いにくる?)なってしまったのか・・と言うことと
もうひとつは、その老女を演じるメリルの、メリルとはわからないメイクアップの
上手さです。若い頃のサッチャー(と言っても政治家になってからの)、年老いてからの
サッチャーのメイクアップは、ほんと、素晴らしかったです。



物語は、認知症を患っているサッチャーの現在の様子を描きながら、
彼女の回想で過去を見せていくという編集になっており、政治家でも
あった商人の父への思いや影響、夫デニスとの出会い、下院への初出馬、
党首選出、そして、首相への選任……と、その頂点へと進む彼女の溌剌さが、
希望に満ちている姿が輝くばかりに描かれているので、年老いて、
認知症となっている現在の姿が出てくるとその落差にいやがうえにも
切なくなってしまいます

首相当時は、あれほど強靭な女性(に見えた)サッチャーも、
私たちと変わらない普通の人間であり、老いてもいくし、弱くもなっていくし、
認知症にもなってしまうんですよね。。。

最近は、主人の母が亡くなったり(昨年)、父が入院したり(今年)と
そんな年寄りばかり見ているので(苦笑)自分の老後もよく考えてしまいますし、
大好きなメリルが演じていることもあって、結構サッチャーに感情移入
(サッチャーの娘にも感情移入・笑)して、鑑賞できたような気がします。

ただ感情移入ができたことと、この映画が面白かったのかと言うのは別問題で、
映画としては、盛り上がりにかけていたので、心に響く感動みたいなものは
得られませんでしたが・・・



マーガレット・サッチャーは、2008年、西洋で史上初めて、一国のトップに
立った、つまり英国の首相になったわけですが、この作品は、彼女の、政治家
としての面を描いたというよりも、1人のキャリアウーマンの半生を
ヒューマンドラマとして見せていたように思います。

主なキャストは・・・



メリル・ストリープ(=マーガレット・サッチャー)
オスカーノミネート最多記録を持つメリルですが、受賞は、82年の
「ソフィーの選択」以来ですから30年ぶりってことですね。
オスカー納得です!(って何回も言っていますが・笑)
リハーサル初日、英国が誇る俳優40、50人の中、唯一の女性だったメリルは
保守党の会合に参加した時のサッチャーが味わったであろう気持ちを
私も味わった気がしたとインタビューで言ってました。

ジム・ブロードベント(=デニス・サッチャー)
イギリスを代表する個性派俳優。老けて見えましたが、メリルと同じ
1949年生まれなんですね(笑)



アレキサンドラ・ローチ(若き日のマーガレット)
顔立ちがメリルに似ていたので、ドラマのつながりとして良かったと思います。

ハリー・ロイド(若き日のデニス)
名作家チャールズ・ディケンズの子孫って
すごい血筋ですね。

もともとメリルが大好きで、メリルのオスカー演技が目当ての鑑賞ですから、
そういう意味では、やはり鑑賞して良かったです。

メリルの見事にイギリスらしい婦人ぶり、鉄の女ぶり、そして、年を重ねて
いくに連れての声の出し方や歩き方、物の持ち方等々、非の打ち所が無い
(褒めすぎ?笑)メリルの演技をご堪能下さい
アカデミー賞の主演女優賞、メイクアップ賞、2部門受賞が納得の作品でした


マーガレット・サッチャーとメリル・ストリープ
マーガレット・サッチャー・ウィキペディア


 「・・・これは壮大な人生の物語であり、人はひとりで生まれて
ひとりで死んでいくということを受け入れる話なのです」--監督フィリダ・ロイド




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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます。 (BROOK)
2012-04-11 06:16:12
冒頭からちょっとビックリする展開でしたよね。
あんな老人がサッチャーだったとは…(汗)
誰も気づいていませんでしたし…。
メリルの演技も凄まじいものがありました♪
アカデミー賞受賞も納得。

展開は現在と過去を行ったり来たりと…
サッチャーの功績がサラッと描かれていたように思います。
BROOKさ~ん (^^) (ひろちゃん)
2012-04-11 15:33:19
コメント感謝です

どちらかと言うと盛り上がりに欠けていたので
冒頭が1番驚いたかもしれません(笑)

大好きな女優さんとかは、身びいきしてしまいますが、彼女の場合、そんなことなしでも
素晴らしい演技だったと思います

ストーリー展開は、過去と現在と繰り返されてましたが、好みのかたとそうでないかたに
分かれるみたいですね
私も観ましたよ♪ (☆オレンジピール☆)
2012-04-11 20:45:23
メリルの演技を十分堪能しましたよ。

でも、政治的な要素とその素顔(家庭)をどちらも描いた訳ですが、
なんとなく中途半端な感じがしちゃったんですよね。

私は時間軸が前後するのは好みです♪
メリルのサッちゃん (ボー)
2012-04-11 23:39:58
描きたいのは何か、よくつかめなかったです。
マンマのメリルは好きだけど、マーガのメリルは…。
☆オレンジピール☆さ~ん (^^♪ (ひろちゃん)
2012-04-13 22:16:59
コメントありがとう

メリルの圧巻の演技を楽しむ作品ですよね
確かに、内容は、中途半端だったかもしれませんね

>私は時間軸が前後するのは好みです♪

そそ、メメントお好きですもんね(笑)
ボーさ~ん (*^_^*) (ひろちゃん)
2012-04-13 22:20:49
コメントありがとうございます

>描きたいのは何か、よくつかめなかったです。

サッチャーさんのお話ではありましたが、監督は「人はひとりで生まれてひとりで死んでいくということを受け入れる話なのです」と言っているので、そういうことを描きたかったようです。(なら、サッチャーさんでなくてもいいじゃんって感じもしますが・笑)
こんばんは (ituka)
2012-04-17 00:15:23
冒頭のコンビニシーンが観終わってからいちばんよかったというのも、ちょっと淋しいモノがありますね。
でも、あそこはほんとうに素晴らしかった!
メリルの演技とメイクアップだけ堪能する映画だったのかな~。
最後はデニスの遺品整理する決心がやっとつきましたって、そこに行くまでの話だったのね(苦笑)
itukaさ~ん (*^_^*) (ひろちゃん)
2012-04-18 00:23:50
コメントありがとうございます

そうですね。冒頭のコンビニシーンが1番印象に残ってるって言うのもねえ。
でも、あのシーンから、序盤は良かったんですけどね

>メリルの演技とメイクアップだけ堪能する映画だったのかな~。

アカデミーの主演女優賞、メイクアップ賞受賞
と言うことがわかる作品でした

そそ、お話としては過去へ行ったり、現在だったりと長く感じましたが、結局はデニスの遺品整理までの短いお話だったんですよね
サッチャーにも いろんな面がある (zebra )
2013-02-15 23:53:08
サッチャーの政治家としての実績は すばらしいが あくまで それは 彼女の"光"の面

孤独な面は彼女の"影"の面。あまり知られない部分 あるいは知られたくない、知る価値がない部分だってあるから・・・

ストリープ演技は さすが女性版デニーロと言われるほど役のリサーチ振り。彼女の演技にデニーロも認めるのも 当然だなと 思いました。

 とある偉大な親を持つ七光り子ども特集で
サッチャーは 双子の息子と娘で 息子"マーク"を溺愛して "娘"キャロルは そっちのけのえこひいき愛情だったそうです。

息子のマークは甘やかし放題が災いしたのか
アフリカ大陸の 「パリ・ダカール レース」で行方不明になった際 サッチャー首相は あわてふためき、国家予算の日本円で2億円つぎこんで捜索したら レースを勝手にリタイヤして  砂漠の中 テント張って のほほんと待ってたそうです。 そして 母マーガレットに対し、
 「SORRY、MOMMY」 (ママ、ごめんな~) と新聞の見出しになっちゃいました・・・・
アホ・・・・(><)

この騒動が きっかけで、イギリス中が マークのろくでなしぶりが表面化し、サッチャー首相にイギリス国内中から非難を浴びたんです。
 
育て方を間違えた サッチャーの汚点・・・
でも、そういうのも ひっくるめて "サッチャー"なんです
zebraさ~ん(^^♪ (ひろちゃん)
2013-02-16 00:04:37
コメントありがとうございます

サッチャーの政治家としての面は素晴らしい光でしたが、この映画では彼女の孤独な影の面が描かれていましたよね

ストリーブの演技は、アカデミーのオスカーも納得の演技でした!

母親にとって男の子はかわいいものですが、娘そっちのけでの溺愛は困ったものです(苦笑)

>育て方を間違えた サッチャーの汚点・・・
でも、そういうのも ひっくるめて "サッチャー"なんです

そうですね。光の部分だけでなく影の部分を描いていた良作だったと思います