ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

退職後ひと月もしないうちに…S.I.氏が逝っていたなんて…

2016-07-20 21:45:44 | 生き方
4月×日 夫、S.I.は 他界しました。
皆様、健康に気をつけて 人生を楽しんでください。

昨日、ショッキングな返信ハガキが届いた。
まさか、と思った。
高校時代の同級会の幹事をしていることは前に書いたとおりである。
S.I.氏からの返信は、「欠席」に丸が付いているだけでなく、冒頭のような文面でメッセージが付記されていた。
氏は、4年に一度行っているこの同級会に出てくれたことはなかった(と思う。)
私と同業ながら、彼とは近くで勤務することはなかった。
しかし、行政にも出向し、要職も務めていた人だった。
この春、新聞の異動特集を見たら、氏が定年まで1年を残して退職したことを知った。
「へえ、勧奨で退職したのか。」と思ったのであった。
その早い退職の理由が、こういうことを予期してのことだったのだろうか、と今になって思った。

彼が退職した職場に電話して、部下だった人から、彼のことを聞いた。
彼は、大腸がんを患っていたそうだ。
しかし、昨夏は夫婦でスイス旅行に出かけ、元気にしていた。
ただ、突然11月に「3月いっぱいで退職する」と言って、勧奨退職の手続きを取ったのだという。
自分の体のことを、きっと彼は知っていたのだろう。
退職した4月初めには、長野に夫婦で旅したのだが、その直後に入院することになり、そして…。

氏とは、高校時代に学級対抗の卓球大会でチームを組んで戦った。
中学校時代は卓球部だった彼だが、確か途中で辞めている。
そんなに卓球が上手だったとは聞いていなかったが、彼の卓球は前陣ながらしぶとくて、結構強い人とも互角に戦っていた。
3位となった原動力の人であった。

高校時代の忘れられない、私に聞いた彼のひと言。
「あのさ、50fox。海の上にも雪って降るんだ?」
「そんなの、降るに決まっているじゃないか。何言ってんだよ。」
「だってさ、その雪って、無駄じゃない!?」
「………。」

高校を卒業後、理工系に進学した彼と会うことはなかった。
互いに新潟に戻って、同じ仕事をしているとは、ずいぶん後になるまで知らなかった。
それを教えてくれたK氏と、3人で新潟で飲んだことがあった。
高校時代はくせっ毛だった彼が、完全ボウズで登場したのには驚いたけれども。
昔と変わらないひょうひょうとした彼の雰囲気に、ホッとするものを感じたのだった。

…あれからどれくらいたったのだろう。
退職したのなら、強引に「同級会、出て来いよ」とでも言おうと思っていたのに…。

幹事としてあちこちと連絡を取るようになってから、先日のW氏の訃報もそうだったが、知ってつらくなる情報もいくつか入ってきている。
これが還暦世代のつらさであろうか。

S.I.氏の冥福を祈る。

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